徒然草第ニ百三十八段 (自賛の事七つあり)
自慢話が七つもあるとは大したものです。昔、ある人が、面白いことがあるたびに、「老人ホームに入った時の自慢話にしよう」と言っていたのを思い出した。自慢話は、その時は面白いかもしれませんが、後で考えるとつまらないことが多いものです。つまらないことはそのうち忘れてしまいます。それを覚えておくためには、日記か何かに書いておくことでしょう。兼好法師もきっと何かに書き留めていたんだと思います。一、先を予測して、それが的中すれば自慢になります。一、間違いそうにない人の誤りを指摘すると自慢になります。一、たまたま自分だけ知っていたことが、その場の役に立つと自慢できます。一、あまり知られていないことを知っているのも自慢になります。一、凡人が覚えてないことを覚えていると自慢になります。一、誰も捜し出せなかったものを捜し出すと...徒然草第ニ百三十八段(自賛の事七つあり)
2024/08/30 13:19