創世記30章(ヤコブの策略)
30章の後半はヤコブの財産がいかにして増えていったかについて記されています。 叔父ラバンとの駆け引きとヤコブの巧妙な策略が表されています。 ラケルがヨセフを産んで後、ヤコブはラバンに「私を去らせ、私の故郷の地へ帰らせてださい。」と言いました。 「去らせて」と訳された動詞は「シャーラハ」の命令形です。 悪い意味では「追い出す」、良い意味では「送り出す、遣わす」という意味があります。 ここでのヤコブの言葉は、後者の意味でラバンが好意的に、配慮をもって自分を故郷に送り出して欲しいと強意形で語っています。 ヤコブはここでラバンに好意的な関係の中で自分を故郷に送り出してほしいと言っているのです。 その申…
2025/03/31 00:00