Calling Section3-11
薫が怯むような切り返しをしてやろうと相馬が口を開いたところで、部屋の固定電話が鳴った。 立ち上がった薫が電話に出て相手の話を聞いてから受話器を置く。「車の用意ができたそうです。エレベーターまでお送りします」 振り上げた心の拳の行き場を失わせたまま、相馬もなしくずし的に立ち上がる。「・・・ところで、今回の事件を“胸が悪くなる”と感じた理由を聞いていなかったな」「ああ、そうですね、言い忘れていました」...
2022/11/21 22:21
2022年11月 (1件〜100件)
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