ツイッターやヤフコメのなどのネット心理の分析、 いじめ・差別問題などに対して、 書籍や論文紹介などを通して、 ブログを読んでくれた方が、 優しく、強く、他人に煽られない考え方に つながるといいなあ、と考えているブログです。
日本の人口問題は「やってるふり」の典型か【パンデミック以後】
0.はじめに エマニュエル・トッドさんは、フランスの文化人類学者で、 これまでにも、ソビエト連邦の崩壊、 イギリスがEUから離脱した「ブレグジット」などを予測し、 世界的知性との評価も高い人物です。 特徴的なのは、人口統計や家族のあり方などから独自の分析を行う 「人口学者」として著名な方でもあります。 日本では、人口問題は30年以上前から問題とされていましたが、 具体的な対策は打たれないまま、年々深刻化するばかりで、 有効な解決策が示されないことは、 若い世代にとっては、未来に対する不安感から絶望感に変わりつつあります。 今回紹介させていただくのは、人口問題に詳しい エマニュエル・トッドさんが…
0.はじめに 2020年9月からはじまった、日本学術会議の会員の任命拒否の問題は、 それまであまり知られていなかった、学術会議という組織の、 成立の背景から役割、運営、任命人事に関することが明らかになりました。 ネットやマスコミは、会議が一種の既得権益となっていること、 いわゆる「御用学者」が雇い主のお上にたてつくな、という視点が目立ち、 任命をしなかった理由の公開を望まれていたのに、 学術会議そのもののあり方に論点がすり替えられた形になっています。 問題とする側は、今の日本国内の政治運営に 都合の悪いコメントや研究をする人を任命していない、 という問題を挙げましたが、人事の事につき、 公開で…
0.はじめに このブログでは、SNSやニュースのコメント欄で見られる 一方的な批判や、文句ばかりの意見であったり、 思い込みの強い意見が、なぜ生まれてくるのかを 読み解いていきたいと考えて、主に書籍紹介を行っています。 今回は、そんなネット民の心理につながるのではと、 個人的にカテゴリー分けさせていただいた書籍をまとめています。 今までのネット心理編①、②、③と合わせてご参考いただけたら嬉しいです。 今回の目次です。 0.はじめに 1.「科学と非科学 その正体を探る」(講談社現代新書) 2.「「上から目線」の時代」(講談社現代新書) 3.「不倫」(文春新書) 4.「コーネリアス炎上事件とは何だ…
0.はじめに 2019年に、東京で起きたいたましい自動車事故を機に、 「上級国民」ということばはよく聞くようになりました。 特徴的だったのは、単純に経済的な格差を表現するだけではなく、 何か悪いことをしても、社会的に高い地位があると、 本来強く罰せられることでも、見逃されるという特権的な扱いに 大きな不満を感じさせる意味合いを含むことでした。 今回紹介させていただくのは、 上級国民、下級国民に代表される格差について論じている書籍になります。 現政権でも、「分厚い中間層」ということばが使われて 「一億総中流」と呼ばれた社会はもう過去となったことが、 より明確になっています。 経済格差に始まり、ネ…
0.はじめに この記事を書いている2021年11月中旬現在、 ネットでは、コロナ対策の10万円の給付金について、議論に沸いています。 誰に、どのような線引きで渡すべきなのか、 また渡すべきでないのかが議論の内容ですが、 一つは給付に対する、政治的な目的を果たしているかという点、 もう一つ、よく出てくることばが「不平等」ということばです。 平等なら全員だろうとなるのですが、 既に10万円の価値が人によって平等ではありません。 年収1000万の人の10万円と、年収100万円の人の10万円は 使い方は大きく変わるでしょう。 10万円の緊急性も平等ではありません。 10万円の財源はもちろん税金から出さ…
0.はじめに このブログでは、ネットでの心理状態を考察する書籍の紹介を 多く行っていますが、今回は、今まで紹介させていただいてきた 書籍を5冊まとめさせていただきます。 ネットのコメント欄、SNSなどでは、人間の心理がより増幅されたり、 匿名性ゆえの独特な心理が働きます。 その心理を読み解くことにつながる書籍・記事を「ネット心理」と カテゴリー分けをして、紹介させていただいています。 ネットでの感情がエスカレートしていたり、悪意のあるコメントや 意見の応酬を見て、モヤモヤしてしまった時に役立つ知識に つながるといいな、と考えて記事を書いています。 今回の目次です。 0.はじめに 1.「デジタル…
ネットで見られる極論のテンプレートが分かる本【日本を蝕む「極論」の正体】
