ありすノ詩手帳

ゆめ

  …あぁ、あぁ、 …あぁ、あぁ、 あぁ……はぁ………  薄暗い、冷たい台の上  空けられた窓から  冷たい風が勝手に入り込んで  わたしの頬をさすっては  去っていく。  優しく差し込む月の光  わたしではなく  なにもない床を照らして  ...

2023/06/17 21:00

わたしはあなたの傘になる

  降ってくるわ   しとしとと涙の雨が それは誰の涙なのかい？ わからない。  誰かさんの涙が  しとしとと空から降ってくるのよ。 それは困ったことだね。  どうして誰かさんは涙を流しているのかい？  これだとその誰かさん、  身体のお水がなくなって干からびてしまうよ。 落ちて...

2023/06/17 09:35

微かな記憶の、心に宿る想い出

  大好きだよ         心が壊れるほどに   愛してるわ             私が壊れるほどに   貴方の事が頭から離れない      ずっと、        ずっと、、    まるで危ない薬を飲んでしまったみたい……   貴方の声が聴こえる…      その度手が震...

2023/06/12 22:59

たとえその言葉が嘘であっても…

  窓辺   暗雲漂う月夜  満月の月光  下界を照らし  羽根を散らし  闇に病み 嘆く天使  這い込む荊に足を捕られ  冷たい鎖が胸や腕を縛る 滴る紅色の血  純白の衣を汚し  零れ落ちゆる涙が血に混ざり  明が暗となり 純が混となる 「私...

2023/06/12 22:57

夢から醒めないように

  夢から醒めないように 目を開けて  素敵なあなたの笑顔  大好きなあなたの笑顔を  私の瞳から消えないように  一生懸命 目を開けるの あなたの胸の中へ抱き寄せられて  「目を閉じて」と  あなたが囁いても  あなたが消えて...

2023/06/12 22:26