コミカルなキャラがゆるーく会話しながら日本語を勉強していくサイト。 普段何気なく使っている言葉が実は誤用だったり、わかりそうでわからない言葉の由来を調べたり、ゆるく読みながらも言葉の雑学が学べるサイトです。
「伸るか反るか」とは「成否は天にまかせ、思い切って物事を行うこと。いちかばちか。」という意味で使われている言葉である。矢作りで、伐り出した竹を型にはめて矯正するが、竹がまっすぐに伸びているか反ったままか、使い物になるかならないかは、型から取り出すまでわからないということに由来している。
本来「おもむろに」とは「落ち着いて、ゆっくりと行動するさま。」という意味で使われている言葉である。しかし最近は「いきなり」「突然に」「不意に」というような意味で使われていることが多いが誤用である。
「やぶさかではない」とは「~する努力を惜しまない。喜んで~する。」という意味の言葉である。「やぶさか」は漢字で「吝か」と記し、「物惜しみするさま。けちなさま。」という意味がある。この「吝か」に否定形の「ない」を足すことで「〜する努力を惜しまない」「喜んで〜する」という意味になる。しかし、最近は「仕方なくする」「気は進まないがしぶしぶする」という意味で使われることがあるが誤用である。
「しどろもどろ」とは「言葉の使い方や話の内容などが、とりとめなく、ひどく乱れたさま。」という意味で使われている言葉である。「乱れているさま」という意味の「しどろ」に「もどろ」を組み合わせると強調の意味になり、「しどろもどろ」と言われるようになった。
「堂々巡り」とは「①祈願のために、仏堂などのまわりをぐるぐるまわること」「②同じようなことが何度も繰り返され、進行しないこと」「③国会で投票によって議決するとき、議員が演壇上の投票箱に順次投票することの俗称」という意味で使われている言葉である。②の意味で使われることが多く、あまり良くないニュアンスで使われている。仏教寺院で祈願のために、本堂の周りを何度も回る儀式を指した言葉に由来している。
「食指が動く」とは「何かをしたい、手に入れたいという欲望が起こることのたとえ。また、野心を抱くこと。」という意味の故事成語である。中国の史書『春秋』の「春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)」に由来している。
「猫も杓子も」とは「だれもかれも。なにもかも。」という意味のことわざである。由来は諸説あり、正確なものは分かっていないが、「一休咄(いっきゅうばなし)」説、「禰宜も釈氏も(ねぎもしゃくしも)」説、「女子も弱子も(めこもじゃくしも)」説、「猫と主婦」説の4つが有名な説として知られている。
「アルプススタンド」とは「兵庫県西宮市の甲子園球場の内野席と外野席の間にある大観覧席」のことである。50段になった新設のスタンドは白いシャツを着た生徒で埋め尽くされ、それを見た岡本一平は「ソノスタンドハマタ素敵ニ高ク見エル、アルプススタンドダ、上ノ方ニハ万年雪ガアリサウダ」と新聞に掲載したことが始まりである。「アルプススタンド」と表現した経緯は、登山家でもあった藤木九三説と、岡本一平の息子である芸術家の岡本太郎説という2つの説が存在している。
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