墳墓記 連作1、読みました。
ためし読みしたときに、これは万全の体調でないと読んだらダメだ、雑音がなく、居住まいを正して読まなきゃダメだ、ある種の強迫観念が生まれたので、休日の本日、やっと読みました。高村さんが繰り出した曼荼羅にとらわれて、次から次へと案内されたような、目眩めく感覚。そしてこれは一度でもいいから、音読すべし!この独独のリズム感は、音読して分かることがあるはず。私の読書は、頭の中で文章が聴こえるタイプの読み方。(数年前に、音のない、聴こえないタイプの読書方法をする人たちもいると知りました)それでも、これは音読したほうがいい。しかしまあ、ものすごい分量の「元ネタ」(←この表現が的確かどうか、迷うところ)を取り入れたものだ。藤原定家の和歌はもちろん、分かりやすいところでは『源氏物語』に「鳥獣戯画」、名前が出てきた人物たち、神々たち...墳墓記連作1、読みました。
2021/03/08 00:20