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歴史の本を読む https://blog.goo.ne.jp/rekishiwomanabu

隠居間際のおやじです。何の素養もありませんが 歴史に興味を持ち 今後歴史の本を読んだら 概要と感想をブログに書いていこうと思います。大きなストーリーのある歴史が好きだなあ。。。

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2021/03/15

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  • 猫町倶楽部にお引越し

    猫町倶楽部という読書会に参加することにしたので読書記録も猫町倶楽部中のブログにお引越しすることにしました~。というわけでこのブログは今回が最後なり。猫町倶楽部にお引越し

  • 57. 蛮行のヨーロッパ を読む

    【目次】第一部:戦争の遺産第1章物理的破壊第2章不在第3章強制追放第4章飢餓第5章道徳の破壊第6章希望第7章混沌の風景第二部:復讐第8章血への渇き第9章解放された収容所第10章抑制された復讐ー強制労働者たち第11章ドイツ人戦争捕虜第12章抑制されなかった復讐ー東欧第13章内なる敵第14章女性と子供たちへの復讐第15章復讐の目的第三部:民族浄化第16章戦時の選択第17章ユダヤ人の逃亡第18章ウクライナとポーランドの民族浄化第19章ドイツ人の放逐第20章ミクロコスモスの中のヨーロッパーユーゴスラビア第21章西の寛容東の不寛容第四部:内戦第22章戦争の中の戦争第23章フランスとイタリアの政治的暴力第24章ギリシア内戦第25章巣の中のカッコウールーマニアの共産主義第26章東欧の隷従第27章「森の兄弟たち」の抵抗活動第2...57.蛮行のヨーロッパを読む

  • 56.(2022年最初) ポストキャピタリズム を読む

    【目次】第一部資本主義の危機と歴史の循環第一章:新自由主義の崩壊第二章:コンドラチェフの長い波・短い波第三章:マルクスは正しかったのか第四章:長く混乱した波第二部機能しない情報資本主義と無料の世界第五章:ポスト資本主義の預言者第六章:無料の機械に向けて第七章:美しきトラブルメーカーたち第三部新自由主義からプロジェクト・ゼロへ第八章:資本主義を超える経済への移行第九章:パニックは理性的に第十章:プロジェクト・ゼロ 【感想】資本主義社会はこのままでは成り立たない。次の社会はどうなるか、どうなるべきか?という内容。ポイントは「情報は”希少性のある財”ではなく、増産の時の追加コストはほぼ=0なので通常の経済学理論は使えない」ということ。現状、無理やり情報に値段をつけるために知的財産権などの法律(じゃま)を作っているがこ...56.(2022年最初)ポストキャピタリズムを読む

  • 55.政治の衰退(下)を読む

    本年最後のブログ投稿【目次】第二部:諸外国の制度第19章:アフリカの嵐第20章:間接統治第21章:自主的もしくは移植された統治制度第22章:普遍語第23章:強力なアジア国家第24章:中国における法をめぐる苦闘第25章:中国の国家再生第26章:3つの地域第三部:民主制第27章:民主制が拡大したのはなぜか第28章:民主制へ長い道のり第29章:1848年から「アラブの春」まで第30章:中産階級と民主制の未来第四部:政治の衰退第31章:政治の衰退第32章:裁判所と政党の国第33章:連邦議会とアメリカ政治の家産制復活第34章:拒否権政治国家アメリカ第35章:自律と服従第36章:政治秩序と政治の衰退【感想】こういった本を最近時々読んでいるが基本的発想は「欧米がbest、その他の国は欧米とどのように違うのか?」という方向性で...55.政治の衰退(下)を読む

  • 54.政治の衰退(上)を読む

    長い本は時間がかかって読了時最初の方を忘れてしまうので分冊の場合はそれぞれを「1冊」とみなすことにする。 【目次】序論:フランス革命期までの政治諸制度の発展第一部:国家第一章:政治の発展とは何か第二章:発展の諸側面第三章:官僚制第四章:プロセイン国家建設第五章:腐敗第六章:民主主義発祥の地第七章:イタリアと低信頼の均衡第八章:パトロネージュと改革第九章:クライアンテリズムを生み出したアメリカ第十章:猟官制の終焉第十一章:鉄道・森林・アメリカの国家建設第十二章:国民形成第十三章:良い政府、悪い政府第二部:諸外国の制度第十四章:ナイジェリア第十五章:地理第十六章:銀、金、砂糖第十七章:吠えなかった犬第十八章:白紙の状態【感想】政府、権力の横暴、独裁を恐れ、制限するための議論が多いが実際にはそれ以前に「まともな政府、...54.政治の衰退(上)を読む

  • 53.絶望の国の幸福な若者たち を読む

    【目次】はじめに第一章:「若者」の誕生と終焉第二章:ムラムラする若者たち第三章:崩壊する「日本」第四章:「日本」のために立ち上がる若者たち第五章:東日本大震災と「想定内」の若者たち第六章:絶望の国の幸福な若者たち【感想】「はじめに」のしょっぱなの文が”不幸な若者たち、って本当?”。まったく私もそう思うよ。実際に貧困に陥っている場合などは別として一般論としては何が”不幸な若者”なのか良くわからん。 古市憲寿さんの著作であるが「今の若者はああだこうだと言われているが実際は違うんじゃないかな」というようなことを書いた本。社会学的な視点からおもしろく書けており古市さんにあった本だと思う。小説なんか書いている場あいではないような気がする。 読んでからしばらくたっているので内容の詳細を忘れてしまった。感想はすぐに書かないと...53.絶望の国の幸福な若者たちを読む

  • 52.実証史学への道 を読む

    【目次】一:実証史学への道1.きっかけは東京裁判2.大本営発表に疑問を抱く3.戦前期日本の「本音と建前」4.戦死した国鉄マンの父5.あだ討ちの心情は消えた(途中略)31.「吉田証言」の詐話を追う32.女性国際戦犯法廷の狂騒33.慰安婦問題の春夏秋冬34.歴史家に冬の時代が来る二:歴史の観察と解釈に向けた知恵三:旧海軍指導者たちの証言【感想】秦郁彦さんの話を書籍化したもの。軽い読み物の感じであるが31.項だけは読み飛ばせないね。「吉田氏」が詐話氏で有名であったのに自分に都合の良い話がでてきたので朝日新聞はそれを見抜けず最終的に詐話であることを認めたときも「それは本質的な話ではない」とわけのわからない逃げを打つ。もうそんな新聞読む気がしない。52.実証史学への道を読む

