静かな夜に灯る殺意
6月になった。 空が腹を下し、アスファルトを強く叩く音が耳に入るたび、少しずつ夏の影が見えてきたんだなと思う。 外が暑いと家は寒く、反対に外が寒いと家は暑い、北半球と南半球みたいな現象が起こっている4畳半の一室も、そろそろ外界の暑さに耐えられなくなっているようだ。 一歩家を出れば天から降り注ぐ白色に網膜を焦がされ、照り返すあらゆる光線に肌身を焼かれる。素晴らしいじゃないか。 このブログを端から端まで舐め回すように見ている読者にとっては「また夏の話かよ」とウンザリしているかもしれないが、改めてもう一度言おう。 僕は夏が好きだ。 肌身が焼き焦がされようが、汗やら何やらが体にねっとりと纏わりつこうが…
2024/06/10 11:20