最高のホスピタル
2017年5月20日日経新聞夕刊に掲載されたものです。 来年、ヒマラヤ山脈のチョオユー(標高8201㍍)に父の三浦雄一郎とともに挑む。そのトレーニングのため、つい先日までネパールのコンマラで合宿を張っていた。コンマラの意味は、コンマが雷鳥、ラが峠。雷鳥峠とはのどかな響きだが、同5400㍍に及ぶヒマラヤの一角のこと、実際はのどかどころではない。 今回の遠征は、峠の横にあるポカルデ氷河でスキーをするのが最終目標だった。父は今年の冬の国内合宿で不整脈のため歩くのがやっとという容体で、昨年のチュクンリ(同5500㍍)も登頂できず、最高到達地点が同4300㍍。今回の遠征も、同4400㍍
2023/03/30 12:00