P・A・テイラー『ケープコッドの悲劇』(論創海外ミステリ)
ケープコッドのコテージで姪のベッツィとともに暮らす中年の独身女性プルーデンス。二人は互いに一人ずつ友人を招き避暑シーズンを満喫していた。しかし、最近引っ越してきた作家サンボーンが現れたことで何やら微妙な雰囲気に。その後、コテージ近くの小屋でサンボーンが殺害されているのを発見してしまう。そこには何故か、被害者が異常に嫌っていたイワシの缶詰が落ちていた。事件直前に被害者と言い争っていた青年ビルが逮捕されるが、ビルの雑用係であるアゼイ・メイヨはこの事実に納得がいかず、プルーデンスとともに真犯人の捜査に乗り出した。 古き良き本格ミステリといった感じで、個人的にとても好きな作品。探偵役のアゼイ・メイヨも…
2024/04/28 08:00