chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
 着物ファッションと買い物のアルバム日記 part2 http://arimatunarumi.blog.fc2.com/

当ブログは、近年着物に興味を持つようになった着物初心者さんや若い世代向けに書いているブログです。 着物の知識・情報のメモ&お買い物&着物ファッションをアルバム風にまとめてみました。

有松なるみ
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2021/10/13

arrow_drop_down
  • 赤の意味と歴史④ 古代の西洋の貝紫は赤~赤紫色。18世紀に西洋茜で木綿を赤く染める技術を確立していた。

    (前回からの続き) 今回も西洋の染色と赤に関する話の続きです。 西洋の染色の歴史を見ていて気が付いたのは、西洋では貝紫染め=赤系統の色であり、貝紫が貴重であるため赤や赤紫が上流階級の着る禁色とされ、後に代替としてのケルメスやコチニールの赤が上流階級の着る色となっていったいう流れがあるようだということ。 西洋では、日本では紫やピンクとして認識されている色も赤として認識しており、古代の西洋では赤と紫の...

  • 赤の歴史と意味③ 西洋の赤の天然染料は西洋茜・ケルメス・コチニール・アクキガイ。赤は高価で上流階級の色。

    (前回からの続き) 今回は、西洋の赤の天然染料の話と社会的イメージについてのお話です。 西洋の天然染料と染色技術の本はあまり出版されてないようで、図書館では見つけられませんでしたが、西洋の伝統色に関する本に少し書かれていたので、そちらをご紹介します。(西洋は今でも天然染色を続けている人・作品がほとんどないというのがあるかもしれません。) 結論から先に述べると、天然染料しかなかった時代は、東洋も西洋...

  • 赤の意味と歴史② 紅花染めが好まれた理由、千年経っても色褪せない茜染、バサラの猩々緋とケルメス

    (前回からの続き) 今回は、国産の赤の天然染料である茜と蘇芳と紅花の違いと、西洋のコチニールとケルメスの赤についてのお話です。 前記事で、蘇芳も茜も同じく高価なのに、紅花染めだけが特別扱いされているが気になるという話をしましたが、昔の人に直接インタビューしないと本当のところはわからないものの、どうやら紅花染めの鮮やかな深紅が好まれたからではないか?ということがわかってきました😮 染色関連の本を総合...

  • 赤の意味と歴史① 古代の色名は4分類、アカ=夜が明けて空が赤い状態、禁色としての赤、呪術としての赤

    今回は、着物の世界でとりわけ特別な色として扱われている赤に着目し、赤の歴史と染料、意味と社会的イメージについて調べてみました。 田舎好みと20に80着物のシリーズでも触れましたが、着物の世界を見ていて気付いたのが、現代の洋服ファッションの感覚とは違い、赤を驚くほど特別扱いしているようだということ。 現代は化学染料により色の値段が等価になり、庶民に色彩が解放されているので、現代の洋服ファッションしか知...

  • 歌舞伎の衣裳でわかる身分と立場② 鶸色はコミカル役、身分により帯結びが違う、白い家紋は身をやつしている、武家のお婆さんは灰色のetc.

     (前回からの続き) 前回は緑系の着物が田舎娘を表すというお話がありましたが、同じ緑系の着物でも、黄緑色に近い鶸色(ひわいろ)の着物は、歌舞伎ではコミカル役を表すそうです。↑『歌舞伎のかわいい衣裳』君野倫子、市川染五郎、小学館(2008)より。【中古】 歌舞伎のかわいい衣裳図鑑/君野倫子【著】,市川染五郎【監修】 【中古】afb価格:385円(2023/7/12 04:29時点)↑今回も、歌舞伎の衣裳の鶸色は現代の色見本とは...

  • 歌舞伎の衣裳は身分と立場が一目でわかる① 上流階級の着る赤と赤姫、田舎娘と都会娘の違い

    今回は、歌舞伎の衣裳の登場人物の身分・立場の見方と、赤い着物は上級武家・公家の着る色で、赤い着物のお姫様を「赤姫」と呼ぶというお話です。 江戸時代は、封建制により身分・職業・立場で着るものが決まっており、一目でどのような人物なのかわかるように着ていましたから、昔の様式を残している歌舞伎や文楽の衣裳を知ることで、江戸時代の着物の色柄と社会的イメージがわかります。↑『日本の色のルーツを探して』城一夫...

  • 今は着物の季節柄はうるさく言わなくなっている? ~着物を着るうちにわかってきたこと~

    今回は、前記事を受けて、今の呉服の世界の風潮はどうなっているのか、京阪の呉服関係者さんに質問してみたお話です。 一店目は、大阪の新興呉服屋さんで、加賀友禅の写実的な桜柄の着物を見せてもらった際に聞いてみました。 ↑写実的な加賀友禅の桜柄。画像はネットショップ等より拝借しました。店員さん:「今は季節柄はそんなに気にせず着ている方が多いですよ。私は、そこまで気にせずに着ていただいたほうがいいと思い...

  • 着物の季節柄の概念は明治後期に商業的に作られたもの③ 女性のファッションが伝統行事の手伝いのように見えてしまう?

    (前回からの続き) 今回は、商業的に作られたものには歴史や裏付けがないため、戦後の季節柄の概念まで着物の伝統や型にしてしまうと、女性のファッションでイベント行事の手伝いをしているように見えてしまったり、思考停止に陥り、ファッションの芸術性・創造性の自由度が低くなってしまうのではないか?というお話です。↑パリのバレンタインの様子。欧米では恋人や夫婦の日。画像はネット上より拝借しました。 商業的に作ら...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、有松なるみさんをフォローしませんか?

ハンドル名
有松なるみさん
ブログタイトル
 着物ファッションと買い物のアルバム日記 part2
フォロー
 着物ファッションと買い物のアルバム日記 part2

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用