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書にいたる病 https://rukoo.hatenablog.com/

ものがたりジャンキーの主婦が今まで読んだなかで面白かった小説だけ紹介します。多少乱読気味。特に食べ物が出てくる小説が好きです。毎日更新がんばります。

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2021/04/22

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  • 『死にふさわしい罪』藤本ひとみ 【感想・ネタバレなし】天才的な数学系男子が挑む謎としたたかな大人たち

    今日読んだのは、藤本ひとみ『死にふさわしい罪』です。 歴史小説の大家というイメージがあったのですが、数学が得意な高校生が主人公のミステリということで、ちょっと気になって読んでみました。 ところどころ見え隠れするペダンティックな趣味と、決して善人ではないのに、憎めない登場人物が忘れられない一冊でした。 それでは、あらすじと感想を書いていきます。 あらすじ おすすめポイント ミステリとして読まない 能力豊かな友人たち 強かな大人たち 今回ご紹介した本はこちら 藤本ひとみの他のおすすめ作品 あらすじ 数学が得意な受験生・上杉和典は一族のクリスマスパーティーの準備のため叔父の別荘のある須磨にやってきた…

  • 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲』荻原規子 【感想・ネタバレなし】平将門の物語を蝦夷の少女の視線で再構築する。シリーズ第3巻。

    今日読んだのは、荻原規子『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』です。 八百万の神の一柱を名乗る白黒のパピヨン・”モノクロ”と同居する女子大生・美綾の生活を描いたファンタジーシリーズの第3巻です。 1巻2巻の感想はこちら↓ rukoo.hatenablog.com rukoo.hatenablog.com 美綾の学生生活が主だったこれまでと打って変わって、今作ではいきなり平安末期にタイムスリップします。 平将門という実在の人物の物語や歴史をファンタジーに再構築する手法は、これまで勾玉シリーズなどで見せてきた荻原規子の真骨頂といったところでしょう。 個人的には、この間、古川日出男訳の『平家…

  • 芥川賞を全作読んでみよう第7回『厚物咲』中山義秀 【感想】骨の髄まで腐った老人が咲かせた美しい菊に透かし見る人生の艱難に抵抗した魂の秘密

    芥川賞を全作読んでみよう第7回、中山義秀『厚物咲』をご紹介します。 芥川龍之介賞について 第七回芥川賞委員 第七回受賞作・候補作(昭和13年・1938年上半期) 受賞作『厚物咲』のあらすじ 感想 選評委員の評価 芥川賞には珍しい読後感 生き恥を晒し続けた老人の末路 人生の非情から咲いた厚物の菊の凄まじさ 今回ご紹介した本はこちら 芥川龍之介賞について 芥川龍之介賞とは、昭和10年(1935年)、文藝春秋の創業者・菊池寛によって制定された純文学における新人賞です。 受賞は年2回、上半期は、前年12月から5月までに発表されたものが対象、下半期は、6月から11月までに発表されたもの、が対象となります…

  • 『時空犯』潮谷験 【感想・ネタバレなし】成功報酬1千万円。千回近くループし続ける”2018年6月1日”の謎を解け

    今日読んだのは、潮谷験『時空犯』です。 デビュー作でメフィスト賞受賞作の『スイッチ 悪意の実験』がとてもユニークで面白かったので、2作目も読んでみました。 ある1日がループするなかで、殺人が起きる、というSFミステリです。 この設定のミステリではお馴染みの、SF的ルールの中で、如何にフーダニットを実現させるか、という点が胆となります。 途方もない話から、するする犯人が絞られていく過程は、ミステリ好きにはたまらない快感でした。 あと、前作の時も思ったのですが、装幀がすごく綺麗ですよね。 これだけでも買う価値あると思います。 それでは、あらすじと感想を書いていきます。 あらすじ おすすめポイント …

  • 『原因において自由な物語』五十嵐律人 【感想・ネタバレなし】彼は誰が殺したのか、自由意志がもたらすある悲劇と夜明け

    今日読んだのは、五十嵐律人『原因において自由な物語』です。 タイトルのカッコよさに惹かれて読みました。 法律用語の「原因において自由な行為」からきているらしいです。 弁護士でもある著者らしいタイトルだな、と思いました。 内容は、いじめ、自殺疑惑、ゴーストライター、とちょっと重いです。 また、著者の、弁護士であることと小説家であること双方のレゾンデートルが、物語の形に落とし込まれている点が興味深かったです。 それでは、あらすじと感想を書いていきます。 あらすじ おすすめポイント 顔面偏差値といじめ 自由であることとは 今回ご紹介した本はこちら あらすじ 人気小説家の二階堂紡季は才能の枯渇に悩まさ…

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