お客様や患者さんの薬の使用目的が適切か、お話の中から推理するのが難しい
お客様が『キズニコ』をレジに持ってきたので、もしかして『マキロンS』を探していたのではと尋ねたところ、そうだというため似た商品の『デシンA』とも比較して違いを説明した。 消毒成分が入ってるのは共通として、『キズニコ』は消毒のみ、『マキロンS』には皮膚の修復成分が足してあり、『デシンA』は弱い局所麻酔が足してある。 使い分けるとすれば、小さい子供は傷の疼きを抑えるためや、ピアス穴を消毒するのな […]
スマホを活用してほしいですが、「ネットで病院や薬の評判を検索するだけ」というのは活用ではありません
お客様から『ボラギノールA』を尋ねられだが、イボ痔がひとつだけ出ていて痛みも出血も無いというため『プリザエース』も適応しそうになかったため、舌下錠の『ヘモリンド』を紹介し、お使いいただくことになった。 内臓に痛覚神経は無いので、中の状態を分からないことと、初期ならば日帰り手術なので先に病院という手もあることをお話した。 すると、引っ越してきたばかりで近隣の病院が分からないとのことだった。 […]
市販の目薬は中身の成分も大事ですが、適切に使っているかどうかが問題です
お客様から目の痒みの相談を受け、『新緑水b』を紹介したうえで、価格と効果には直接的な関係は無いことを説明し、『アルガードマイルドs』をお買い上げいただいた。 価格の高い薬のほうが効きそうに思うかもしれないけど、特に目薬はデリケートな部分に使うため、入れて良い成分はガチガチに決まっており、新発見の特別な成分なんかは入っておらず、価格は開発費でしかない。 安い価格の目薬は、開発費そのものが安く済 […]
目的の銘柄の薬がお店に無い場合、代用できる薬についても相談して検討しましょう
お客様から『メンソレータム』を求められ売り場を案内すると、うちのお店には置いていない『フェルゼアローション』について尋ねられたので、尿素と痒み止めの入った『ケラチナミン乳状液』が処方の近い薬と考えられることをお話した。 主訴は乾燥肌だそうで、限られた売り場スペースに似た処方の薬は置かないので、ネット通販を勧めた。 本日は、『メンソレータム』のみお買い上げとなったけれど、それも乾燥肌に使うのだ […]
薬も食べ物も、「良く効く」「身体に良い」とされる理由を知っておきましょう
やや高齢のお客様が『葛根湯』を購入されるさいに、合わない症状もあることを伝えると、悪寒などの風邪の初めに使うと具合が良いとのことだったが、症状が進んだ場合の乗り換え先を知らないというので、『麻黄湯』と『柴胡桂枝湯』を紹介した。 上半身を温める『葛根湯』は、悪寒や鼻水などに適している反面、喉が痛む場合は炎症を強め、咳があると体内を乾燥させるから咳を激しくし、発熱していたらもう温める必要は無いのだ […]
医者のように診断はできませんが、患者さん本人を観察するのも重要な情報です
奥さんから『腎仙散』を頼まれたというお客様が来店し、念のため『猪苓湯』と『竜胆瀉肝湯』と『五淋散』も紹介して、比較を説明した。 漢方薬は生薬の種類が少ないほどシャープに効くとされ、この中では『猪苓湯』が該当し、病院でもファーストチョイスとして処方されることが多い。 そして、より明確に排尿時に灼熱感を感じるようなら『竜胆瀉肝湯』が候補となり、原因に疲労や体力低下が思い当たる場合には『五淋散』が […]
薬の損得は、価格だけじゃ決まらない!? 成分ごとの効果、自身の目的を検討しましょう
お客様が、ステロイド剤の点鼻薬を見較べていたので気にかけていると、購入されるのが『アレルシャット花粉鼻でブロック』だったため、効果は『ワセリン』を塗るのと変わらないことを伝えたけれど、「うん」というお返事だけだった。 こちらの意図が伝わらなかったのかもしれない。 要するに鼻の穴の中に絆創膏を貼って、花粉に反応しにくいようにするための物で、『ワセリン』に比べると価格はだいぶお高め。 私として […]
お客様から、完全に防水する絆創膏をと求められたけれど、貼り替える回数が減ると雑菌が繁殖し好ましくないことをお話したところ、皹(あかぎれ)を起こしている指の患部を自身で何度も触っていたため、『ワセリン』で保護することを提案した。 すると、『白色ワセリン』を使っても良くならなかったと言われ、化粧水やハンドクリームを使っても駄目だったということから、後者には何も治す成分は入っていないと考えられること […]
通院していて市販薬を買うときには、使用の可否を医師や薬剤師に事前確認を! 店頭にお薬手帳の持参も忘れずに
