徒然草第ニ百ニ十四段 (皆、畠に作り給へ)
「皆、畠はたけに作り給へ」、阿倍有宗が訪ねてきて、無駄に広い庭は、畑にして作物を植えるべきだと言ったそうです。阿倍有宗はあの有名な陰陽師の阿部晴明の子孫の占い師です。陰陽師とは、風水など縁起をかつぐものと思ってましたが、この話しからちょっと違った見方をしてみました。占いとは、物事を論理的、合理的に突詰めるとどうなるかを考えることで、もっとも確率的に起こり得ることを言い当てることです。庭の話しは、飢饉がくれば庭に作物を作っておけば足しになるということです。この時代、飢饉や疫病の起きる確率は高く、それにどう備えるか指南するのが占いだったのかもしれません。徒然草第ニ百ニ十四段(皆、畠に作り給へ)
2023/06/26 18:00