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マダム・クニコの映画解体新書 https://blog.goo.ne.jp/mt1936_001

劇場と試写室で年間180本。現代思想とフェミニズムを核に、独自の切り口で批評する。

マダムクニコ
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2006/07/04

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  • リリーのすべて/他者との関係

    2015年、イギリス、トム・フーバー監督夫婦愛というか、人間愛というか、究極の愛というか?夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れる…。今から80年以上前、命をかけて世界初の性別適合手術に踏み切った"リリー"という女性の実話に基づく物語。先日、タイでニューハーフショーの鑑賞を初体験したばかり。余りにも美しくエレガントな彼女たちに、すっかり魅せられてしまった。興味津々で本作を観た。画家同士の夫婦。夫は、妻が描く絵のモデルであるバレリーナのピンチヒッターとして、足元のモデルを依頼される。バレーシューズを履き、チュチュを纏う夫。彼は言い知れぬ恍惚感に包まれる。今まで気づかなかった内なる女性性。女装がこんなに心地よいとは…。いつしか夫は女性用の下着を身につけるようになる。それを知った妻は、単なる芸術家の遊...リリーのすべて/他者との関係

  • ヴィオレット/光と影

    2013年、フランス、マルタン・プロヴォ監督観ていてしんどい。だが、監督の狙いはそこにある。観客が共感を得られない主人公こそ、最高の華なのだ。ゴツゴツとひっかかって、考え込ませる作品、映画好きにはたまらない。1946年にデビューした実在の作家ヴィオレットは、私生児で不美人。もてないし、貧乏で、性格も悪い。母を憎み、自分を嫌い、世間を恨み続けている。対して、流行作家のポーヴォワールは、超美人で、ストイック。女性の解放を求める彼女は、女に優しくてカッコいい。これでもかというほど、ヴィオレットの不遇を描き、彼女に対するポーヴォワールの同志愛を強調する。2人は光と影、の関係だ。ヴィオレットは、処女作の原稿を「読んで欲しい」と、ポーヴォワールに持ち込む。彼女はヴィオレットに言う。「貴女は才能があるから、自信を持って、あり...ヴィオレット/光と影

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