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  • 深く優しい倦怠感

    みやびやかで、おくゆかしいこと。 いかにも日本の美意識ですね。 ブラームスの曲にもこの美意識が感じられます。 彼は晩年、日本人のお琴の演奏を聞いて、おそらくその想いが共鳴し、雅やかさ奥ゆかしさをさらに深めたように思います。 ブラームスはお好きですか。

  • 異世界近未来

    便利になっても幸せにはならないと人々は気付きはじめましたよね。 わざわざ不便な生活に戻ろうとする人さえいます。 そこへいくと、バイオリンは究極の不便グッズです。 練習始めたは良いけれど、全然弾けるようにならないし、何日も何日もかけてやっとひとつ、気に入った音が出せるようになったかも、というくらいの感じです。 ただ、その日眠りにつく時、少しだけ、今日は楽しかったと思うのかもしれません。

  • おいしい話

    外側はサクサク、中身はしっとりとした甘みのあるジューシーな豚肉。 そう、大好きなとんかつです。 疲労回復の効果があり、睡眠の質を高めてくれます。 でも、かなりカロリーが高く、疲れすぎている時は無理なこともあります。 あ、これってベートーヴェンかもしれません。 ぐっとくるアクセント、主張してくる旋律。 聴いていると元気が出てきます。 でも、終わるとほっとします。 なにしろ演奏するの疲れますから。 ベートーヴェンを野菜に聞かせて育てたりすると、巨大なのができるかもしれませんね。

  • お休みの日

    「雪は天から送られた手紙である。」と言ったのは、科学者の中谷宇吉郎。 ロマンチックな言葉かと思いきや、地上で観測した雪結晶を見ると、どのような環境条件で雪結晶ができたかわかるという意味なのだそうです。 科学者ですからね。 雪がきれいと思うのは、きっと花びらを想像するからだと思います。 春に舞い散る桜のことを、空に知られぬ雪、と言うそうです。 今降る雪は、桜に知られぬ花びら、ですね。

  • お菓子の家

    甘い音を出してみませんか。 音楽用語で「ドルチェ」と言います。 とても甘い感じでしょ。 まず、数え方から。 1234とは数えずに、「ウィティ ヌイ スァン スィー」と数えてください。 左手の指は、チョコクリームのように、ゆっくりトローリおさえます。 右手の弓は、ホイップクリームのように、ふわっと柔らかく弦にあてます。 音と音の間は滑らかにスライドさせて、境目を溶かすようにします。 どうですか。 とろける音色に、聴いている人はうっとり、かも、しれません。

  • できれば部屋もきれいに

    練習が嫌で、つい部屋の掃除を始めてしまうという人がいます。 悪いことではない気がします。 きれいに整った空間は、自然と良い響きがするものです。 バイオリンの練習もお掃除と似たところがあります。 汚い音は磨きをかけて綺麗にします。 うるさい音は余計なものを取り除いてさっぱり片付けます。 小さいゴミを見ないふりせず、一つ一つ丁寧に拾います。 案外、無意識で見ないふりしてしまっているのですよ。 綺麗に整った演奏には、自ずと心地よい香りが生まれるものです。

  • 好きな歌

    「ヘタウマな人」とは、イラストの世界で生まれた言葉ですが、バイオリンでもよく使われます。 大概は、ゆっくり演奏されることが多いです。 決してきれいとは言えない音色で、一音一音慈しむように弾かれるけれど、何か全体のバランスがおかしいかったり、時々つまずいてしまったりします。 だけど味わいがあり、心に沁みる演奏なのです。 大変な褒め言葉です。 昔々、「ロバの歌」というのがありました。 「下手な歌声、夜空に響き、全ての人を優しく包む、you are ロバさん。」