やや高齢のお客様が店内をウロウロしていたので声をかけてみたところ『ムヒソフトGX』を尋ねられ、売り場へ案内すると見つけて「これでいい」と言われた。 しかし念のため、痒みが強かったり赤味が目立つ場合にはステロイド剤など他の薬の選択もあることを伝えた。 主訴は全身の乾燥の痒みで、肘など服と擦れるところは『ワセリン』で保護するようお話すると感心された。 クリーム剤の利点が、皮膚のバリア機能を破っ […]
買い物しなくても、知ってもらいたいことはたくさんあるので、質問してもらえるのは嬉しいです
常連の高齢のお客様が、成人の息子さんがバイクで転倒して足に怪我をしたものの病院に行きたがらず、患部からジュクジュクした体液が出ており、ガーゼを剥がす時に傷口に張りついてしまうという相談を受けた。 体液に色はついていないそうだが、別なお客様からも以前に、父親に処方された抗生剤の『ゲンタマイシン軟膏』を息子さんが塗ったものの、やはり傷口にガーゼがついてしまうため対策を相談されたことがある。 薬を […]
若いお客様が『クロマイN軟膏』を購入されるさいに、抗生剤のみの内容で良いか確認し、「大丈夫」とのお返事だったのだけれど、病院を受診したのか尋ねると病院からは抗生剤の他に抗炎症剤も何か処方されたとのことだった。 抗生剤も成分によって系統があり、同じ系統を連用していると耐性菌ができてしまう可能性が考えられ、また原因菌によっても使用する成分を医師が検討して処方したかもしれないため、成分表示をお薬手帳 […]
常連である夫婦のお客様のご主人から『ウイルス花粉イオンブロック』などの効果について質問をされ、静電気を抑えて身体に付着するのを抑える物なので、霧吹きを使って湿らせるのと同じだから、価格を考えると他の工夫をした方が良いと説明した。 暖かい季節には、ハッカ油を水に混ぜて首周りに吹き付ければ涼感も得られて一石二鳥。 奥さんからは、夜中に抗アレルギー薬の効き目が切れてしまうとのことだったので、目薬や […]
お客様とお話するのは苦手ですが、お話しないと分からないことがあるので頑張っています
高齢の常連のお客様がいらして、病院から処方された『ロキソニンテープ』を肩甲骨の辺りに張る方法を尋ねられたので、床に置いて自分が寝転ぶ方法を提案した。 現在の貼り薬は、大きく分けると薄くて剥がれにくいテープ剤と、水分が多く涼感のあるパップ剤とがあって、後者ならば昔ながらの湿布と同じく重さを利用して勢いを付けられるんだけどねぇ。 一応、『湿布貼りひとりでペッタンコ』という商品もあって、調べたら近 […]
お客様が目薬の棚で迷ってる様子だったので気にかけていたところ、『ロートデジアイ』を手にして購入するのは『ロートリセb』だった。 以前から使ってるというため、充血を取る仕組みを説明し、使わない休息日を作るようお話した。 充血を除去すると謳っている成分の塩酸テトラヒドロゾリンは、目の細い血管をキュッと締めて血液が流れないようにしているだけの、見せかけ。 老廃物を回収し材料を運ぶ血液の流れを悪く […]
その症状、抑えたほうが良いのか止めないほうが良いのかの判断も必要です
お客様が『パブロンキッズかぜ錠』を購入されるさいに、症状があれもこれもいっぺんに出ることは少ないから、症状に合わせた薬を使った方が体への負担が少ないとお話したところ、家に『小児用バファリンチュアブル』があるそうなので、喉の痛みや発熱があって咳が無い場合には、そちらを先に使うよう勧めた。 大人用の総合風邪薬と違って、入っている咳止め成分は去痰作用を合わせ持つ非麻薬性なれど、そもそも咳は異物を外に […]
市販薬の購入は、患者自身が医療のチームリーダーとして振る舞いましょう
若いお客様から、新型コロナウイルスが心配で何か備えておいた方が良い薬はあるかと相談を受けた。 もともと風邪のウイルスであることと、そもそも風邪を治す薬は存在しないことを説明したうえで、発熱したら体力を落とさないために胃腸と肝臓を守る『柴胡桂枝湯』を紹介した。 新型コロナウイルスでも風邪でも怖いのは、進行して肺炎など他の病気にかかることである。 家には『新ルルA錠s』があるというので、咳が出 […]
やや高齢のお客様から『新ウィズワン』のサンプルを求められて、お渡しすると何の薬か尋ねられたので、便秘薬であることと指定第2類医薬品はリスクが高めなことを説明した。 何の薬か分からないで、サンプルを配布してるという広告だけ見て、もらいに来たのか(;´∀`) すると赤ん坊のシャンプーを尋ねられ、頭皮湿疹に漢方薬局のお高めのシャンプーを使ってるとのことだった。 他にも『リアップ』なども使ってるな […]
