妙心寺の境内には塔頭がいくつもありますが、一番有名なのはここ退蔵院かもしれません。越前の豪族、波多野重通という人物が無因禅師を開祖として創建した塔頭です。拝観料600円。方丈。教科書にも載っている、国宝、如拙の瓢鮎図(ひょうねんず)はここにありましたが現在は京都国立博物館にあるそうです。ここでは模本が見れます。宮本武蔵が修行した場所でもあるそうです。方丈の奥には画家の狩野元信が造った庭があります。回...
京都市右京区花園というところにある妙心寺。花園天皇の別荘でした。後に大徳寺の開山大燈国師の弟子、関山慧玄(えげん)を招き、禅寺となっています。禅寺といえば、知恩院にしても、南禅寺にしても巨大な門やお堂が特徴的です。禅宗は特に武士層に普及したため足利政権からかなりの援助を受けました。禅宗の教義は質素なイメージがありますが、お寺は結構豪奢だったりします。拝観料700円を払い、法堂、大方丈、大庫裏を見て回...
7月29日。この日は、あべのハルカス美術館で開催されていたポーラ美術館コレクション展に行ってきました。※緊急事態宣言前です。印象派から、エコール・ド・パリ、キュビズムまでの絵画、工芸品の展示(特にルノワールとモイズ・キスリングの人物画,コローの風景画がよかった)。ところで、このあべのハルカスは近鉄が所有する日本一高いビルです。高さは300メートルあります。近鉄といえば関西を中心に事業を展開している会社。関...
小学校の教科書にも載っている小野妹子。遣隋使として隋へ渡り皇帝煬帝に挑発的な手紙を叩きつけて帰ってきた人です(無事帰ってこれてよかった)。その小野妹子が宇佐八幡からここ上高野の地に八幡神を勧請しました。隋から帰ってくる際、九州の辺りで病にかかり、大分の宇佐八幡宮で病の治癒を祈願したらすぐに治ったそうです。なぜここだったかと言うと、ここはもともと前回も書いたとおり、出雲一族が住んでいた地域である一方...
上高野、見晴らしのいい高台、ぽつんと立っている鳥居と石碑が有ります。石碑には延喜式内社伊多太神社旧跡とあります。現在、崇道神社境内にある神社の跡地です。式内社とは平安時代の「延喜式」に記されている神社のこと。ここにかつてあった伊多太神社は愛宕郡内有数の大社だったそうです。栄枯盛衰という感じ。伊多太神社は出雲を中心に近畿にもよく見られる神社です。出雲族の人たちが広めたようで、ここ上高野にも出雲族の人...
西大寺の南門を出て、西に100メートルほど。西大寺八幡宮と言う神社があります。こちらがその一の鳥居。手前の石橋はこの神社の中でも一番古い建造物。二の鳥居。こちらも先ほどの石橋と並んで奈良時代創建当時のもの。奥の本殿は重要文化財。西大寺八幡神社は西大寺の鎮守社だったそうです。誉田別命(ほむたわけのみこと)、気長足姫命(おきながたらしひめのみこと)、玉依姫命(たまよりひめのみこと)をおまつりしています。...
近鉄西大寺駅から徒歩3分。東大寺は皆さん知っていると思いますが、それと対になる西大寺というお寺があります。建てたのは孝謙上皇(称徳天皇と同一人物)。聖武天皇と光明皇后の娘です。両親が東大寺を建て、娘が西大寺を建てました。現在は境内も縮小していますが一時は大寺院として栄えたお寺です。今回訪れたのは西大寺の中でも最初に建てられた四王堂。一年ぶりの訪問でした。四王堂の諸仏。中に入ると薄暗いお堂の中に巨大...
特別展のチケットを買うと、ついでにこちらも無料で見れるようになっています。こちらの仏像館はこの仁王像のみ撮影可能。奈良、吉野にある金峯山寺の仁王像です。かなり大きい。5メートルあります。力強い。南北朝時代の仏像です。そしてこの仏像館に来たらぜひ注目したいのが元興寺薬師如来像。私もかねがね見たいと思ってきた仏像です。平安時代初期の仏像で力強い作風。ボリュームがあり、服のひだも堀が深い。表情は厳しめ。...
奈良国立博物館で開催されている「奈良博三昧」展にいって来ました。いつものように気になった展示について書いていこうと思います。今回は写真撮影可だったので写真付です。国宝 地獄草子この地獄草子は12世紀、平安時代末から鎌倉時代初期の作品です。地獄の種類、七つを描いています。尿糞所・・・糞尿地獄。最悪です。鉄鎧所(てつがいじょ)・・・罪人をうすに入れてすります。痛そう。函量所(かんりょうじょ)・・・火を...
