6,グローバル化と世界史(東京大学出版会) を読む
東京大学から出版される予定の「シリーズ・グローバルヒストリー」の第1巻である。作者の羽田正先生は世界史関係の本やwebなどをいろいろ出している有名な先生らしい。この本の内容は「世界史」というよりも「人文・社会科学そして世界史の研究はどうあらねばならないか?」という話が主になっている。どちらかというと研究者向きの内容たとえば「研究費は云々研究体制は云々」という話が多く私の興味からは今一つ。ただ後半にある「グローバルにみると今まで学んできた歴史(世界史)とどう見え方が変わってくるか?」という話は面白かった(第8章)。 一番のポイントは「主権国家というのは昔々からあったものではないからそれを基準に世界史を考えるのはおかしいよ」ということらしい。世界システム論と似たような指摘ですな。 6,グローバル化と世界史(東京大学出版会)を読む
2021/03/23 21:09