映画『ミスティック・リバー』68/100点
批評 スタッフ・キャスト 批評 原作に劣らないほどやるせない無力感を感じる映画となっている。 今作の大まかな内容は、「主人公の娘が殺されたことにより、主人公とその友人たちのそれぞれの思いが思いもよらぬ方向へと発展してしまう」という人間劇だ。 事件を捜査する刑事の視点も描かれるためサスペンス要素もあるが、原作と同様、それよりも人間劇に力が入れられている。 今作はとにかく第三者の視点で見届けていくという実感が強い。 原作は人物の心情が文章によってしっかり描かれるが、映画はそうではなく、淡々と描かれる。心情が描かれない代わりに、高度な演出によって補われている。 今作は主人公とその友人たちによって話が…
2025/01/31 23:01