  • 51.敗者のゲームー金融危機を超えて を読む

    【目次】第一部:まず資産運用で抑えるべきこと第二部:運用を少し理論的に見てみよう第三章:個人投資家への助言終章:敗者のゲームに勝つために 【感想】結局インデックスファンドがいいよという本。確かに言っていることはごもっとも、市場の大きな部分は運用会社なので運用会社が(平均として)自分に勝てることはありえない。それは「自分自身に勝つ」ということになってしまう。そのために高い手数料を払うのはまったくばかげている。 ということはある程度(1千万円くらい)のお金がある人はインデックスファンドすら不要。手数料を払う必要はなく自分で「インデックス」に従った株を購入すれば手数料、管理費を払う必要がない。完全にインデックスと一致させる必要もないしね。。。。。51.敗者のゲームー金融危機を超えてを読む

  • 50.反逆の神話ー反体制は金になる を読む

    【目次】第一部第1章:カウンターカルチャーの誕生第2章:フロイトカリフォルニアに行く第3章:ノーマルであること第4章:自分が嫌いだ、だから買いたい。第5章:極端な反逆第二部第6章:制服と画一性第7章:地位の追求からクールの探求へ第8章:コカ・コーラ化第9章:ありがとう、インド第10章:宇宙船地球号結論後記【感想】読むのに時間をかけすぎて細かい部分を忘れてしまった。基本的主張としては1.これまでの「反逆」の主張はほぼほぼ何も生み出さない。破壊のみ。2.「反逆」の文化は結局ビジネスに取り込まれ商売になっている。ということ。 そうだよな~。特に1項。破壊した後にどのように新たな仕組みを組み立てるかを提示できなければ一部の人々の趣味にしかならない。50.反逆の神話ー反体制は金になるを読む

  • 49.格差という虚構 を読む

    【目次】序章:格差の何が問題なのか第一章:学校制度の隠された機能第二章:遺伝・環境論争の正体第三章:行動遺伝学の実像第四章:平等の蜃気楼第五章:格差の存在理由第六章:人の絆第七章:主体という虚構終章:偶然が運ぶ希望 【感想】ブログ45の著者による最新”虚構”シリーズ。ではあるが前著で主体が虚構であることは良く理解できたがなぜ格差が”虚構”なのかが本を読んでも良くわからない。生活に満足してくると少しの差異が気になる=嫉妬心という人間の本性からして格差(という主張)はなくならないという理屈はわかるがそれならば虚構ではないように思う。それりょりも「能力という虚構」じゃないかなあ。。。社会では人間には能力差があるので格差は仕方がないと言われているが実際には格差ができている結果を見て「それは能力に差があったのだ」と言って...49.格差という虚構を読む

  • 48.想像の共同体 を 途中まで読む(挫折の記録)

    【目次】1.序2.文化的起源3.国民意識の起源4.クレオールの先駆者たち5.古い言語、新しいモデル6.公定ナショナリズムと帝国主義7.最後の波*****ここまで何とか読む****8.愛国心と人種主義9.歴史の天使10.人口調査、地図、博物館11.記憶と忘却旅と交通ー「想像の共同体」の地伝について【感想】有名な本なので”いっちょ読んでやるか!”と思って手に取ったが私の好みではない”文学的こねくり回した表現”が多く読み切れなかったよ。序にある「過去2世紀にわたり数千万、数百万の人がかくも限られた想像力(”国民”という概念のこと)のために殺し合い、あるいはむしろ進んで死んでいった」のはなぜか?ということを知りたかったのだが読んだ範囲では「国民」という概念が出来上がる歴史についての記載がほとんどであり「なぜその意識がそ...48.想像の共同体を途中まで読む(挫折の記録)

  • 47.民主党政権 失敗の検証 を読む

    【目次】序章:民主党の歩みと三年三か月の政権第一章:マニフェストーなぜ実現できなかったのか第二章:政治主導ー頓挫した「五策」第三章:経済と財政ー変革への挑戦と挫折第四章:外交・安保ー理念追求から現実路線へ第五章:子ども手当ーチルドレン・ファーストの蹉跌第六章:政権・党運営ー小沢一郎だけが原因か第七章:選挙戦略ー大勝と惨敗を生んだジレンマ終章:改革政党であれ、政権担当能力を磨け 【感想】2009年~12年の民主党政権はなぜ”失敗”したか?という話。いろいろと記載はあるがまとめると以下の二点1.総論、理想ばかり議論してきて各論、具体策、実務をどうやるかをまったく確立してこなかった。2.政権の長期展望が無いので「今目立っておかなかなければ!」という目立ちたがり屋が多く実務、裏方で汗をかけると言う人が非常に少なかった。...47.民主党政権失敗の検証を読む

  • 46.危機と人類 を読む

    【目次】第一部:個人第一章:個人的危機第二部:国家ー明らかになった危機第二章:フィンランドの対ソ戦争第三章:近代日本の起源第四章:すべてのチリ人のためのチリ第五章:インドネシア、新しい国の誕生第六章:ドイツの再建第七章:オーストラリアー我々は何者か?第三部:国家と世界ー進行中の危機第八章:日本を待ち受けるもの第九章:アメリカを待ち受けるものー強みと最大の問題第十章:アメリカを待ち受けるものーその他の三つの問題第十一章:世界を待ち受けるものエピローグ教訓、疑問、そして展望【感想】国家の危機のとその乗り越え方について著者の12観点すなわち1.国家が危機にあるという世論の合意2.行動を起こすことへの国家としての責任と受容3.囲いを作り解決が必要な国家的問題を明確にすること4.他の国からの物質的支援と経済的支援5.他の...46.危機と人類を読む

  • 45.責任という虚構 を読む

     近代社会では「主体性を持った、自律した行動には責任を伴う」という考え方が強く信じられているが実は「主体性を持った、自律した行動」というのは虚構である というストーリー。 メインの内容は2つ1.科学が示す事実として人間は外界の情報に強く影響される他律的存在であることが示されている。また意志や意識は行為の出発点ではないということも示されている。2.官僚制・分業体制により「責任転嫁・正当化」が行われているのが現実の社会である。アイヒマン。。「私は命令に従っただけだ」死刑。。「私は判決を下しただけだ」 ホロコーストの本当の恐ろしさはあからさまな暴力性にあるのではない。逆にむき出しの暴力をできるだけ排除したおかげで数百万にも及ぶ人間の殺戮が可能になったという指摘は恐ろしい。ブログNo.40の「エルサレムのアイヒマン」と...45.責任という虚構を読む

