州知事の反対を無視して軍隊を投入するトランプ。アメリカ国内で広がる不安と、その背後にある独裁化の危機とは。
国際ジャーナリストでもあり外交政策センター理事でもある蟹瀬誠一が世界で今何が起きているのかをコラムとして定期的に執筆いたします。
暴君の落日となるか、それとも思わぬ逆転劇か。 米国史上初の大統領経験者を被告とする刑事裁判が4月15日、ニューヨーク州で始まった。 傍若無人な言動で世間を騒がせてきたトランプ前大統領は裁判所に到着するなり、集まった内外の報道陣を前に「こんな
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州知事の反対を無視して軍隊を投入するトランプ。アメリカ国内で広がる不安と、その背後にある独裁化の危機とは。
インドとパキスタン、核保有国同士の危険な対立が再び激化。カシミール地方での武装集団による銃撃事件から始まった両国の軍事衝突の全容と、その裏に潜む複雑な宗教対立、大国の思惑を徹底分析。世界が注視する地政学的火種の行方とは。
スウェーデン作家リンドクヴィストの『野蛮人を根絶やしにせよ』から見えるアメリカの「マニフェスト・デスティニー」思想と西欧植民地主義の闇。トランプ政権下で浮き彫りになる白人至上主義のルーツと歴史的真実を解き明かす衝撃の考察。
先日、某元駐米大使とアメリカの政治情勢について意見交換をする機会があった。彼は稀代のトリックスターであるドナルド・トランプの強みは4つあると分析していた。 それは、1)7700万人もの有権者の支持を獲得した大統領選での勝利、2)司法の掌握、
落ちるところまで落ちたものだ。 日本時間21日午前2時から眠い目をこすりながらドナルド・トランプの2度目の大統領就任式と一連の祝賀セレモニーそして就任演説までCNNの生放送で観た後の率直な感想だ。 かつてアメリカ大統領の就任式といえばそれな
シリアのアサド政権崩壊が中東地域に与える地政学的影響を調べてみた。イラン、ロシア、アメリカ、イスラエルなど各国の思惑と、今後予想される中東情勢の変動について解説します。
「トランプ大統領、ペンス副大統領、マチス国防長官が乗った飛行機が墜落した。助かったのは誰か?」 2016年にドナルド・トランプが大統領に選ばれた後、アメリカでそんな「なぞなぞ」がよく聞かれた。答えは「アメリカ国民」である。 それほどトランプ
10月の投稿を11月5日の米大統領選特別編の為に遅らせていました。お楽しみください。(編集部) 悪夢が現実になった。 あの傍若無人なドナルド・トランプが事もあろうにアメリカ大統領に再選されてしまった。テレビの選挙特番に釘付けだった私は思わず
長く米国の政治を取材してきた私は、近年の米大統領選のテレビ討論会は放送局が視聴率を稼げるエンターテインメント的要素があっても、かつてのケネディ対ニクソン(1960年)のような11月の投票結果を左右するほどの影響力は無くなったと思っていた。
日本中がパリ・オリンピックでのメダルラッシュで沸いていた8月初旬、欧米では大ニュースとして伝えられた出来事があった。トルコの首都アンカラ空港の滑走路上で冷戦後最大の囚人の身柄交換が米国とロシアなどの間で行われていたのだ。 その一報を聞いて私
「神が私を救ったのだ!」 世界に衝撃が走った前アメリカ大統領暗殺未遂事件のわずか5日後、東部ペンシルベニア州で行われた共和党全国大会での生中継演説に現れたトランプはいつになく穏やかな調子でそう聴衆に語りかけた。 銃弾がかすめた右耳を白いガー
Gage Skidmore, CC BY-SA 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0, via Wikimedia Commons 当時ホワイトハウスの密室で、トランプ政権にな
全米がテレビにくぎ付けだ。 といっても画期的新商品の発表やサスペンス映画のことではない。今年の大統領選で再選を狙うドナルド・トランプ前大統領の悪行を裁く裁判が佳境に入ったからだ。なにしろトランプは不倫口止め料から連邦議会襲撃事件まで4つの刑
暴君の落日となるか、それとも思わぬ逆転劇か。 米国史上初の大統領経験者を被告とする刑事裁判が4月15日、ニューヨーク州で始まった。 傍若無人な言動で世間を騒がせてきたトランプ前大統領は裁判所に到着するなり、集まった内外の報道陣を前に「こんな
寛容な難民政策で「欧州の良心」と呼ばれ、日本を追い抜いて世界第3位の経済大国になったドイツが今、極右勢力の台頭に脅かされている。 その象徴が極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」だ。2020年に10%足らずだった同党の支持率がこの3年で
中国の習近平国家主席は、中国共産党史上最重量級の指導者であり、3期目続投を果たし、党首と軍のトップの地位を掌握している。彼の政治理念は、「中国の夢」であり、2035年までに中華民族の強国復権を果たすことを目指している。
事実は小説より奇なりという。それにしてもなんとも不可思議な話だ。 ウクライナ戦...
世界の政財界のリーダーや集まることで知られる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会、通称ダボス会議が1月16日から20日までの会期でスイス・アルプスのリゾート地ダボスで開催された。
前回の王者フランスと世界最高峰のプレーヤーと称されるリオネル・メッシ選手率いるアルゼンチンが激突した今年のワールドカップ(W杯)カタール大会決勝は稀に見る名勝負だった。
流石狡猾なドナルド・トランプ前米大統領である。またも見事にマスコミを煙に巻いた。共和党は家族の反対を押し切って、15日にフロリダの大邸宅でド派手な2024年大統領選出馬セレモニーを敢行したが、ロン・デサンティスというかつて「ミニトランプ」と呼ばれた強力なライバルが現れた。
Gage Skidmore, CC BY-SA 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0, via Wikimedia Commons 当時ホワイトハウスの密室で、トランプ政権にな
全米がテレビにくぎ付けだ。 といっても画期的新商品の発表やサスペンス映画のことではない。今年の大統領選で再選を狙うドナルド・トランプ前大統領の悪行を裁く裁判が佳境に入ったからだ。なにしろトランプは不倫口止め料から連邦議会襲撃事件まで4つの刑
暴君の落日となるか、それとも思わぬ逆転劇か。 米国史上初の大統領経験者を被告とする刑事裁判が4月15日、ニューヨーク州で始まった。 傍若無人な言動で世間を騒がせてきたトランプ前大統領は裁判所に到着するなり、集まった内外の報道陣を前に「こんな
寛容な難民政策で「欧州の良心」と呼ばれ、日本を追い抜いて世界第3位の経済大国になったドイツが今、極右勢力の台頭に脅かされている。 その象徴が極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」だ。2020年に10%足らずだった同党の支持率がこの3年で