Vol.383 葬儀について:①魂呼び(ムドゥントー)と泣き女
お墓の歴史の後は、葬儀について紹介します。まずは魂(たま)呼びです。島ではムドゥントーやムドゥトオと言うようです。島言葉で直訳すると「戻って来い」という意味。人は亡くなると死の直後から肉体から魂が脱け出していくであろうということで、その時を見計らってその人の名前を呼び魂を呼び戻そうとする儀式です。本土にも同じような習俗があったようで、このような歌があったといいます。逝きし人うつらうつらに思うとき梁のあたりに軋む音ありこの歌は「死人の魂は体から遊離して、しばらく家の中をうろついているが、やがて梁(破風)のあたりから脱け出していく」というように、昔の人が考えていた様子を歌ったものです。沖永良部島では、人が息を引き取ろうとするときに、一人は屋根の上に上り、一人は軒下にいて、まず軒下の男性が「ムドゥトオ〇〇」(〇...Vol.383葬儀について:①魂呼び(ムドゥントー)と泣き女
2023/11/27 02:14