  • 44.社会はなぜ左と右にわかれるのか

    【目次】第一部:まず直観、それから戦略的な思考ー心は<乗り手>と<象>に分かれる。<乗り手>の仕事は<象>に使えることだー第一章:道徳の起源第二章:理性の尻尾を振る直観的な犬第三章:<象>の支配第四章:私に清き一票を第二部:道徳は危害と公正だけではないー<正義心>ーは、六種類の味覚センサーを持つ舌だー第五章:奇妙な道徳を超えて第六章:<正義心>の味覚受容器第七章:政治の道徳基盤第八章:保守主義者の優位第三部:道徳は人々を結びつけると同時に盲目にするー私たちの90%はチンパンジーで10%はみつばちだー第九章:私たちはなぜ集団を指向するのか?第十章:ミツバチスイッチ第十一章:宗教はチームスポーツだ第十二章:もっと建設的な議論ができないものか?結論 【感想】道徳・倫理の本。。。ではあるが「こうすべきだ」ということがメ...44.社会はなぜ左と右にわかれるのか

  • 43.フェイクニュースの見分け方

    【目次】はじめに第一章:インテリジェンスが必要だ第二章:オピニオンは捨てよ第三章:発信者が不明の情報は捨てよ第四章:ビッグピクチャーをあてはめよ第五章:フェアネスチェックの視点を持つ第六章:発信者を疑うための作法第七章:情報を健全に疑うためのヒント集【感想】どの章も「それはもっともである」と思わせるがこの規則を全てあてはめるとマスコミの文章で読めるものがほとんど無くなってしまうなあ。 特に印象的なのは第二章「オピニオンは捨てよ」 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++例:ある新聞記事で熊本川内原発を一旦停止しないことについて記載された記事。やっと再稼働にこぎつけたのにそう簡単に止められるかという意地。ここで止めたら二度と稼働できなくなるという不安。危機を乗り切れば日本の原発の安...43.フェイクニュースの見分け方

  • 42.暇と退屈の倫理学 を読む

    【目次】序章:「好きなこと」とは何か?第一章:暇と退屈の原理論ウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか?第二章:暇と退屈の系譜学人間はいつから退屈しているのか?第三章:暇と退屈の経済史なぜ”ひまじん”が尊敬されてきたのか?第四章:暇と退屈の疎外論贅沢とは何か?第五章:暇と退屈の哲学そもそも退屈とは何か?第六章:暇と退屈の人間学トカゲの世界をのぞくことは可能か?第七章:暇と退屈の倫理学決断することは人間の証しか?結論 【感想】身につまされるなあ。引退後の本を読むと「暇にならないように何かをやれ」「退屈になるから何かをやれ」ということばっかりが書いてあるがこれは”人間らしさからの逃げ”である。との主張。 (本中の記載)何かが原因で「なんとなく退屈だ」の声が途方もなく大きく感じられる時がある。この時自分の体、心に対し...42.暇と退屈の倫理学を読む

  • 41.ふだんつかいの倫理学 を読む

    【目次】まえがき序章パート0倫理学とは何か第一章倫理とは何か第二章倫理学とは何かインターミッション1倫理の3つの領域第三章倫理の三つの領域パート1社会の倫理・正義第四章正義の招待第五章正義を洗う第六章正義のパターン第七章個人と社会パート2個人の倫理・自由第八章二種類の自由第九章自律と幸福第十章運命と出会いパート3身近な関係の倫理・愛第十一章愛とは何で無いか第十二章恋愛と友情第十三章愛のパターン第十四章身近な関係と個人・社会インターミッション2倫理のケーススタディ第十五章愛や正義の使い方第十六章人間の解釈学第十七章身近な話題に倫理学はいかがパート4攻めの倫理第十八章攻めの倫理、守りの倫理第十九章身近な関係での攻めの倫理第二十章社会における攻めの倫理第二十一章個人における攻めの倫理終章全体のおさらいあとがき付録【感...41.ふだんつかいの倫理学を読む

  • 40.エルサレムのアイヒマン を読む

    【目次】読者に第一章:法定第二章:被告第三章:ユダヤ人問題専門家第四章:第一の解決ー追放第五章:第二の解決ー強制収容第六章:最終的解決ー殺戮第七章:ヴァンゼー会議、あるいはポンテオ・ピラト第八章:法を遵守する市民の義務第九章:ライヒードイツ、オーストリア及び保護領ーからの移送第十章:西ヨーロッパーフランス、ベルギー、オランダ、デンマーク、イタリアーからの移送第十一章:バルカン諸国ーユーゴスラビア、ブルガリア、ギリシャ、ルーマニアーからの移送第十二章:ーハンガリー、スロヴァキアーからの移送第十三章:東方の殺戮センター第十四章:証拠と証人第十五章:判決、上告、処刑エピローグ追記【感想】は~疲れた。ユダヤ人虐殺の責任者アイヒマンを、戦後誘拐してエルサレムに連れてきて裁判を行った話。文章としてはユダヤ人虐殺がどのように...40.エルサレムのアイヒマンを読む

  • 39. 捨てられる銀行 を読む

    【目次】はじめに第一章:金融庁の大転換1.金融庁の新方針2.「処方箋を持ってこい」3.中小企業ヒヤリングから見えてきたこと4.ベンチマークの導入5.検討会議6.事業性評価第二章:改革に燃える三人1.森信親長官の真意2.森長官が抜擢したキーマン・日下智晴3.地域金融のプロフェッショナル・多胡秀人第三章:「選ばれる銀行」になるために1.金融検査マニュアル2.マニュアル行政の恐ろしさ3.信用保証制度による目利き力の喪失4.短コロを知らない金融マンっち5.リレバンを取り戻せ6.営業目標と人事評価7.忘れられた事業再生第四章:新しい4つのビジネスモデル(4つの例:詳細略)終章:森金融庁改革の行方1.地域金融の化学反応2.新時代の金融庁3.捨てられる銀行 【感想】不良債権処理ーマニュアル対応ばかりやっているなかで銀行から事...39.捨てられる銀行を読む

