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2024/02/21

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  • 「喜べ、幸いなる魂よ」佐藤亜紀

    当ブログでも1.2を争う人気ページの作者様の2冊目。予備知識なくても誰もが楽しめる、従来の著者の作品には絶対言えない感想を読み返していて自分が1番驚きました。重さと暗さの「黄金列車」に対し、軽さと明るさの本作、著者の幅と力強さの豊かさをぜひ味わってもらいたい。

  • 現代の小説家の価値 畑野智美「大人になったら、」「若葉荘の暮らし」

    35歳のカフェ副店長の日々と、40歳以上の独身女性が暮らすシェアハウスでの日々、2作品と共に一旦総括。頼んでもないのに3回も扱われる災難、「神様を待っている」「海の見える街」と同一作者様、これにてしばし手仕舞いです。

  • 「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ

    日本でもドラマ化・舞台化、本国で映画化・舞台化の有名作。ブッカー賞・ノーベル賞受賞作家の代表作、そして傑作なんでしょう、私も感動しました。しかし非常に複雑。これを大声で素晴らしいと言える人、すごいな純粋に。それほど退屈で、完成度が高く、疑問符が残る作品。ある意味でこのつまらなさは日本の純文学的なことなのかも?

  • 「クララとお日さま」カズオ・イシグロ

    人工親友であるクララは14歳の少女ジョジーに買われて、彼女のAF(artificial friend?)になってからの大きく小さな冒険と、ジョジーの長く短い10代を描いた作品。 ノーベル文学賞受賞作家であり、「わたしを離さないで」の作者ですが、私はちょっと避けていたのですが題名に『お日さま』が入っていたので読み始めてみました。

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