逆イールドが解消:景気後退をシグナルか
written by @mercurys_assets 今回のポイント * 逆イールドの解消に注意: 米国10年債と2年債の逆イールドが解消された。景気後退が近いことを市場がシグナルしており、過去をみると、逆イールドの解消後には、ほぼ確実に景気後退入りしてきた。 * 景気後退とポートフォリオ戦略: 景気後退に備えるには、守りのポートフォリオを組み、債券の比率を高めることが一般的である。 ニュースレターに登録 逆イールドが解消 米国10年債と2年債の逆イールドが解消した。 「逆イールドの解消」というのは、少しややこしい概念であるため、順を追って説明したい。 逆イールドとは 通常、債券の金利というのは、短期の金利よりも長期の金利の方が高い傾向がある。2年後に元本を返してもらえるのと、10年後までお金を返してもらえないのでは、後者の方がリスクが高いため、その分だけ金利も高くなければ割に合わないということだ。 また、景気が良くなっていく見通しであれば、今よりも将来の方が金利が上がっている可能性が高い。短期の債券は直近の政策金利、長期の債券は将来の予想政策金
2024/08/31 09:14