風の声と朝の輪郭 ──サヌール屋上にて 文字数:425
風の声と朝の輪郭──サヌール屋上にて夜の温もりがまだ空に残るころ、屋上に出ると椰子の葉が風を孕んで揺れていた。その影はまるで海辺の祈りのように、静かに、けれど確かに空に書きつけられていた。朝焼けは誰のために始まるのか。まだ名もない一日が、輪郭だけを持ってそこにあった。風の声と朝の輪郭──サヌール屋上にて文字数:425
2025/05/31 22:33
2025年5月 (1件〜100件)
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