[悲報]私の家を作り上げてくれた大工さんが. . .
イギリスの住宅事情について語るなら、まずは中古住宅市場の活発さに触れなければならない。イギリスでは、取引される住宅の約8割が中古だと言われている。築100年のレンガ造りの家が普通に存在し、それがまた現役でしっかりと建ち続けている。地震がほとんどないという地理的条件がそれを可能にしているのだ。そんな中古住宅を購入するとき、ほぼ間違いなく必要になるのがビルダーだ。日本でいうところの大工職人に相当するが、イギリスでは彼らを「ビルダー」と呼ぶ。だが、良いビルダーを見つけるのは容易ではない。誰もが友人知人に「どこか良いビルダーを知らないか」と聞いて回る。そして、その答えが得られるまでには、往々にして時間がかかる。ポーランドから来たビルダー私の家でも10数年前、一人のビルダーを見つけた。それはポーランド人の男性で、彼は住み込みで仕事を請け負い、朝7時から夜9時まで黙々と働くタイプだった。夕食は一緒に食べることが多く、いつしか2週間もすれば家の中は驚くほど見違えるものになった。バスルーム、キッチン、各部屋のフローリング、壁紙、玄関――すべてが彼の手によって魔法のように生まれ変わった。私が仕事から帰る
2025/01/08 22:31