  • 年輪の音

    演奏には気持ちがこもることが大切です。 気持ちをこめると自然と体が動きます。 ただ、変な動きになって悶絶してるみたいになって、音程とリズムがぐちゃぐちゃになってしまうのは、見ていて楽しいけれど、演奏としては問題ありです。 どうしたら良いでしょう。 まず、作曲家の気持ちと自分の気持ちを共鳴させます。 これで、こめる気持ちができあがります。 そしたら、50年経ってみましょう。 昔のことになります。 苦しかったこと悲しかったことも少し美しく思い出せます。 楽しかったこと嬉しかったことは少し穏やかに思い出します。 そのように演奏してみてはいかがでしょう。

  • ムーミン谷のお話

    自由と孤独と音楽を愛し、世界中を旅する放浪者、スナフキン。 「長い旅行に必要なのは大きなカバンじゃなく、口ずさめる一つの歌さ」 「人の目なんか気にしないで、思うとおりに暮らしていればいいのさ」 彼の言葉には、夢と希望と含蓄がありますね。 お散歩だって旅です。 毎日の通勤だって旅です。 好きな歌を口ずさんで、歩いてみてはどうでしょう。

  • 会心の演奏

    人前で演奏した時、やっぱりたくさん失敗します。 でも上手にできたところも少しだけれどありますよね。 その上手にできたところをたくさん思い出してください。 そして次回は上手にできるところが少し増えるように練習してください。 やってはいけないのは、失敗をたくさん思い出すことです。 そうすると次回、その失敗したところに絆創膏を貼った演奏になってしまいまい、せっかく上手にできたところも色褪せてしまいます。 失敗は無くなりません。 ただ、失敗が味わいになっていくことはあります。 言い間違えてるのか、味なのかよくわからない俳優さんっているでしょ。 そんな感じです。

  • 気高い人

    音楽家には高潔な人格と品性が必要です。 ベートーヴェンのように。 ベートーヴェンは人生で数十回引っ越しをしました。 理由はインスピレーションを得るため。 夜中にわめいたりしたため。 ドシャドシャピアノ弾いたりしたため。 家賃払わなかったため。 えーと、前言撤回します。 音楽家にはそこそこの人格と品性があれば大丈夫です。

  • 行雲流水のごとく

    一生懸命、正しく演奏しようと努力してませんか。 そうすると体がカチコチになってますよ。 自然の営みのように動いてみるのが良いです。 例えば、枯れ葉が散るように、指を置いてみるとか。 風に吹かれたように手を持ち上げてみるとか。 そうすると自然と、体が柔らかくなります。 心も柔らかくなります。 頭も柔らかくなります。 その先は、 なるようになる、です。

  • たまには怒ってもいいんです

    お掃除する時は、モーツァルトを聴きながらなんて人、多いみたいですね。 とても優雅で羨ましいです。 でも、今日は旦那がたまの休みで家でゴロゴロ。 手伝う気配は一切なし。 なんて時は、優雅な気持ちにはなれませんよね。 そんな時おすすめの曲があります。 この曲を聴きながら「こら、邪魔だ、少しは手伝え!」 と心で叫んで、お掃除してみてください。 モーツァルト「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」

  • 心地良い時間

    演奏会で眠ってしまったことありますか。 ブラームスが大事な先輩ピアニスト、フランツリストの演奏会で大いびきをかいてしまったことは伝説になっています。 生理現象は止められませんね。 天使や妖精が枕元でバイオリンを弾く時は、だいたいよく眠れるようにです。 一番幸せな時間です。 でも、自分が演奏していて、お客さんが全員眠ってしまったら、動揺しますよね。 まごうことなき天使のような演奏だったと、思うしかありません。

  • 怖い話

    子供の頃「1日練習をサボると、取り返すのに3日かかる」と叩き込まれました。 呪いの言葉です。 でもまあ、経験によりますと「3日サボると、取り返すのに3日かかる」くらいが本当のところかなと思います。 体調や精神状態の悪い時に、無理に練習するのは逆効果ですし、休んだ方が良い時もあります。 ただ、あらかんの年齢になった今でも、その呪いの言葉は解けず、1日練習をサボるとなんだか不安になります。 余談ですが、「あらかん」って、仏教においては「最高の悟りを得た聖者」のことらしいです。 いつまでも呪われてちゃダメですね。

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