0.はじめに SNS、YouTubeでは、社会批判に関して、 とにかく極端な意見やコメントがよく見られます。 また、それに影響されていると思われるコメントも さらに多く見られます。 一般的に、多く見られる批判のテンプレートは、税金を用いた批判です。 もちろん、税金を適切に透明性高く使ってほしいですが、 税金を払っているから、「納税者は神様」といわんばかりに、 思い通りに使わないことに文句を並べるパターンです。 納税者は税金の使い方に絶対的な正義を持っているから、 何を言っても正当化される、いう感じでしょうか。 言い続けることも大事なことを理解した上でも、 記事を読みながらコメントが想像できてし…
生きづらさを減らすために、なぜ宗教が必要なのか【宗教の本性】
0.はじめに 今、特に日本国内で、はっきりと宗教を信じている人は、 どれくらいの割合なのでしょうか。 また、信じている人は何を求めて、信じてない人は、 なぜ宗教を必要としていないのでしょうか。 そもそも、宗教にはどんな意味があるのでしょうか。 どうしても、万能の神仏が世界の全てを作ったという 宗教の様々なはじまりの定義は、確かに信じがたくなりました。 「科学的に証明できないこと」「非科学的」 ということが、国内では信じられない理由ではないでしょうか。 それでも、海外では教会に通う人、礼拝を行う人など、 宗教を持つ人の方が多数だと感じます。 今回紹介させていただくのは、 そのような中での宗教の意…
0.はじめに 「ヤングケアラー」ということば、聞いたことがありますか? 近年明らかになってきた、子どもが親、祖父母の介護の為に、 進学や就職などに大きな制限を受けるケースです。 家庭環境上、手伝いの範疇を超えてしまい、 場合によっては、通学すらもできなくなり、 将来についての希望を失い、悲観してしまうこともあり、非常に深刻です。 経済上の格差、孤独などももちろん大きく関連してきます。 今回紹介させていただくのは、ヤングケアラーの実態を解説し、 考察を重ねている数少ない書籍になります。 その実態は、かなり厳しく、また珍しいケースでもないことが 明らかになります。 今回の目次です。 0.はじめに …
個食、孤食、共食、そして「縁食」【縁食論 孤食と共食のあいだ】
0.はじめに 「孤食」ということばが問題になることがあります。 子どもが一人で寂しくご飯を食べる様子を想像させるこのことばは、 子どもの社会的なつながりが失われてしまう危機感を感じてしまいます。 一方で、「孤独のグルメ」など、一人メシを楽しむ マンガ、テレビ番組も劇場版になるほど人気です。 コロナ禍で、忘年会・新年会などビジネスの飲み会・宴会は激減しましたが、 逆に望まないつきあいの会食が減ったことを歓迎する風潮もあります。 どうしても、食文化は、どんな素材をどう料理して食べるのか、 それはどんな味でおいしいのか、おいしくないのか、 に注目が集まります。場合によってはどんなお店で食べるかも重要…
0.はじめに SNS、ネットのコメント欄で、 とかく朝日新聞は嫌われます。 ついでに、テレビ朝日もアエラも嫌われています。 記事の発信元が朝日だと、偏向報道だと決めつけ、 記事の内容に対しても揶揄されます。 今回は、その「朝日ぎらい」が何故起こってしまったのか、 分析をしている書籍を紹介させていただきます。 よく、「朝日新聞が捏造記事を書いた」という話は、 様々な記事、書籍で検証をされています。 このブログの別記事で紹介させていただいた書籍でも、 ある記事捏造騒動の検証にふれられています。 多くの書籍で明らかになっていますが、大きな声で捏造を訴えた政治家などは、 訴えたトーンで自信の発言を訂正…
奪われた自分を取り戻す、必読の一冊【障害者差別を問いなおす】
0.はじめに 一言で、障害者差別といっても、 その内容は、とても広く、多岐に渡ります。 思い浮かびやすいのは、社会参加、就業面の問題、 都市インフラのバリアフリー化などで、もちろんこれらの改善も大事ですが、 そこに根差す、差別されたと感じる人の心の面に フォーカスを当てて、知ることは、とても重要です。 差別は、差別をされたと感じる人がいなくならなければ、 なくならない現実があるからです。 今回紹介させていただくのは、 障害者差別を考える書籍なのですが、その視点の取り方が、 とても優れていると感じられます。是非読んでいただきたい一冊です。 今回の目次です。 0.はじめに 1.紹介する本 2.内容…
人文科学の力を感じる一冊【マイノリティ問題から考える社会学・入門】
0.はじめに 主に高校から、文系、理系の専攻は始まって、 文系は人文科学、理系は自然科学と分類されていますが、 どうしても、日本国内では理系重視の傾向で、 人文科学の研究は注目されにくいと感じるのは私だけでしょうか。 今回は、様々なマイノリティ問題を考える書籍を紹介させていただきます。 分かりやすく、多面的に考察を重ねていて、 現在の人文科学の力を感じさせてもらえる一冊です。 どうしても未来はテクノロジーの進化が切り拓いていくと思いがちですが、 人文科学の力も人類の問題を解決してくれる大事な力になります。 きっとそんな力を実感される書籍です。 今回の目次です。 0.はじめに 1.紹介する本 2…
