【戦国負傷統計を見直す・補】南北朝時代の石の負傷記録は攻城戦のものばかりで数も多くはないことの確認
【戦国負傷統計を見直す】と謳っていますが、番外編としてそれ以前の南北朝時代の負傷統計の方にも少しずつ手を付けていくこととしました。この時代の石による負傷については先行研究において、 ■トーマス・コンラン 『南北朝期合戦の一考察 ――戦死傷から見た特質――』(※1)・石は基本的に城郭の防戦のために使われた。武士が石で戦傷を受けるのは多くの場合、城を攻めた時であった。石は城郭から投げ落とされる岩石以外、武器としてはそれほど効果はなかったと言えよう。 といった分析があります。こちらの論文の載る南北朝時代の負傷統計を確認してみると、 ■『南北朝期合戦の一考察 ――戦死傷から見た特質――』矢 523〔7…
2024/06/06 18:22