(39)世界中が見捨てたユダヤ人
エビアン会議が行われた「ローヤル・ホテル」19世紀後半から世界は帝国主義の時代になる。イギリス、フランスは植民地獲得競争にのめり込み、ロシアはロマノフ王朝が行き詰まり、レーニンによるロシア革命が起こった。植民地競争に出遅れたドイツのヴィルヘルム二世は経済発展を武器に世界の覇権を狙った。その結果、未曾有の第一次世界大戦が起こり、先陣を切ったドイツは全責任を負わされ天文学的賠償金を背負い込む。大戦に一人勝ちしたアメリカは狂乱時代を迎えるが、やがて金融大恐慌に突入する。不景気の嵐は世界中に広がり、各国は自国の失業者対策で精一杯、他の国を考える余裕はなくなっていた。ヒットラーの積極政策でどん底から立ち直ったドイツも再びどん底に落ち、非常手段に突き進むしかなかった。ナチスは共産主義者とユダヤ人をドイツ人の敵とみなして迫害...(39)世界中が見捨てたユダヤ人
2022/01/26 16:38