第三話 線とことばが交わるとき 四月のスケッチブック
三日目「線とことばが交わるとき」 昼休み。 教室の空気が少しだけざわついていた。 「ねえ、あれ……昨日の机だよね?」 誰かの声に、自然と視線が集まる。俺も気になって見に行った。落書きが書かれていた、あの机。今度は――そこに、小さな“絵”が添えられていた。 言葉のすぐ下に、鉛筆で描かれた一対のスニーカー。雑なのに、妙に温かい。春の午後、少し埃っぽい廊下を歩いているような、そんな匂…
2025/04/27 13:08
2025年4月 (1件〜100件)
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