chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
“てらぽん”の西洋哲学と日常を重ねてみる探究日記 https://terapong-tankyu.hatenablog.com/

東京リベラルアーツクラブ/リベラルアーツプロモーター 西洋哲学塾/フィロソフィア・コーチング・アドバイザー この国の未来のため、誰かの気づきになればと思いを込めて。

てらぽん
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2022/05/19

  • 中国古典の気になるところ

    とある課題図書でこちらの本を読まされて読んでいます。 (それに影響されてこちらの更新頻度も下がっています^^;) 中国古典の講義形式といえば、安岡正篤さんのものが多かったのですが、この本はそれ以上に面白かったのでオススメです。 面白かったのは、 ・一つの見方ではなく、朱子や王陽明、そして、様々な著者の読み方を横断的に考えていて視点が多い ・現代に引き寄せて考えているので理解しやすい という点でした。 しかし…… 西洋哲学の観点から眺めると、少し物足りない感じはします。 中国古典は過去が正解、なんですね。 それをいかに読み解くか、読み取るか。 なんで、それが正解だといえるの? と問うても、過去の…

  • 松下幸之助翁はデコードの天才

    おはようございます。 西洋哲学の観点から、松下幸之助翁の本を探究しています。 そうした観点から読むと、実に面白い見方ができます。 松下翁は、デコードの天才だったのだな、と気づくことになりました。 楽観よし悲観よし。悲観の中にも道があり、楽観の中にも道がある。 例えば、こちらの名言。 楽観もいいけど、悲観もいいものだよ。 と言っています。 悲観はなんとなくネガティブなイメージがありますよね。 できれば避けたいというか。 でも、悲観することで見出せることもあるので、悪いものではない。 まずは悲観というものをデコードして、「いいものだ」としている。 とても自然に視点を変え、思考を変えてもらえますよね…

  • 日常の差別は悪意ではなく無意識が創る

    ある人のSNSの投稿で感じることが起きました 昨今のヘイトスピーチなどを見ていると主張を持った人が悪意に満ちた言葉を高らかにアジる そんなイメージがありました。 しかし、そのような表立ったものはそれほどに世の中の常識として浸透はせずに、時に法律で排除されたりしていきます。 しかし、未だ根強い男女差別であったりなどは別に高らかに叫ばれているものでもありません。いつの間にか、浸透しているというのが本音でしょう。 その辺りは、性別の振る舞いを題材にした歌があったり、LGBTを揶揄した芸やコントが地上波に流れていた一昔前のテレビ番組などを見てもわかると思います。 なぜ、それが浸透していくのか? 別に高…

  • モダンエルダーという生き方

    たまたまこの本が目につき手に取りました モダンエルダー……。 なんと素敵な造語だろう、という感じです。 自らのありたい姿が言葉になったように思いました。 若長老、ではなんだかなー。ここは横文字の方が多様な解釈が生まれますね。 様々な経験と知恵を通して、若者を支援する。 具体的には20歳以上離れた人たちの起業や事業を支援する、そんな立ち位置の役割のようです。 私が組織に所属しながら、西洋哲学などを学んでいることとも、合致します。 様々に刺さる言葉があります。 「もし成熟をふたたび人々の憧れにすることができたら、この世界が変わる」 その通りだと思います。 現代は世代間の断絶が起こるし、老いることが…

  • 言葉が分断させることを意識しないといけない

    言葉は便利ですよね 赤くて、ヘタがあって、中には種があって、小さい時は青くて、熟してくると赤くなり、食べると甘酸っぱさがあって、そのままでもいいし、ジュースににもなるような果物 を 林檎 とたった2、3文字で表現できて、おおむね、多くの人とイメージを合わせられるんですから。 ただ、反面、言葉は分断も生むものになります。 林檎かそれ以外か 別に林檎であれば、指し示すものが実態としてあるので、単に林檎と認識されているものか、それ以外かぐらいしかないので、大した分断はありません。 ただ、これが ブランド林檎 なると、ブランド林檎かそれ以外かになり、 それを作る農家かそれ以外の農家か、 それを取り扱う…

  • 悲しみを生み出すのは誰だろう……

    目的と方法の取り違えが悲劇をつくるな・・・と思わされたニュースがありました。 news.yahoo.co.jp 部活のトラブルといえば運動系、というバイアスがあるのに気づいたのですが、部活なのに過労死ラインというアンマッチが、この異常さを浮き彫りにしています。 何が起きていたのかは当事者でないとわからないのですが、このことを具体事例として、運動部のトラブルなどから抽象化していくと、 部活をすること自体の目的化 ということが一つ見えてくるのかと思います。 そして、目的を設定するのは往々にして大人たちです。 最近は、子どもたちが自ら設定するケースも増えていると思いますが、それでもやはり全国大会、そ…

  • 世間の猥雑なノイズを断ち切る特効薬

    結構破天荒な内容な漫画家さんが叩かれています。 この漫画家さんの破天荒な内容に笑い、そして、人間ドラマにはいくつか涙させられました。 個人的には面白く、素晴らしい漫画家だと思います。 そして、叩かれる要因はその家族からの告発のようなもの。 それは親子間では、それぞれにおいて事実なのでしょう。 全くその関係性のない自分が聞いても、そりゃなかなか大変なのだと思います。 が、 それは当事者だから問題なのであって、外部からとやかく言える話ではない。 ましてや、破天荒さが売りの漫画家さんが、想像しうるような平凡な日常にいて描けるのか? 難しいことだと思います。 それ以上に問題なのは、別に本件に限らず、当…

  • やる気は大事。と、なんでそうなったのか?

