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  • 映画『きみの色』9/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 悩みを抱えた者同士が自力で成長していく様子を見届けていく映画となっている。 今作の大まかな内容は、「とあるきっかけで出会った人たちがバンドを始め、それぞれが人には言えないような思いを体現した曲を作る」というアニメ劇だ。 バンドを結成する主要人物それぞれが人には言えない悩みを抱えており、バンドを始めたことによって自分たちの思いを決定づけていく。 申し訳ないが、今作は上述のあらすじの話以外、話が伝わらず、あまりにも意味不明だ。 登場人物の背景がほとんど語られなかったり、登場人物の心情もよく分からなかったり、視聴者が最も気になるであろう理由が全く明かされなかったりと、…

  • 映画『温泉シャーク』66/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 絶対に展開を読めない、何でもありでありながら楽しい映画となっている。 今作の大まかな内容は、「温泉が有名な街で温泉になぜかサメが現れ、次々と人を襲いかかる」というパニックコメディ劇だ。 サメの襲い方は視聴者が想像できるような範囲に留まらず、数々の予想外な方法で人を襲うのだ。 今作はもはや何でもありでありながら、くだらなく、楽しい。 現実的にこうはならないだろうと思えるような突っ込みどころは満載で、挙げると切りがないが、視聴者を心の底から楽しませようと脚本がしっかり工夫されている。 何でもありな設定の中にも、そもそもの事態の原因や、生物学的にあり得るような設定はど…

  • 映画『隣人は静かに笑う』82/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 面白い脚本が見られる映画となっている。 今作の大まかな内容は、「けがを負った隣人の子どもを救ったことにより隣人と仲良くなるが、どこか隣人を怪しく感じ始める」というスリラー劇だ。 主人公は気になって隣人のことを調べていくが、隣人の正体を知るとともに予想もしないような事態に巻き込まれる。 今作は脚本に注力されている。 隣人の正体を調べる前からどこか緊張感を感じるようになっていたり、隣人の正体を知ってからの主人公の身に待ち受ける事態からの緊張感は凄まじい。 ここまでの時点で既に怖いのだが、実は視聴者が感じているよりも隣人はもっと恐ろしい。そう決定づけられる根拠として、…

  • 映画『トラップ(2024)』60/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 面白い設定が見られる映画となっている。 今作の大まかな内容は、「娘と一緒に音楽ライブに来たら、なぜか警備員の数が異常に多く、それから主人公が怪しい行動を繰り返す」というスリラー劇だ。 そもそもなぜ警備員の数が多いのか、なぜ主人公が怪しい行動を取るのか、それらの理由が明かされていくうちに面白い構造となっていく。 今作は脚本に注力されている。 上述のあらすじの理由が面白いものとなっていたり、理由が分かった後の登場人物の行動原理には非常に納得させられたり、最後まで予測不可能な展開を迎える。 今作の題名の意味が分かってから、観ていて常にどこか緊張感を抱くのは間違いないだ…

  • 映画『ミッキー17』50/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 原作の独自の設定を原作とは違う形で活かした映画となっている。 今作の大まかな内容は、「危険な任務を遂行する主人公(以下、ミッキー)のクローンが予期せぬ事態で生成され、ミッキーが同時に2人いるという事態を収拾しようとする」というSF劇だ。 そもそもこのあらすじを読んで素直に状況がよく分からない方も多いのではないだろうか。今作は設定が独自で、誰にも展開を予測できないような映画となっている。 今作は独自の設定が生かされている。 そもそもあらすじの「ミッキーのクローンが生成される」という設定は何かというと、ミッキーが危険な任務を遂行し、その任務が失敗し、ミッキーが死亡す…

  • 映画『グエムル 漢江の怪物』54/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 怪物が暴れるだけでは終わらず、工夫が施された映画となっている。 今作の大まかな内容は、「突如現れた謎の怪物に家族の一人がさらわれ、行方を探す」というパニック劇だ。 さらわれるのは主人公の娘なのだが、主人公が娘を助けに行こうとするも、思ってもいないような事態になり、助けに行きたくてもなかなか助けに行けなくなる。 今作は全体的に工夫が施されている。 上述の「主人公が娘を助けに行きたくても助けに行けない」という設定が、現実に怪物が現れたらそうなるだろうなと感じられる理にかなったものだったり、ただ襲われるだけではなく攻撃する手段が主人公たちにあったり、その攻撃手段も面白…

  • 映画『殺人の追憶』76/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 事件の異常さや刑事の葛藤により緊張感が途切れない映画となっている。 今作の大まかな内容は、「同様の手口による連続殺人事件が発生し、容疑者を突き止めていく」というサスペンス劇だ。 刑事はなかなか証拠が掴めぬまま、事件の末路はいろいろな意味で衝撃的なものとなっている。 実は今作は現実の事件に基づいている。 劇中の舞台は韓国で、時代設定が何年なのかも示される。この時点で劇中の事件がどのようなものか察せる方もいるだろう。事件について詳しい方にとっては少し面白みが欠けると感じるかもしれない。 しかし、それを最大限に補っていると言える刑事たちの葛藤が描かれる。 事件の異常さ…