  • 38 (日本人) を読む

    【目次】0:ほほえみの国1:武士道とエヴァンゲリオン2:「日本人」というオリエンタリズム3:「愛の不毛」を進化論で説明する4:「人間の本質」は進化から生まれた5:コロンブスのタマゴ6:東洋人の脳西洋人の脳7:空気と水8:「水」から見た日本論9:グローバリズムはユートピア思想である10:紀元前のグローバリズム11:「正義」をめぐる哲学12:アメリカニズムとはなにか?13:原発事故と皇太子狙撃事件14:フクシマの空虚な中心15:ぼくたちの失敗・政治編16:ぼくたちの失敗・経済編17:「大いなる停滞」の時代18:ハシズムとネオリベ19:電脳空間と評判経済20:自由のユートピアへ【感想】世間的に”当たり前”と思っていたことが実は違うんじゃないですか?ということを示していく話であり一つ一つの項目は面白かったのだが全体とし...38(日本人)を読む

  • 37.ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか ー民主主義が死ぬ日 を読む

      【内容】イントロダクション1。八月と十一月2。「信じてはいけない、彼が本当のことを言っていると」3.血のメーデーと忍び寄る影4。飢餓宰相と世界恐慌5。国家非常事態と陰謀6.ボヘミアの上等兵と貴族騎手7.強制的同質化と授権法8.「あの男を追い落とさなければならない」 【感想】ナチスの政権獲得についてはいろいろな本を読んできたが結局「陰謀」等があるわけではなく何をする(であろう)かはほぼ政権を取る前にわかっていたんだね。それでもナチスは合法的に政権をとった。失業して毎日腹を減らしている人が多数いる社会で「自由」「権利」などの主張はむなしく響きなにかやってくれそうな独裁者を皆は求める。。ということであろうかと思う。一つ納得いかないところナチスの前の政治家たちは「内戦発生を恐れて」ナチスに妥協していったとのことだが...37.ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのかー民主主義が死ぬ日を読む

  • 36.資本主義の極意 を読む

        【目次】序章:資本主義を日本近代史から読み解く第一章:日本資本主義はいかに離陸したか1.近代貨幣制度の幕開け2.資本主義と農業はどう結びつくか3.インフレ政策からデフレ政策へ4.日本資本主義はどこが特殊なのか第二章:日本資本主義はいかに成熟したか1.恐慌から産業革命へ2.明治期のブラック企業3.商人資本から産業資本、金融資本へ4.財閥登場第三章:国家はいかに資本に介入したか1.バブル経済から金融恐慌へ2.世界恐慌は日本経済をどう変えたか3.日本資本主義論争のインパクト4.恐慌かさもなくば戦争か第四章:資本主義はいかに変貌したか1.「経済の軍事化」「TPP」をどう捉えるか2.アベノミクスをどう捉えるか3.同時多発テロをどう捉えるか4.「教育格差」「女性の活用」をどう捉えるか5.むき出しの資本主義社会をどう...36.資本主義の極意を読む

  • 35 レリジエンス 復活力 を読む

    【目次】レリジエンスとは何かレリジエンスの必要条件個人と集団のレリジエンスサステナビリティの落日1.頑強だが脆弱なシステムはどう崩壊するか漁場と金融市場金融業者のための生態学リーマンショックを引き起こした爆弾システム崩壊の予兆金融システム全体を見渡すシステム崩壊に応じて目覚める機能集団2.感知し、拡大し、参集するアルカイダの安上がりな戦術結核菌はいかに生体を蝕むか相手の戦術を模倣する呼吸する送電線網スマートグリッドの時代送電系統後の世界3.多様性を密集させる生物と都市に共通するスケーリング法則多様性を凝縮した森を作る4.人はいかに心の傷から回復するかホロコーストを生き延びた孤児たち個人のレリジエンスを決定つけているものは何か感情の”蓄え”を賢く使う5.協力と信頼はいかに生まれるか社会のレリジエンスー1リーマンブ...35レリジエンス復活力を読む

  • 34 おひとりさまの最期 を読む

    【概要】1.み~んなおひとりさま時代の到来2.死の臨床の常識が変わった3.在宅死への誘導?4.高齢者は住宅弱者か?5.在宅ホスピスの実践6.在宅死の条件7.在宅ひとり死の抵抗勢力8.在宅ひとり死の現場から9.ホームホスピスの試み10.看取り士の役目11.看取りをマネージメントする12.認知症になっても最期まで在宅で13.意思決定を誰にゆだねるか?14.離れている家族はどうすればよいのか?15.死の自己決定は可能か?16.死にゆくひとはさみしいか?【感想】上野先生が計画通り独居老人になったので死に方を考えるのであった。在宅で、(子供と同居せず)自分の家で最期を迎える方法を探る本。重要なポイントは「同居するから、同居家族がいるから自分の家にいられない」という話。上野先生は「不可能ではない」と主張する。そりゃ家で見て...34おひとりさまの最期を読む

  • 33 忘却のしかた 記憶のしかた を読む

    【概要】第一章E・H・ノーマン、日本、歴史のもちいかた第二章二つの文化における人種、言語、戦争第三章日本の美しい近代戦第四章「愛されない能力」ー日本における戦争と記憶第五章被爆者ー日本人の記憶の中の広島と長崎第六章広島の医師の日記、五十年後第七章真の民主主義は過去をどう祝うべきか第八章二つのシステムにおける平和と民主主義第九章惨めさをわらうー敗戦国日本の草の根の風刺第十章戦争直後の日本からの教訓第十一章日本のもうひとつの占領 【感想】アメリカの日本昭和前期の歴史を主に研究している(と思う)大学教授の本ー論文集。特に戦争あたりの歴史につきいろいろ本を読んできたことをブログにも書いてきたがはっきり言ってどれも「まあ大きな違いは無いな!」という感触であった。それに対しこの本は日本国外から見ただけあって一味ちがう本であ...33忘却のしかた記憶のしかたを読む

  • 32 蒙古襲来 を読む

    【概要】飛礫・博奕・道祖神「撫民」と専制二つの世界、二つの政治「蒼い狼」の子孫文永の役建収元年ー日本弘安の役弘安の「徳政」と安達泰盛百姓と「職人」訴人雲霞のごとし転換する社会鎌倉幕府の倒壊十三世紀後半の日本【感想】おもしろいなあ。政治など上の方の話については通常の話であるが面白いのは社会構造の話。この本から網野史学が発展していくんだな。。。。32蒙古襲来を読む

