「アット・ザ・ベンチ」~癒やしと和みの会話劇
竜王戦第5局は前局で完敗した藤井聡太竜王(七冠)が佐々木勇気八段にリベンジし、3勝2敗と防衛に王手をかけた。42手の△8六歩が敗着のようで、藤井は封じ手前に優勢を築いていたが、逆転の目もあった。藤井の67手の6六歩が受けの妙手で、その後は藤井が押し切った。ここまで先手番が勝っており、次局が先手の佐々木にもチャンスは十分ある。テアトル新宿で先日、「アット・ザ・ベンチ」(2024年、奥山由之監督)を観賞した。写真家、CM、MV、PVのディレクターとして活動してきた奥山にとって、本作は初の長編映画だが、5編の短編からなるオムニバス形式のインディーズ作品だ。タイトルから窺える通り古ぼけたベンチが舞台で、場所は奥山がよく訪れる二子玉川の川沿いだ。保育園造成に向けて閉鎖された公園で、唯一残されたベンチに集う者たちによ...「アット・ザ・ベンチ」~癒やしと和みの会話劇
2024/11/30 16:53