初夏の雑感~社会の歪みを抉る韓国映画、福音派とパレスチナ、将棋、ダービー
この10日余り、映画館には出掛けなかったが、WOWOWで録画した映画を楽しんだ。「ゴールド・ボーイ」、「あの人が消えた」、「朽ちないサクラ」の邦画3本も秀作だったが、ズシリと胸に響いたのはポエトリーアグネスの詩」(2010年、イ・チャンドン監督)と「無垢なる証人」(19年、イ・ハン監督)の韓国映画である。まずは「ポエトリー――」から感想を簡単に記したい。主人公のミジャ(ユン・ジョンヒ)はヘルパーの仕事をしながら、孫チョンウク(イ・ダウィ)を育てているチャーミングな60代の女性だ。病院で初期アルツハイマー型認知症と診断されたミジャは、文化院で詩の講座を受講するようになる。詩心を育もうと自然に親しむミジャに悪い知らせが届いた。溺死体で発見された女子校生(アグネス)について報じられたが、チョンウクら仲間6人に繰...初夏の雑感~社会の歪みを抉る韓国映画、福音派とパレスチナ、将棋、ダービー
2025/05/31 22:08