ネットの炎上事件と、無差別殺傷事件の発生時期が極めて近いという考察
0.はじめに 今回は、書籍や記事の紹介ではなく、 個人的な一つの考察になります。 実に勝手な内容なので、読まれて荒唐無稽と思われましたら 前もって申し訳ないです。 といっても、深い考察ではなく、 タイトルで出オチのような内容になることも、 前もって記しておこうと思います。 無差別な殺傷事件はあとを絶たず、 社会に混乱と不安が増していきます。 以前は、加害者のパーソナリティや、家庭環境などを批判する報道に 終始する傾向が多く見られました。 てっとり早く加害者を徹底的に否定をして、 「普通ではありえない、異次元の悪」にして、 不安と許せない感情を、どこかで整理しないと、 ニュースの落としどころがな…
0.はじめに 今回は、今まで紹介させていただいた、書籍のうち、 いじめ・差別問題にカテゴリー分けをしている書籍紹介の記事を まとめさせていただきます。 今回は、主に民族や人種の差別を取り上げている書籍紹介の記事を選びました。 日本では、大きく顕在化しているのは、民族差別になり、 在日コリアンの方が差別の対象となっていることが多く見られます。 海外では、特定の民族差別というよりは、 移民系の人たちに対する全般的な差別となるようで、 今回紹介させていただく書籍には、日本人が海外で実際に遭遇する、 実体験的な差別の実情が書かれているものもあります。 ただ、いずれの書籍も、単に差別の紹介にとどまらず、…
0.はじめに 子どもとって、学校でのいじめの問題は、 いたずらの範囲でおわってしまうものも少なくありませんが、 時に生死につながる事件となってしまう事件も後を絶ちません。 まわりの大人が、子どもの全ての出来事を把握することは 実際には難しいですし、 自分の子どもの時を考えても、必ずしも周りの大人に、 何でも話すわけでもないのではないかと思われます。 思春期な場合もあるかもしれませんし、 子ども自身が、自分のことを上手く話すことができなくて、 話しそびれてしまっている場合もあるかもしれません。 親が忙しくて聞くことが出来ていない場合もあるでしょう。 今回は、子どもがそんな時に自分でも読めて、 い…
0.はじめに 大人が子どものいじめに遭遇してしまうのは、 教員など関係者以外の方の場合、 大体の場合、突然になってしまうと思います。 ・子どもがいじめられてるのを知った時 ・いじめていることを知った時 ・傍観者となっていることを知った時 ご自身が子どもと直接関わってなくても、 親戚の子どもの話を聞いたり、近所でなどで見てしまったり、 また、会社など、大人同士の集団でも同じことはあるかもしれません。 これまで、いじめを考える書籍を紹介させていただきましたが、 その中でも、今回は大人が読んでおく、おススメの書籍を紹介いたします。 事前に読んでおければベストですが、 タイトルだけでも覚えておいてもら…
北京オリンピックの前に、スポーツの力を考えてみよう【フィギュアスケートとジェンダー】
0.はじめに 東京オリンピック、パラリンピック開催は、 当初の反対意見の嵐を乗り越えて開催された形となりました。 無観客となり、表彰式の形式も変わるなど、 様々な変化がありながらも、 アスリートの活躍は、感動と元気を国内外に広げたのでは、 と感じています。 炎上の様になっていた反対運動が 今のところ、当初懸念されていた海外からの、選手、関係者が 大量に入国することで、感染の拡大を招いた また、オリンピック開催で、人手が連動して増えることで、 感染拡大が大きくなってしまった、という総括は、まだ見られないので、 これから出てくるのかもしれません。 2022年には北京オリンピックが開催されますが、そ…
0.はじめに 複数の人気女優が、週刊誌での報道に対して、 強い抗議の声を上げて、話題になっています。 抗議の内容は、事実ではない内容の雑誌掲載をされていることへの 大きな不満を挙げています。 なぜ、こんなことが起きてしまうのでしょうか。 今回は、その業界のライターの方が、きちんと名前を出して、 「忖度なしで」と書かれた記事を紹介させていただいて、 読み解きたいと思います。 今回の目次です。 0.はじめに 1.紹介する記事 2.内容まとめ ①今回、抗議を行った女優さんの抗議文の原文 ②問題の背景 ③雑誌の内容をそのままウェブに掲載してしまう。 ④筆者の問題提起 ⑤抗議を行った女優さんの追加メッセ…
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