夏の読書、よだかの星
夏の読書について書こうと思った。夏で読書と言えば、矢張り読書感想文である。 読書感想文に苦労した記憶はない。元々日常的に本を読む習慣があるし、その感想を纏めるのも不得意ではなかった。だが別段、好きな課題という訳ではない。何より手間がかかる。それは恐らく、学校の先生にとっても同じなのだろう。生徒も先生も幸せにならない苦行である。しかも課題図書なるものまであるのだから、妙に縛られているようで、やる気が出ない。 この課題図書というのも、果たして本気で拵えられたものであるか疑問である。確か高校の頃の課題図書リストだったと思うが、湯本香機実さんの『夏の庭 The Friends』と紫式部の『源氏物語』が…
2024/07/31 17:01