面影…⑥
病院のベッドで目が覚めた。横を見ると母親と弟がいた。「兄ちゃん、大丈夫?」その声に飛び上がるように立ち上がった母が、「恭一、あんたって子は!」と泣き顔で怒り出した。俺は顔中包帯でぐるぐる巻きにされて、出てるのは片目、鼻、口だけという状態だった。俺の砕かれたあごの骨は、救急医療チームによって奇跡的に元の位置で繋がった。「俺、生きてたんだ、もうあの世かと思った…。」「ばかたれ、お前みたいな道楽者がそう...
2025/07/20 23:45
2025年7月 (1件〜100件)
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