「風山漸」(爻辞)
「風山漸」の各爻は、人間の成長を渡り鳥の鴻(こう)に例えて、成長し、やがて大空へ飛び立つまでを表している。「初六、鴻、干(みぎわ)に漸(すす)む。小子(しょうし)は厲(あやう)し。言有れども咎无し。」初六は、未だ力足らない若者、社会人1年生である。水の上にいた若鳥が水際から陸に上がって来た。「小子(しょうし)」小人には危険なことである。批判を受けるだろうが、あわてず、騒がずに進むなら咎はないだろう。「六二、鴻、磐(おおいし)に漸む。飲食衎衎(かんかん)たり。吉。」「磐(おおいし)」は大きい石であり安定している。「飲食衎衎(かんかん)」は、飲食を楽しんでいる様。六二は、中徳を備えた陰位の陰爻であるので、落ち着いて進み、心身を養っている。吉である。社会人としては、順調な生活を送っている。「九三、鴻、陸(くが)...「風山漸」(爻辞)
2025/04/27 19:03