    日本人の仕事に対するやる気は低い、という情報がありました。 www3.nhk.or.jp 自虐的観点を持たされてしまっていると、 そうだよね、やる気もないし、日本はダメだね・・・ という思考を固めてしまうのではないかと心配になりましたので、ちょっと疑ってみたいと思います。 やる気は低い⇨生産性が低い あるいは 収益性は低い 逆に、 やる気が高まる⇨生産性が高まる 収益性が高まる というような論理にしたいのかな、というのが見えてきます。 コンサル会社も出てきているので、 やっぱりやる気は大事だ! というような流れに持っていきたいのは、よく見えてきます。 ここで、そもそもで確認したいのは、 やる気…

  • 友人とはなにか? 一つの仮説

    こちらの本を読み進めていますが、とても興味深い。 https://amzn.to/3wmKYcX 活きた抽象と具体の達人の 細矢さんと、凄まじい観察力と表現力で現実を切り取る佐渡島さんの知的会話のセッションが絶妙です。 色々と切り取りたいのですが、冒頭文にこのような記載があります。 引用します。 友人とは、趣味が一緒の人ではなく、会話の抽象度が一緒の人である。知人が、そんなふうに友人を定義していたのだけれども、まさに、細谷さんは会話の抽象度が合う人だった。楽しみながら、いろいろな話題について話した。 友人とは、 会話の抽象度が一緒の人 であると。 大変興味深い定義ですね。 もっと言えば、抽象度…

  • 権威は疑え、と思ったこと

    まことしやかに、事実と違うことが事実のように喧伝されていることがあるな、と思う情報がありました 鉄鋼王 アンドリューカーネギーの墓碑に刻まれているという言葉 "おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る" 確かドラッカーが書いていたので有名になったのではないかと思うのですが、そのような言葉ありました。 いかに自分が有能であることよりも、有能な人を活かせることが重要かを語る上での名言として、インパクトがありますよね。 ところが、 ameblo.jp どうも・・・書かれていないようです・・・刻まれてもいない・・・ ドラッカー自身は一つのメタファーとして表現したのではないかなと推察し…

  • ”他者”に委ねてはいけないもの

    高城剛さんのメルマガ 高城未来研究所 『Future Report』を購読しているのですが、Vol.571の読者とのQ&Aを読んでいてハッとさせられました。 以下引用します。 ▽Q.6▼▽この世の多くの人は、皆、幸せを求めています。それがお金の人もいれば、仕事の人も宗教の人もいると思います。でも、いったい幸せとはなんなのでしょうか?世の中には、幸福論も数多く語られていますが、高城さんが考える 「幸せ」を教えてください。 【 A 】僕は脳の報酬系を他人に握られないようにと、よく注意を促します 。SNSからゲームに至るまで、プラットフォーマーは脳の報酬系に ハックし、ドーパミンを出し続けてやめられ…

  • とりあえず、二つ折りにしてみて考える

    細谷さんの本は分かりやすく、そして、深く気づかせてくれるので好んで読んでいます この本も絵などもあり、コミカルなスタンスなのに話されていることは深い この話の中に成功と失敗の話があります。 紐が一本あるとします その両端が”成功”と”失敗”だとします これが一般的な認識ですね。 成功は対極だ、ということです。 紐なので、両端を引っ付けてみます。 これで成功と失敗は概念的に同じになりました。 そして、ここからが興味深いのですが、では成功と失敗が融合された、その対極には何があるのか? という話になります。 成功と失敗を抽象化するとなんでしょうか? 結果、ですよね。 だとすると対極はプロセスになるで…

  • 競争がなくなってはいけないメカニズム

    競争は進歩のエンジン そうだったのかと、ある経済学者の対談を見ながら、今更ながら思いました。 ただ、競争というものが、様々に解釈され、競争自体が目的化され、形骸化しているのも現実としてあります。 その結果、 競争=悪 のようにもなっている風潮もあります。 競争がなければ、様々なテクノロジーもおそらくは生まれず、サービスの高度化もなかったでしょう。 その辺りは社会主義、というよりも社会共産主義の壮大な実験を見ていれば、素人目にも明らかです。 この競争、というメカニズムがあるから資本主義は連綿と生き残ってきたのだろうと思います。 進化しなければ生き残れない という話と競争が結びつけられてしまう気も…

  • 健全な自己否定が、健全な自己肯定を創る

    西洋哲学はなんの役に立つのか? それは人それぞれなのでしょうけども、その一つとして、 健全なる自己否定 をすることができることはあると思います。 そもそも、西洋哲学自体が系譜を見ても、自己否定の連続です。 過去を踏み台にしながら、未来を作る。 そして、また踏み台にされる。 ある意味、積み上げ的なのですね。 だから、理路を追うことができます。 一方で、天才が悟ったことを伝えることが多い東洋哲学は、正しいのかもしれないけど、その人が言っていること以上のことが言えない、ということがあります。 だから、信念やあり方などの参考にはなるけども、現実に適用しづらい。 少なくとも、説得し、納得するのは難しい、…

  • 普遍的な悪など存在するのか?