  • 映画『ほえる犬は噛まない』48/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 現実の文化をぼかさず描いた勇気ある映画となっている。 今作の大まかな内容は、「犬を捕まえてとある悪事を働いている人を目撃し、大きな騒ぎになる」という人間劇だ。 犬に対する様々な人間が描かれるのだが、それらについて考えさせられる映画となっている。 今作は犬に関するある文化が描かれる。 今作の舞台国は韓国だ。この時点でどういう文化が描かれるのか分かる方もいるかもしれない。その文化がぼかさず描かれ、劇中でその文化について賛否両方の反応が描かれる。冒頭で注意書きが示されるため、ある程度の覚悟はしてほしい。 果たして視聴者が賛否どちらなのかは考え方によって異なるが、それに…

  • 映画『愛してるって言っておくね』78/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 短い時間の中で強烈なメッセージを残す映画となっている。 今作の大まかな内容は、「なぜか元気がない夫婦の身に何があったのかを突き止めていく」という無声アニメ劇だ。 台詞は全編全くないが、演出で何があったのかは理解でき、様々な感情を抱く映画となっている。 今作は時間が短い。本編はなんと12分と短編だ。それでいて強烈なメッセージを残す。 上述の通り、今作は演出で何があったのかを描いていく。演出の中に様々な伏線が張られていて、話が進んでいくうちに段々今作の題名の意味も判明していく。題名の意味が分かったとき、強烈なメッセージを残し、視聴者は様々な感情を抱く構成となっている…

  • アニメ『大家さんは思春期!』50/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 短い時間で愛おしい気持ちになるアニメとなっている。 今作の大まかな内容は、「中学生であるにも関わらずアパートの大家をやっている大家さんやアパートの住人と楽しく日常を送っていく」という日常アニメだ。 大家さんは女子中学生なのだが、とにかく大家さんのかわいらしさを毎話描いていく。 実は今作はとにかく1話あたりの時間が短い。なんと毎話およそ2分で展開される。 2分では原作の1話あたりの話を描ける時間がないため、2分に上手に収められるよう、原作から台詞の省略や台詞の改変、話を丸々省略など、相当省略・改変されている。しかし、駆け足であることは間違いないが、原作を読んでいな…

  • 映画『最後の乗客』68/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 予想できない展開を迎え、同時に切ない気持ちになる映画となっている。 今作の大まかな内容は、「夜遅く、タクシー運転手が最後の乗客となるであろう乗客を乗せたら、なぜかタクシーが動かなくなる」という人間劇だ。 登場人物である運転手と乗客によって話が展開されるが、話は予想もしなかったような方向へと舵を切る。 今作はれっきとした人間劇だ。 実は乗客は一人というわけではないため、登場人物は複数人となる。その乗客の中に親子がいるのだが、親子は普通の乗客とは思えず、どことなく不思議なのだ。話が進むにつれて、ひょんなことから親子の過去が発覚するのだが、その過去によって話は予想もし…

  • 『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』80/100点

    ※初めに、今作は『劇場版モノノ怪 唐傘』の続編であり、前作の視聴は必須となります。 批評 スタッフ・キャスト 批評 簡潔な設定の中で真実に迫っていく映画となっている。 『劇場版モノノ怪 唐傘』の続編である今作は、前作ではあまり出番がなかった登場人物たちに焦点を当てた映画となっている。そのため、前作をきちんと理解していなければならないわけではなく、前作のネタバレは含まれるが独立した話となっている。 今作の大まかな内容は、「大奥のとある人物が子を身籠ってから、次々に不思議な事態が起こる」というアニメ劇だ。 事態の原因は何なのか、誰によって引き起こされたものなのかを薬売りと突き止めていき、真実に迫っ…

  • 映画『REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇』66/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 前作の謎を解き明かしつつ、新たな舞台での緊張感を失わせない映画となっている。 映画『REC:レック/ザ・クアランティン』の続編である今作は、前作と話が直接的に関係しているわけではなく、前作を観ていない方でも楽しめる映画となっている。 今作の大まかな内容は、「旅客機内で病人が出たため緊急着陸すると、理由も分からずターミナル内に隔離され、阿鼻叫喚の地獄に巻き込まれる」というパニック劇だ。 一体どのような地獄が待っているのかは具体的には書けないが、前作のように、あれやこれやの怖い演出で視聴者を怖がらせ、視聴者が全く予想できない急展開を迎える。 今作は意外な要素が多い。…

