割れた殺生石と熱々の温泉【那須塩原散策vol.3】
関東屈指の火山地帯である那須塩原。いまだ白い噴煙をあげる茶臼岳。その山麓、那須湯本温泉上流の谷筋には、火山ガスを噴出し、大小の石が散らばるエリアがあります。シューシューとガスが吹き出す様子こそみられませんが、黄色く変色した地面やあたり一帯に漂う硫黄くささ、そして草木の生え中の様子…。この世からかけ離れた感が半端ない。そしてこの斜面から続く賽の河原。確かにここは三途の川の入り口かも。賽の河原には子どもの霊が呼び寄せられると言いますね。一つ積んでは父のため…二つ積んでは母のため…そんな霊を悼むためか、枯れかけたススキ原の中には無数のお地蔵様千体地蔵というそうです。今あるものは昭和後期からの修復作業で新たに作られたものだそうです。1人の職人さんが作業を続けているらしく、特徴的な大きな手は、祈りのパワーを強くする...割れた殺生石と熱々の温泉【那須塩原散策vol.3】
2022/10/31 20:27