  • 31 妻と家族のみが知る宰相 を読む

     【概要】犬養毅と”ある歴史の娘”犬養道子氏の推理ー誰が犬養首相を撃てと命じたのかテロにあった家族が肩をすくめて生きてゆく時代ゾルゲ事件と犬養家ー尾崎秀実の「眼」曾祖父・犬養毅の志を継ぐ緒方貞子氏東條夫人「あの戦争はタクだけの責任だったのでしょうか」戦後につくられた東條擁護の構図東條最後の日ーカツ夫人の心中東條の最期を巡る教誨師と遺族との齟齬東條の息子として戦後を生きるということ鈴木貫太郎とタカ夫人、関宿での戦後の日々二・二六事件ータカ夫人から宮中へ伝えられた一報首相秘書官だった長男・一氏が感じた父の覚悟「歴史に生かされた」指導者鈴木貫太郎とタカ夫人”永遠の平和”を唱えて逝った鈴木貫太郎の遺志宰相の娘であり母となった麻生和子氏講和条約と安保条約調印の地サンフランシスコを大磯から望む吉田茂邸で書生をしていた陸軍省...31妻と家族のみが知る宰相を読む

  • 30 民主と愛国 を読む

    注、索引含めて966ページ。あ~読んだ読んだと思わせる本である。歴史の本か迷うところであるがまあいいか。【概要】序章第一部第1章モラルの焦土ー戦争と社会状況第2章総力戦と民主主義ー丸山眞男大塚久雄第3章忠誠と反逆ー敗戦直後の天皇論第4章憲法愛国主義ー第9条とナショナリズム第5章左翼の「民族」、保守の「個人」ー共産党・保守系知識人第6章「民族」と「市民」ー「政治と文学」論争第二部第7章貧しさと「単一民族」ー1950年代のナショナリズム第8章国民的歴史学運動ー石母田正・井上清・網野善彦他第9章戦後教育と「民族」ー教育学者・日教組第10章「血ぬられた民族主義」の記憶ー竹内好第11章「自主独立」と「非武装中立」ー講和問題から55年体制まで第12章60年安保闘争ー「戦後」の分岐点第三部第13章大衆社会とナショナリズムー1...30民主と愛国を読む

  • 29 戦争調査会 を読む

    【概要】はじめに戦争調査会の存在は十分な検討が行われず立ち消えになったこともあってこれまでほとんど知られておらず研究も乏しかった。本書は戦争調査会の資料全十五巻を読み解くことで新たな知見を加える。第一部戦争調査会とその時代一章:戦争調査会の始動幣原喜重郎のリーダーシップによる戦争調査会の始動。「個人の戦争責任については判断しない」二章:戦争調査会は何を調査するのか?政治外交軍事財政経済思想文化化学技術の5つの部会に分かれて調査。GHQに目を付けられないようにやらなければならない。三章:戦争回避の可能性を求めて日本にはまだ未開拓の地がたくさんあったのにどうして満州他海外に進出することを”必須”と考えたのだろう?「敗戦」した原因について調査するのか?それとも戦争を始めてしまった原因について調査するのか?(たとえ勝っ...29戦争調査会を読む

  • 28 世界史の中の文化大革命 を読む

      感想だけでは後から見てもどんな本だったか思い出せない可能性が大きいので概要をもう少し書くこととする。【概要】序章:文革50年目の亡霊第一章:革命の夢中国とインドネシアの文革前~文革時期の関係について第二章:革命勃発9・30クーデター事件(インドネシア)第三章:革命失敗インドネシア9・30事件以後の赤狩りと華僑弾圧第四章:マオの革命中国での文革の始まり第五章:革命連鎖同時期の西側の状況ー1968年を主に第六章:反革命台湾を主体とした状況第七章:遠距離革命西カリマンタン武装蜂起第八章:革命無残インドネシアでの弾圧中国での文革のエスカレート→弾圧第九章:革命残響その後長周新聞終章:過ぎ去らぬ「革命の亡霊」著者の思い出【感想】看板に偽りあり。文革の本だと思って借りたのに半分以上はインドネシアの記載である。今まで文革...28世界史の中の文化大革命を読む

  • 27 日本人はなぜ戦争へと向かったのか(3巻)を読む

    また太平洋戦争関連にもどって上記の本を読む。 21番の本とつながりがある本。最近の昭和史研究では「悪の権化の軍部が日本を戦争に引きずりこんだ」という史観から抜け出し事実・証拠に基づいた冷静な研究がすすんでいるとのこと。それは立派なことであるが「戦争に進んでしまった原因」の内容を見ると「リーダーシップ不足」「決断力不足」「セクショナリズム」等「会社がうまくいかない原因」と同じような内容なものが並んでいる。こういったことは日本だけではなくどこの国にもあると思うのだが違うのだろうか?日本が特にひどかったのだろうか?もし日本が特にひどかったのならばあと一歩踏み込んで「なぜ日本が特にひどかったのか?」を解析しないと単なる悪口に終わってしまっていることになる。27日本人はなぜ戦争へと向かったのか(3巻)を読む

  • 26 戦争と人間(11~18) を読む

    なんということだ。同じ作者が書き続けているとは思えない。やる気が無くなっている。14巻に「ミッドウエー海戦」があった後には90%以上「??の戦い」「??海戦」「??島の戦い」等の経緯を書いているだけになってしまった。小説を書くことができないので既存知識で原稿をうめているのだろうか。。。そんなことのためにこの小説を読む必要は無い。26戦争と人間(11~18)を読む

  • 25 戦争と人間 (まずは 1~10) を読む

    小説も歴史の本にカウントしても良いかしらん?とおもいつつもこの本ならカウントしても良いのではないかと思った。 昔々(30年以上前)読んだことがあったが今回本の整理をするに際して再読。昭和初期中国との泥沼の戦争にはまり込んでゆく時期を伍代財閥を中心とした大河ドラマで描き出す。 金持のお坊ちゃまがうじうじ悩むところなど「昔の本だなあ」と感じるところもあるがそれでもぐいぐい引き込まれていく。続きも読むぞー全18巻25戦争と人間(まずは1~10)を読む

  • 24 アジールと国家 を読む

    久しぶりに「昭和前期」以外の歴史の本を読む。アジールと言えば私の中では網野善彦本で一躍有名になったテーマである。「こんなことが歴史になかにはあるんだ!」と目を開かされた。この本にも網野史学について冒頭をはじめ各所に言及がある。私の中で混乱してきた点が一点ある。網野史学では「アジール=無縁・自由」であったがこの本では「国家権力の統制には服さないが寺社等のアジール権力には服す」という趣旨の記載がある。それならば弱者にとっては「どちらがましか?」という問題であり残念ながら「自由の楽園」ではないようだ。 オルトヴィン・ヘンスラー著「アジールーその歴史と諸形態」という基本書籍があるらしい。県立図書館に蔵書していたので借りて読もう。24アジールと国家を読む