若いお客様から舌炎の相談をされ、塗り薬でも飲み薬でもとのことだったので、トラフル錠は風邪の喉の痛みにも使えると紹介し、痛みが強いということからステロイド剤の『オルテクサー軟膏』と『口内炎軟膏大正クイックケア』を案内したところ、後者を購入された。 ちなみに、舌炎は舌の炎症の総称で口内炎の一種なのだが、口内炎の薬の中には効能書きに「舌炎」まで書いてある製品と書いていない製品もあるため、店頭で自分で […]
「効能」に書いてある内容を理解していないと、使い所を間違えてしまうかもしれません
若いお客様から、花粉症による目の痒みに飲み薬を求められ『ムヒAZ錠』を案内したけれど、他のお店で『コンタック600プラス』を購入し、しかし鼻炎は起きていないから飲んでいないというため、効能の「涙目」が該当することを説明して先に使ってみるよう勧めた。 そして、鼻水に用いる漢方薬の『小青竜湯』も、痒みに効果が期待できる物として紹介した。 例えば、クシャミというのも鼻腔に痒みの刺激を受けて出る。 […]
店頭で、患者本人とヒアリングするコトは、かくも遠いモノなのか……
若いお客様から『ロキソニン』を求められ、置いていないと分かると踵を返されたが、効果時間が短いことを伝えると立ち止まっていただけたので、化学構造式が似ていて効果時間が約1.5倍長いイブプロフェン製剤の『イブ』を紹介したところ、『バファリンA』にも興味を持たれた。 しかし親知らずを抜いたと分かり、病院では血液をサラサラする目的で使われることもあるアスピリン製剤の『バファリンA』は避けたほうが良いとお話 […]
薬の買い出しを頼む人が、その薬の特性を知っているか分からないのが一番問題
お客様から口内炎の薬のパッチタイプを求められ、強い症状に用いる『口内炎パッチ大正クイックケア』と『トラフルダイレクト』の他に、患部を修復する成分の『口内炎パッチ大正A』を案内したけれど、ご主人から頼まれたそうで、何を使っていたかは分からないとのことだった。 大正製薬のパッチは基材が口の中に残るのに対して(飲み込んでも大丈夫)、『トラフルダイレクト』の方は溶けるので後の面倒が無い反面、食べ物が患 […]
病気や怪我などは、経過観察が大切! スマホでメモを取り写真を撮り、記録しておきましょう
お客様から赤ちゃん用の『冷えピタ』を求められ売り場を案内したところ、子供用のを買い物カゴに入れた。 念のため、実際に発熱して38度以上になったら氷枕にするよう勧めた。 理由を尋ねられたので、『冷えピタ』は冷たく感じるだけであり、肌が濡れているところに風が当たると涼しく感じるのと同じと説明した。 風を当て続けていれば熱を奪うことは出来るけれど、氷水よりは弱いし、こういう冷却シートは、その「熱 […]
薬は「効くと思えば効く」というから、他の選択肢を提示するのを控えることも
若いお客様から、コンタクト用の花粉症の目薬をと求められ『ロートアルガードコンタクト』を紹介したけれど、抗炎症成分が少ないことと、15分くらい離せば普通の目薬でも大丈夫と説明した。 面倒くさいと思われるかもしれないけれど、やはり炎症を抑える効果が低いほうが辛いであろう。 今回は、『マリンアイALG』をお買い上げいただいた。 そしてお客様には、症状が激しく出る時には胃腸の状態が悪くなっている可 […]
危険性が低い薬でも、安易に気軽に使う気持ちが危険性を高めます
やや高齢のお客様から『浅田飴』を求められて売り場を案内したけれど、喉の痛みを抑えるだけでなく咳止めの処方になっていることを伝えると、頼まれ物で症状は分からないとのことだった。 気管支を拡張する麻黄は血圧を上げるし、痰を切りやすくする吐根は胃の刺激して吐き気を促すこともあるため、他に使っている薬や持病がある場合には注意が必要なことを説明したところ、他に喉の痛みの薬は何かあるか尋ねられ『ペラックT […]
常連のお客様から、『アレグラFX』と『アレジオン』の比較を尋ねられた。 前者は1日に朝夕の2回の服用で、1日に2回は舞うとされている花粉に対応するのに優位と考えられ、生活スタイルが朝に出かけて夕方に帰るなら向いていることを、後者は1日1回就寝前の服用で楽な反面、飲み忘れたら翌日に繰り越しとなり、どちらも本来は予防を目的として毎日の服用が効果的なため、1日単位で飲み忘れてしまい症状を抑えきれない […]
病は脾胃(胃腸)から。鼻でも喉でも、調子がおかしいと思ったら消化の良い食事にチェンジ!!
