松平定信の江戸屋敷における桃品種 ー 7
松平定信(花月翁)は、江戸屋敷に植えていた花木を、お抱え絵師に描かせていました。その資料が、梅は『梅津のなみ』に、桃は『三千とせ』に、そして桜は『はなのかゝみ』に残されています。跋文がありますので、明治時代の模写本(『浴恩春秋両園櫻花譜』)から紹介します。『浴恩春秋両園櫻花譜』「国立国会図書館デジタルコレクション」より浴恩園・春秋園両園の梅・桃・桜の花を画かせてときはにいくとせも春をのこしてんとすべて花はおなじけれどかほりの深き浅きもことなり画にかきて一やうとみゆるもいさゝかの色たがひしもありまたは枝のさまより花のつき『浴恩春秋両園櫻花譜』「国立国会図書館デジタルコレクション」よりざま実の結ぶさまあるは咲おりの遅速にてその名もたがへれどかいなすおりはけぢめわかれねばこゝにのせず名どころのもまたおなじその名...松平定信の江戸屋敷における桃品種ー7
2024/10/19 08:35