  • 昭和二十年第一部 7 東京の焼尽 を読む

    大空襲下庶民がどのように生きているか?をメインに書いた巻。といってもほぼほぼ小説であり「歴史の本」と言ってよいのか考えるところであるが小説としては力不足。今並行して五味川純平の「戦争と人間」を読んでいるがそちらの圧勝である。ちょっと飽きてきたので昭和二十年は一旦置く。昭和二十年第一部7東京の焼尽を読む

  • 22 昭和二十年第一部4,5,6 を読む

     20の続き。21のようなしっかりした証拠に基づいた本を読むと「昭和二十年」シリーズの空想(妄想?)の多さが気になってくる。天皇や首相、重臣に関する内容はあまり参考にならないなあ。。。「小説」と認識して読む必要がある。他の本ではあまり読むことができない疎開や勤労動員などの一般人のお話が面白いね。22昭和二十年第一部4,5,6を読む

  • 21 終戦史ーなぜ決断できなかったのか を読む

    NHKの戦争ドキュメンタリー取材を元に書かれた本。著者の考えはプロローグ「終戦という名のフィクション」に記載がある。「戦争の歴史は誰かが自分に都合の良いように書いた部分がかなりあるんじゃないか?」という考えで調査している。例えば「陸軍の暴走に他の人々が引っ張りまわされたーーというのが通説になっているが本当か?」 戦争というのはすべての人に甚大な影響を及ぼしたからその経験をした人、経験者がまわりにいる人が冷静に見ることができず”俺は悪くない。悪いのはあいつらだ”と悪者を作らなければやってられないというのは理解できる。今やっと戦争が”歴史”になりつつあるのだなあ。 本の項目としてはプロローグ:「終戦」というフィクション第一章:「ソ連参戦」を日本は知っていた第二章:日本陸軍終焉の実態第三章:東郷茂徳の「ロードマップ」...21終戦史ーなぜ決断できなかったのかを読む

  • 20. 昭和二十年第一部 1、2,3 を読む

    久しぶりのブログとなった。16番がまあまあ面白かったので図書館で1巻から借りてきた。アメリカ、中国と戦ってぼろぼろに負けつつあるのに「陸軍の面子」「海軍の面子」を最も重要視して考えているのが非常に悲しい。また人間関係だけで物事が動いていくのも悲しいなあ。。。ただこの本はどこまで事実なんだろうか?16番にも書いたが「???と言ったのかもしれない」「???という会話が交わされたのだろう」というような文章が多くよくわからない。作者が「陸軍・海軍は面子ばかりを考えていた」という予断を持って本を書いている可能性がかなりある。「かもしれない」「おかしくはない」などのことばを連発されるとしらけるので「これはかなり事実に基づいた小説です」と最初に宣言してしまった方がよかったかもなあ。内容自体は面白い。20.昭和二十年第一部1、2,3を読む

  • 19. 昭和史講義3ーリーダーを通してみる戦争への道 を読む

    12,18番とシリーズの一冊。加藤高明~鈴木貫太郎まで重要人物14人を戦争に関するリーダーシップに着目して記載している。 12,18番では「世間に流れている説ではこう言っているが研究の結果違っていることが判明している」という面白い点があるがこの本には残念ながらそういったpointはあまり見られない(少しある)。そうなると小説家と比べて学者の筆力が低い点が目立ってしまい残念な1冊。学者先生も頑張ってくださいね。19.昭和史講義3ーリーダーを通してみる戦争への道を読む

  • 18. 昭和史講義 を読む

    12番と同じシリーズの本。昭和史の最先端研究動向を追わず昔の知識で本を書いている「昭和史専門家」がいる、このような状況を正したい、というようなことが前書きに書いてあるが「専門家」はなんとなく17の著者のような気がするなあ。この一連の本は研究としては最先端を行っているのだと思うのだが残念ながら著者(学者)に筆力がない。いくら歴史学者が「我々が正しい。司馬遼太郎は間違っている」と主張しても読者がほとんどいないんじゃ力を持てないよね。また学者の人は書類のみを資料と考えているようだが「昭和史専門家」たちは聞き取り調査も行っている。「聞き取り調査」の内容を「裏打ちする情報が無いから却下」とあっさりしてしまうのは自分たちだけが正しいと考える”学者バカ”であるように思う。 この本は参考書として手元に保管しいつか知識が深まった...18.昭和史講義を読む

  • 17. 陰謀の日本近現代史 を読む

    半藤一利氏亡き後昭和史でポピュラーなのはこの人かなあ。でも残念ながら本の内容は「後知恵史観」的な感じがして最近の私にはしっくりこない。軍人が悪い近衛がだらしないというのは戦争の結果を見てからならそれがいえるがその前に「なぜそうなったのか?」をもっともっと深く考える必要があるように思う。17.陰謀の日本近現代史を読む

  • 16. 昭和二十年ー10 天皇は決意する を読む

    終戦の年昭和20年に起こったことを1月から書いていっている本。1巻から図書館の開架においてなかったので途中から読む。読みやすい文体で内容は面白いが「・・・・という会話があっても不思議ではない」「・・・・と言ったのではないだろうか」等のぞき見週刊誌的な文体部分が結構あるのでこの本を事実のベースとするには無理がある。(紀子様が真子様を叱責しても不思議ではない・・・みたいなやつ)。どこまでが証拠に基づいているのだろうか?まあお話として1巻から読んでみようと思う。16.昭和二十年ー10天皇は決意するを読む

  • 15 帝国の昭和 を読む

     昭和戦前期についての歴史本。この本の著者の主張はプロローグに凝縮されている。「過去は異文化である。異文化には我々の常識とは異なる”当たり前”がある。後知恵で裁くな」という視点から記載されている。まことにごもっとも。今まで昭和戦前期の本は何冊も読んできたがこの著者は一味違う。 また私の中では歴史の中でも特に「昭和戦前ー戦中期」に興味がある。日本のみではなく世界全体についてもいえる。今後この辺りに集中して読もうかな。。。15帝国の昭和を読む

  • 13 ヨーロッパの100年(上・下) 何が起き 何が起きなかったのか を読む

    ジャーナリストが1999年にヨーロッパの歴史上重要な事件が起こったところを旅し人々にインタビューして「何が起き何が起きなかったのか?」を語った本。特に印象的だったのが「ドイツ占領下フランスでのユダヤ人虐殺は”ナチスドイツに強制されて起こった”わけではなくフランス人が率先して行動していた」という話。 歴史学者の本ではなく個人の心、経験を主体で記載しており大変面白い。歴史学者からは細かい点で「歴史上の事実が正確ではない」との指摘があるらしいが細かいことはまーいーじゃないか。面白さで勝ち。ただし歴史的な知識がある程度無いと何のことだか分からない可能性あり。13ヨーロッパの100年(上・下)何が起き何が起きなかったのかを読む