    ある尊敬する方にお勧めされて、こちらの本を読んでいます。 実は以前にも購入していたのですが、その時はあまり響いていませんでした。 ゆえに、Amazonの購入記録を見るまで、買っていたことすら忘れていました。 哲学を学んだ上で、読み返すと、目からウロコが落ちまくりなことに気づきました。 例えば、こちらの一文 自分の身を保とうと思う君主(指導者)は、悪しき者であることを学ぶべきであり、しかもそれを必要に応じて使ったり使わなかったりする技術も、会得すべきなのである。 ぱっと読むと、処世術的に、自分をその状況に応じて使い分ける、ある意味で、ずる賢い君主を目指せ、というように読めてしまいます。 でも、哲…

  • 人と比較してはダメ…は駄目じゃないかも

    新学年が始まって、少し落ち着いてきたのか、体育の授業は運動能力測定が合っているようです。 子どもたちから、 「身体測定、〇〇君に50m走で負けるから嫌だなぁー」 などと聞きます。 これまでは、 「人と比較してはダメだよ。過去の自分からどうなったかを見たらいい」 と伝えていましたが、ふと、それは一面違うのではないか? と湧いてきました。 ソシュールによると、言葉の意味は、それ以外で決まるもの。 差異があって意味が生じます。 だから、いくら自分を探しても自分は見つからず、取り巻く環境、関わる人の存在により自分を知ることができるのです。 だとするならば、 他者と比較することで、自分が見えてきます シ…

  • 問いで構造は暴かれる

    MBA(旧西洋哲学塾)の講義がありました。 オンラインプレビュー – 西洋哲学塾 ※もう受付は締め切っていますが、このLPだけでもかなり気づきや学びが多いので、ご参考まで かなり学びと痛みある機会だったのですが、その中で、メタ認知の力を高めるため、問いの視点で活かしていきたい内容がありました。 (ここで書くのはほんの一部ですが) 自分なりの解釈で書いてみます。 倒錯的なところはあくまで、私の理解不足であり、MBA(旧西洋哲学塾)とコンテンツの品質のせいではありませんので、悪しからず。 基本的に言葉の特性と、二つ以上に分裂します。 有るが生まれれば、無いも生まれる 光があれば、闇がある これは水…

  • こうして世論は捏造されていく。そして、さらにノッペリとした国に

    気になるニュースがありました。 テレビ放送からみで www.sankei.com 要は合意しているといえど痛みや嫌なことをさせて笑いを取ったり、予告なしにドッキリさせることで笑いをとるのはいかがなものか? と、BPOは言っているのですね。 そして、興味深かったのがこちらのコメントです。 news.nifty.com 要はそのような場面を経験しにくくなっているから、若手芸人は大変だろう、という意見ですね。 人が驚いたり、嫌だと思う場面を通じて、芸人は磨かれる、ということでしょう。 これはどの立場からみるかで意見は分裂しそうです。 一つは「他者の感情」を商売にするのが適切なのか? という観点はある…

  • あなたは誰の許可を待っているのか?

    屋外ではマスクを外していいのでは? www.fnn.jp という情報が出てきだしました。良い傾向です。 このまま弱毒化したままを維持して、のらりくらりと収束をむかえてくれるといいのですが・・・ そのような情報と共に、ふと気になっていることがあります。 マスク着用については、強制する法律などもない中、「自主規制」にて対応をしていました。それが日本の連帯意識だとも。 しかし、その結果、目に見える形でバイオパワー(生権力)、つまりパノプティコンの中に押し込められていたことも痛感します。 それと関連するのもかしれない気になる事象もあります。 コロナ以降、特に子どもから 「●●していい?」 と許可取りの…

  • 事実と根拠だけを見よ!混迷の時間の道標

    ロシア・ウクライナの状況や価格の高騰に目を奪われているうちに、スリランカが大変なことになっています。 無論、スリランカの規模であれば、世界中へのインパクトはそれほどではないにして、今後はこのような事態が世界各国、そして、日本国内の自治体でも起きてくるのだろうと推察します。 そんな中、どうあるべきか? 一つは哲学が指針になると思いますが、その中でも、ラッセルの言葉が響きましたので共有いたします。 バートランド・ラッセルの言葉 www.openculture.com あなたが何かを研究しているとき、または哲学を考えているときは、事実とは何か、そして事実が裏付けている真実は何かだけを自問してください…

ブログリーダー」を活用して、てらぽんさんをフォローしませんか?

ハンドル名
てらぽんさん
ブログタイトル
“てらぽん”の西洋哲学と日常を重ねてみる探究日記
フォロー
“てらぽん”の西洋哲学と日常を重ねてみる探究日記

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用