「ひとまず、信じない」押井守
「ひとまず、信じない」2017/11/8押井守この本は、人生の指南書というよりも押井守監督の人生論のようなものとして読みました。「キリスト教の幸福」(本文より)一般化して「これが幸福」などと定義するとことは絶対にできないし幸福が定義できないとすれば、「どうしたら幸福になれるのか」などということは問い自体に意味がない。幸福な状態というものを一般化することができない以上幸福はごく私的な基準で決まってしまう。巷には「幸せになるための条件」とか「どんな所でも幸せを感じて生きよ」といった内容の本が出回っているが、そんなものはまるで信用ならない。なぜなら、幸福とは人によって違うしあるいは本人が幸福と思えていることが幸福ではないというような矛盾さえはらむのが幸福の実態であるからだ。キリスト教徒であれば、幸福であることは...「ひとまず、信じない」押井守
2024/01/27 20:04