斜陽 太宰治
太宰治の「斜陽」を読んで。 斜陽 (新潮文庫) 作者:治, 太宰 メディア: 文庫 太宰治の作品は暗いものが多いですが、なぜか引き込まれます。 「ネガティブなものに注目する」という心理に合致しているせいかもしれません。 明るい、幸せそうなものばかり見せられても、自分は幸せな気分になりません。 映画でも、小説でもその中に、「暗さ」や「ネガティブ」なものがあることで 作品に興味を持てます。 斜陽もタイトル通り、ハッピーエンドでは終わりません。 貴族であった母。世間を知らず、頭の中はお花畑です。 庭で勝手におしっこをしてしまったりします。 人を疑うこともせず、自己主張もしません。 自分の家で火事が起…
2020/05/10 10:48