  • 13 東欧革命 1989 を読む

     この本を読んでいたら娘から「最近”自立”する本を読んでいますな」という指摘を受けたのであった。ゴールデンウイークなので厚めの本を読書中である。1989年と言えば社会人になってしてそれほど経っていない時期であり一連の事件も良く覚えている。が、あれらのことももう”歴史上のこと”になったのだなあと感慨深いものがある。それにしてもベルリンの壁がなくなるなんて想像もしていなかったが数か月の間になくなってしまった。物事が動き出すとあっという間であるということを実感した1年間だったな。でもソ連は「共産主義」という泥沼独裁国家から脱したと思ったらまた「泥棒資本主義国家」になってしまった。変革の時期にどういう人が国をリードしているかが決定的になるのだなあと実感する。13東欧革命1989を読む

  • 12 昭和史講義【戦後編】 上・下 を読む

    昭和史の本って主張が強い本が多いがこの本は「最近になって大きく進んできた研究に基づき客観的に書かれた本」と前書きに記載がある(ちくま新書)。 確かにそのあたりについてはしっかりしており例えば「日韓戦後認識問題」についても日/韓どちらかに肩入れするような本ではなく「なぜ日韓の認識は異なっているのか?」を資料に基づき丁寧に解き明かしている。「・・・・・という伝説があるが文献としての証拠はない」というような文章もある。内容としては項目が多くて1件に20ページくらいしか割かれていないため興味を持った人は参考文献に上げられた本を読んでくださいという感じである。12昭和史講義【戦後編】上・下を読む

  • 11. 世界戦争の世紀ー20世紀知識人群像 を読む

    このところ「世界史理論」的な本を読んできたが歴史の醍醐味はやはり事実にある。事実と理論が連携している本が一番面白い、理論だけではちょっとな。。。ということで今回は題記の分厚い本を読んだ。フランスを中心として第一次大戦~第二次大戦の期間知識人がどのように活動したのか?という内容。文学者というのは無力だなあというのが感想。浮気ばかりして人生を過ごす。フランスだから?11.世界戦争の世紀ー20世紀知識人群像を読む

  • 10.史的システムとしての資本主義 を読む

    ウオーラースティンの本なので歴史の本かと思ったらまったく歴史の本ではなかったわい。資本主義に関して著者の主張を述べた本。特に重要なポイントは「”資本主義では市場で売り手と買い手が値段交渉して価格が決まる”などというきれいごとは現実にはほとんど見られず国家権力が深いかかわりを持つ。それで中心ー周縁という「近代世界システム」ができたのである」というところだと思う。主張をしーそれを事実で説明・証明してゆき”なるほど”と思わせるのが学問の醍醐味なのにこの本には主張しかないのであまり面白くないのであった。現在、資本主義は終盤にさしかかっているらしい。10.史的システムとしての資本主義を読む

  • 9.リオリエント アジア時代のグローバル・エコノミー を読む

    あ~読んだ読んだ。分厚い本を読んだぞ!この本の基本的主張は1.歴史は世界トータルで考えなければならない2.ヨーロッパが世界のトップとして発展してきたのはせいぜいこの200年。その前はずっとアジア、中でも中国が最も発展しておりヨーロッパはその交易になんとか割り込もうと努力してきた。3.「ヨーロッパには特殊な何かがあり発展してきた」という考えはすべて後知恵で間違っている。これは単なる歴史の大波の一部である。なるほどなるほど。論の進め方は他の研究者の引用をベースとするがなぜある意見を採用しその別の意見を採用しないのかが論理的には今一つよくわからん。ヨーロッパが世界交易に参加できたのはアメリカ大陸の銀を得たことが決定的だったのね。。。新しい知識を得ました。9.リオリエントアジア時代のグローバル・エコノミーを読む

  • 途中でやめた本

    読み始めたが途中でやめてしまった歴史の本「1683年近世世界の変容」グローバルヒストリを意識した「歴史の転換期」シリーズの一冊、、と称している。しかしながら5項の内容に統一性、関連性が全く見られず書くときにそういうことも意識していない模様。50~60ページで結構専門的なことを書いているのであまり興味を持てず途中で打ち切り。5項の内容1.アジア海上貿易の転換2.あるアルメニア人改宗者の遍歴に見る宗教と近世社会3.海賊と先住民に悩まされるスペイン領ユカタン植民地4.中国福建省の社会空間5.近世西欧諸国のアメリカ植民地体制における法と経済 世界の各地のバラバラに書いてことをあつめればグローバルヒストリーになるのだろうか?  「グローバルヒストリーと東アジア史」途中からはレベルが高すぎ。大学の先生のような専門家向けと思...途中でやめた本

  • 8.「平和」の歴史 人類はどう築き、どう壊してきたか を読む

    光文社新書の一冊。著者は実務者らしい。もう少し深い内容を期待したのだが新書なので基本的には”歴史”を記載したのみの内容であった。項目は第1章:軍事と政策の平和史第2章:領土と国境の平和史第3章:防諜と工作の平和史(略)第10章:国際機構と協力の世界史印象に残った内容が所々にあった。*念仏では平和は維持できない*「宗教が原因で武力紛争が起こったことは数限りなくあっても、宗教で戦争が終焉した例はほとんどない」という皮肉にもまた、宗教者は謙虚に耳を傾けるべきである。こういう話になると、教育関係者や宗教者は毎度のように「教育や宗教がなかったらもっと頻繁に戦争が起こり、戦闘がもっと悲惨・残酷になる」と言う。ただし、世間の常識はこれを「逃げ口上」や「詭弁」と言う。*日本でいう「国連」は「UnitedNations」であり正...8.「平和」の歴史人類はどう築き、どう壊してきたかを読む

  • 7.入門 世界システム分析 を読む

    勉強しようと思って購入した「近代世界システムⅠ」に今のところ手が出ないので”まずは入門編を”と思い題記の本を読む。予想していたよりもずいぶん理解しやすい。上述の本に手が出ないのは私の理解力の問題ではなく私の知識の問題のような気がする。 本は以下の5項目から構成1.世界システム分析の史的起源2.資本主義的世界=経済としての近代世界システム3.国家システムの勃興4.ジオカルチャの創造5.危機にある近代世界システム 著者の主張はとにかく近代は”資本主義”であることで世界がシステム化され西欧中心で動いているというもの。ただこのシステムの寿命が近づいているというのが著者の主張。 ”大きな歴史”はおもしろいので引き続き関連書籍を読む予定。7.入門世界システム分析を読む