お客様が『クラリチンEX』を購入されるさいにヒアリングしてみると、病院で以前に処方されていたそうだが、毎日服用するのが効果的なことは知らなかったそうだ。 飲まないと症状が酷くなったというので、思い当たるようだった。 同じく1日1回の『アレジオン』や、1日2回の『アレグラFX』なども含めて第2世代の抗ヒスタミン薬は、症状が現れる前の段階、原因物質に身体が反応するのを未然に防ぐのが目的なので、毎 […]
若いお客様が『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』をレジに持ってきて、ニキビに効くか質問されたので、体質の検討が必要なことと、使うとすれば長期連用になるので保険が適用される病院の受診を勧めた。 すると、すでに皮膚科を受診していると分かり、処方されている塗り薬を調べたところ抗生剤だったので、塗り薬の市販薬を使う場合にはニキビの薬ではないことを説明した。 自己判断で『当帰芍薬散』を使っていたそうで、しかし運 […]
セルフメディケーションは、自己判断だけで出来ることではありません。専門家に相談を忘れずに
お客様が『サンテ FXネオ』をレジに持ってきて、疲れ目にこれで良いかと尋ねられたので、目の筋肉の疲労を癒やすネオスチグミンメチル硫酸塩が入っているので適していると答えたうえで、病院でも処方されることがあるビタミン B12製剤は神経に働きかけることを説明して『ソフトサンティアひとみストレッチ』を紹介してみたけれど、予算と合わないのか乗ってこなかった。 ただ、『サンテ FXネオ』に入っている充血取 […]
『inゼリー』には、小児不可、妊娠初期の女性は注意、の物があります
子供を連れたお客様から『クロレラ』を求められ、淡水に生息する単細胞の緑色の藻の総称であることを説明したうえで『スピルリナ』を案内したところ、アサリを飼っていて餌にするそうなので、ペットショップを訪れるかネット通販を勧めた。 まさかドラッグストアで、こんな需要があるとは思わなかった。 幼児を連れた夫婦のお客様が『inゼリー』を選んでいたので気にかけていたところ、マルチビタミンとマルチミネラルを […]
「医薬部外品」は薬? 薬じゃない? 副作用かどうかは、目的によって変わります
お客様から『新ビオフェルミンS』は薬か質問され、“指定医薬部外品”であることを『リポビタンD』を例に説明した。 似た言葉に“医薬部外品”というのもあり、そちらがスキン系製品や歯磨き粉が主なのに対して、指定医薬部外品の方は整腸剤や栄養剤が多い。 そして、どちらも元々は医薬品として世に出た物が、規制緩和によって「医薬品から移行された」物である。 それは、利用する患者側から入手しやすくして欲しい […]
初めに特定の薬の売り場を尋ねられると、ヒアリングするタイミングが難しい
やや高齢のお客様から外用消炎剤の売り場を尋ねられて案内すると、サリチル酸製剤の『アスコラルL』の冷感に決められ購入となったのだが、弱めな薬であることを伝えると、ご主人が植木の手入れをしていて腰を痛めたというので、初めに強めの薬を使うステップダウン方式もあることをお話した。 外用消炎剤は、貼るタイプと塗るタイプという剤形の違いの他に、成分によって鎮痛効果の強さと浸透力も異なり、重要なのは成分の方 […]
「ブログリーダー」を活用して、北園茶房さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。