  • 映画『REC:レック/ザ・クアランティン』70/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 オリジナル版からさらに現実味を加えた緊張感が途切れない映画となっている。 映画『REC/レック』のリメイクである今作は、ほとんどの展開はオリジナル版と同じであるものの、所々現実味を加えた映画となっている。 今作の大まかな内容は、「テレビレポーターが番組撮影のためにあるアパートに行ったら、理由も分からず監禁され、阿鼻叫喚の地獄に巻き込まれる」というパニック劇だ。 一体どのような地獄が待っているのかは具体的には書けないが、一軒の建物の中であれやこれやの怖い演出で視聴者を怖がらせ、視聴者が全く予想できない急展開を迎える。 今作はオリジナル版からさらに現実味を加えている…

  • 映画『LUCK-KEY/ラッキー』70/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 オリジナル版とはまた違った発想で面白い脚本が見られる映画となっている。 映画『鍵泥棒のメソッド』のリメイクである今作は、一部の登場人物の設定が変わっており、オリジナル版とはまた違った発想の展開が見られる。 今作の大まかな内容は、「とあるきっかけで殺し屋が記憶喪失になってしまい、同時にそのきっかけの目撃者の一人が殺し屋になりすまして生活する」という人間劇だ。 殺し屋と目撃者はそれぞれの人生が入れ替わり、それぞれがどのように生きているかを知ることになる。 今作は脚本に注力されている。 具体的には、他人の人生を自分のものにするという設定を活かした微笑ましい展開や緊張感…

  • 映画『カップルズ 恋のから騒ぎ』72/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 物語の構造が大きく変わる面白い発想を見せつつ、オリジナル版以上に人間味にあふれた映画となっている。 映画『運命じゃない人』のリメイクである今作は、基本的な設定はほぼ同じであるが、オリジナル版よりも恋愛要素を増やし、上手く脚本に落とし込んでいる。 今作の大まかな内容は、「主人公が以前にも会った女性と店で偶然再会し、自然と会話をしていくうちに好意を抱き始める」という恋愛劇だ。 視聴者は主人公とその女性の二人の関係が行き着く先を見届けることになるのだが、物語は予想もしなかった方向へと舵を切る。 今作は脚本に注力されている。 劇中で少しでも登場する人物、一瞬の台詞や演出…

  • アニメ『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の二日間〜』52/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 違和感なく自然にコラボさせたアニメとなっている。 『名探偵コナン』(以下、『コナン』)と映画『鍵泥棒のメソッド』(以下、『鍵泥棒』)のコラボ作である今作は、それぞれの作品を上手くコラボさせ、それぞれの作品を知らない方でも今作だけで楽しめるようになっている。 今作の大まかな内容は、「とあるきっかけで江戸川コナンが誘拐されてしまう」というミステリーアニメだ。 そもそも『コナン』がどのような作品なのか分からない方にも簡単に分かるように説明される。原作における登場人物の説明が軽くされる。 『鍵泥棒』とのコラボ作ではあるが、主軸は『コナン』の話であるため、登場人物について…

  • 映画『鍵泥棒のメソッド』68/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 面白い脚本が見られる映画となっている。 今作の大まかな内容は、「とあるきっかけで殺し屋が記憶喪失になってしまい、同時にそのきっかけの目撃者の一人が殺し屋になりすまして生活する」という人間劇だ。 殺し屋と目撃者はそれぞれの人生が入れ替わり、それぞれがどのように生きているかを知ることになる。 今作は脚本に注力されている。 具体的には、他人の人生を自分のものにするという設定を活かした微笑ましい展開や緊張感あふれる展開が描かれる。 上述のきっかけの目撃者の職業は役者なのだが、その役者の人生を自分のものとした殺し屋の根の部分を知ったり、反対に殺し屋の人生を自分のものとした…

  • 映画『アフタースクール』70/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 面白い脚本が見られる映画となっている。 今作の大まかな内容は、「ある男の行方が分からなくなり、男の行方を調べていくうちに多くの新事実が明らかになる」というミステリー劇だ。 主人公たちは順調に男の情報を収集していくのだが、突如として話は一変する。 今作は脚本に注力されている。 登場人物の何気ない行動や一瞬の演出が話の舵を切る重要な伏線となっている。 明らかに伏線となるのかなと視聴者が感じるような箇所は劇中で随所にあるが、伏線の多さはおそらく視聴者の想像を超えてくるだろう。その多くの伏線によって話の構造も一変してしまう。 最後の最後まで決して気を抜いてはいけない。登…

  • 映画『運命じゃない人』86/100点

    批評 スタッフ・キャスト 批評 物語の構造が大きく変わってしまうほど、誰も予想できない展開を迎える映画となっている。 今作の大まかな内容は、「主人公が店で出会った女性と会話を始め、なんとか恋人の関係になろうとする」という人間劇だ。 視聴者は主人公とその女性の二人の関係が行き着く先を見届けることになるのだが、物語は予想もしなかった方向へと舵を切る。 今作は脚本に注力されている。 劇中で少しでも登場する人物、一瞬の台詞や演出にも全てに意味がある。劇中の至る所で視聴者が疑問を抱くのは当然であり、そこに思いもよらないような伏線が隠されている。「物事には理由が必ずある」と強く実感させられる構成だ。 今作…

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