今日、朝、9時発の電車で奈良へ。近鉄奈良駅到着は10時。めちゃくちゃ雨降っています。雨予報ではありましたがここまで土砂降りになるとは。ツイてない。奈良公園前。今日は鹿があまり見当たりません。どこへ避難しているんでしょうか。興福寺の西金堂の前にたむろしている集団を発見しました。雨ニモ負ケズの精神を感じます。雨の中、興福寺五重塔。いつ見ても美しい。そして奈良国立博物館。今回はここ奈良博の「奈良博三昧」展...
金勝寺から更に上へ2キロほど林道を車で登り、馬頭観音堂の前の駐車場へ。平日の昼間でしたが、ほとんど車はありませんでした。最大八台とめられるようになっています。さてここから金勝山(こんぜやま)を登ります。目指すは天狗岩。「金勝」が寺の名前だと「こんしょう」で山の名前だと「こんぜ」なのは何か意味があるのでしょうか?山道はかなり歩きやすく特に難所はありません。真夏の昼間ですが、風が涼しい。地面はさらさら...
金勝寺(こんしょうじ)は滋賀県栗東市の金勝山の山中にあるお寺。734年奈良時代、聖武天皇の勅願により、平城京の鬼門を守るために良弁が創建しました。平安時代の仏像を多く所蔵している古刹です。朝から弟とレンタカーを借りて、滋賀へ。免許は2年前に取ったのですが、免許取得以降、運転は今回で3回目。まだなれないので緊張します。何とか金勝寺の駐車場までたどり着きました。途中の林道が細くてひやひやしましたが。500円払...
京都市上京区、京都御所の東側に位置する寺町通り。私もまだぜんぜん行けていないのですが、この通り沿いには隠れた名所が多々あります。廬山寺桔梗の庭で有名。紫式部が『源氏物語』を執筆した地。清浄華院浄土宗京都四ヶ本山の一つ。国宝阿弥陀三尊像があります。本満寺枝垂桜がきれいらしい。阿弥陀寺織田信長のお墓があります。西園寺かつての総理大臣、そして立命館の創始者、西園寺公望が書いた額があります。天寧寺額縁門で...
京都市上京区、護浄院というところがあります。別名清荒神。この辺りは荒神町という知名になっていますがその由来はここに荒神様が祀られていることにあります。荒神というのは火の神、竈の神ともいわれ、台所に祀られたりもする神様です。ここの本尊は清三宝大荒神となっていますが、如来荒神、麁乱荒神、忿怒荒神という三つの姿を持っています。火除け、厄除けの神様でもあるそうです。奈良時代末、光仁天皇の皇子開成親王が出家...
上京区の東、京都御所や廬山寺、梨木神社がある辺り、この辺りはメジャーな観光地とはいえません。京都旅行へ来て、この辺りに来る人はまずほとんどいないでしょう。ですが、実はこの辺り、平安時代、貴族たちの別荘が多く営まれた土地なのです。藤原道長の土御門邸や紫式部の祖父藤原兼輔の屋敷があったのもこの辺りです。古くからこの辺の土地は一等地だったようです。京都の鴨川といえば暴れ川。昔はたびたび洪水などでこの川に...
廬山寺は京都御所の東側、寺町通り沿いにあります。ここのお寺は桔梗の庭で有名です。夏が見ごろ。実はここは平安時代、紫式部の邸宅があった場所だそうで、ここであの有名な「源氏物語」が執筆されました。この辺は貴族の別荘が多く立ち並んでいた場所だったようです。因みに「源氏物語」に出てくる、空蝉(うつせみ)や花散る里の屋敷もこの辺りという設定になっています。廬山寺はもともと良源が船岡山の南に建立したお寺でした...
京都御所の東に隣接する梨木神社。ご祭神は三条実万(さねつむ)、実美(さねとみ)父子。この辺り、梨木町は三条家の邸宅があった所だそうです。平安時代には藤原良房の娘、藤原明子(文徳天皇の后、清和天皇の母)の邸宅でした。鳥居。奥にはマンション。社殿修復のため、境内の一部をマンション開発業者に貸したそうです。三条実万は幕末期の公家。日米修好通商条約締結時に朝廷と幕府との間でいざこざがあり、安政の大獄によっ...
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