  • 6,グローバル化と世界史(東京大学出版会) を読む

    東京大学から出版される予定の「シリーズ・グローバルヒストリー」の第1巻である。作者の羽田正先生は世界史関係の本やwebなどをいろいろ出している有名な先生らしい。この本の内容は「世界史」というよりも「人文・社会科学そして世界史の研究はどうあらねばならないか?」という話が主になっている。どちらかというと研究者向きの内容たとえば「研究費は云々研究体制は云々」という話が多く私の興味からは今一つ。ただ後半にある「グローバルにみると今まで学んできた歴史(世界史)とどう見え方が変わってくるか?」という話は面白かった(第8章)。 一番のポイントは「主権国家というのは昔々からあったものではないからそれを基準に世界史を考えるのはおかしいよ」ということらしい。世界システム論と似たような指摘ですな。 6,グローバル化と世界史(東京大学出版会)を読む

  • 5.新・現代歴史学の名著 (中公新書) を読む

    新じゃない本が1989年に出ておりその続編(?)。重ならないように選択されている。 1.中国の科学と文明:2.文明の生態史観:3.ワイマール文化:4.近代世界システム:5.モンタイユー:6.チーズとウジ虫7.もうひとつの中世のために8.オリエンタリズム9.無縁・公界・楽中世の非農業民と天皇10.定本想像の共同体11.イングランド社会史12.記憶の場13.ファロスの王国14.帝国主義と工業化『1415~1974』15.歴史と啓蒙16.1917年のロシア革命17.敗北を抱きしめて18.近代以降期の人口と歴史     近代以降期の家族と歴史 この中で1)「大きな歴史」が好き。2)植民地主義告発、女性差別告発みたいな話は(歴史学としては)興味が無い。3)趣味的な小さなテーマ(特に社会史)は現時点ではあまり好まない4)「...5.新・現代歴史学の名著(中公新書)を読む

  • 4.ウオーラースティン(講談社選書メチエ) を読む

    「大きな構想がある歴史学が好き」ということで”近代世界システムⅠ”を購入したのだが今の私のレベルでは手が出ない(写真の右端の本)。そこで”近代世界システムⅠ”を読むための予備段階の本として写真の本を図書館で借りてきたのであった。今日は「ウォーラーステイン」を読んだ。ウオーラスティンは世界システム論の創設者であるがその人についての記載はわずかでほとんどは世界システム論の基礎的説明に費やされている。読むと「なるほど」と思うところ多し。世界は一国一国が分かれて成り立っているわけではなく連携したシステムとして成り立っているのだ!というのは当たり前にような気もするがこの理論が出るまではどうも当たり前の考えではなかったらしい。2~3か月で世界システム論関係の本を集中して読んで理解を深める予定。今日のひとこと再版農奴制度(農...4.ウオーラースティン(講談社選書メチエ)を読む

  • 3.東大連続講義 歴史学の思考法 を読む

    東大での講義。歴史学を専門とするわけではない人に対し「歴史学とはこういう考えたかをするものです」ということを説明した本。目次としては下記12項1.歴史に法則性はあるか2.過去の痕跡をどうとらえるのか3.時間をどう把握するのか4.人々の「まとまり」をとらえなおす5.現代社会の成り立ちを考える6.植民地主義と向き合う7.世界像を再考する8.内なる他者の理解に向けて9。当たり前を問う。普通の人々を描く10.「近代の知」を問い直す11.アナクロニズムはどこまで否定できるのか12.「私たちの歴史」を超えて 1~5までは我々が思っている「当たり前」は実は歴史的に規定された一時期のものである。。ということを説明している部分。こういった目を開かされる内容には大変興味がある。 ただその後は私の興味からはちょっと外れるな。「植民地...3.東大連続講義歴史学の思考法を読む

  • 2.「日本」とは何か (網野善彦著) を読む

    有名な著者が「あななたちがこれまで当然と思ってきた”日本”と本当の日本は違うんだよ」ということを力説した本。主要論点1.そもそも「日本」という国号が決まったのは689年に施行された「飛鳥浄御原令」によるものです。よって”縄文時代の日本””弥生時代の日本”などというものはない。日本は「国制」であって少なくとも古い時代は地名ではない。2.日本と東と西はかなり異なった文化をもつ。「日本固有のアイデンティティ」などというものは無い。3。日本は孤立した独特の文化を持つ島国。。。ではない。4.日本=農業が大部分を占める瑞穂の国百姓=農民ではない。 今まで学校他で学んでなんとなく「そうなんだろうな」と考えていたことを次々と打ち壊していく本。網野説には批判もあるようだがこういった「コペルニクス的転換」こそが学問の醍醐味だと思う...2.「日本」とは何か(網野善彦著)を読む

  • 1.椿井文書ー日本最大級の偽文書 を読む

    あ~失敗した。ブログ一発目がこれか。江戸時代に椿井政隆という人が「中世の地図・家系図・城の絵図」などの偽書を作りまくっておりそれが現在も影響して市役所などで「??市の歴史」として公認されてしまっている。。。ということに危機を感じた著者が書いた本。著者の危機意識は強く感じるし面白いのだが新書にもかかわらずかなり専門的な内容(古文等)が書かれており私は本の半分くらいはとばしてしまった。市などもその偽書を本物と考えていろいろな対応を取ってきたため「今更余計なことを言うんじゃない」的な扱いをされているところもあるらしい。2021年新書大賞第3位らしいが世の中には古文書を読める人がそんなにいるのか?びっくりである。1.椿井文書ー日本最大級の偽文書を読む

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  • 歴史の本を読みたい

    隠居間際のおやじが歴史の勉強をしたいなあと思って開始したブログです。とはいえ特に歴史の素養があるわけで無し当面は手当たり次第に歴史の本の読書をしその内容と感想をブログに書くということから始めてみようと考えました。志向としては「大きな構想のある」歴史が面白いなあ。例えば網野善彦が書くような歴史は読んでいるだけで楽しい。あまり専門的な内容にはついていけなのであった。この4月からは週休4日制で働くので図書館に入り浸れる時間も増える。幸せだなあ。。。。歴史の本を読みたい

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