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卒寿小論 630 漢詩戯訳を楽しむ「勧酒」
戯訳と言えば、思い出すのが井伏鱒二の「勧酒」于武陵(うぶりょう)の漢詩です。 君に勧む 金屈卮(きんくつし) 満酌(まんしゃく) 辞するを須(もち)いず 花発(はなひら)けば 風雨多し 人生別離足(じんせいべつりた)る 参考 金屈卮=曲がったとっての附いた黄金の杯 ...
2025/04/30 13:04
卒寿小論 629 川柳アラカルト5 家 族(夫婦)
思いでのどこにもそばにうちの人 榎田柳葉女 63年間共に暮らして、離れた日は公的な出張の時だけだったね。 家に居る妻で布団も陽の匂い 神田仙之助 もう今では無理だな。布団乾乾燥機などが出回って、 共働きも普通になったし、昭和だね、いいね。 千人の敵へ一人の妻で足り ...
2025/04/29 17:45
卒寿小論 628 川柳アラカルト 家 族 (親 子)
子を叱り過ぎてもしやと思う日も 野口卯之助 子どもの気持ちも考えるゆとりがなく、親の感情で叱りすぎることもある。 叱らねばならないこともあるが、𠮟り上手にならねば。 本当に怒った母へみな黙り 関根三巴瑠 一生に一度しか起こらないような優...
2025/04/28 16:30
卒寿小論 627 気に入ったぜ!独眼竜政宗
伊達政宗の物語りは、大河ドラマを初め多くの機会にふれているが、 あまり心に残るものは無かった。つい先日視聴した、 NHK歴史探偵「独眼竜の秘密作戦」は、久しぶりに印象に残った。 その夜、若い時に購入した、松下 緑著の「漢詩七五訳に遊ぶ」 (サヨナラダケガ人生カ)のまえがきに...
2025/04/26 11:59
卒寿小論 626 川柳アラカルト 3 家族 (祖母)
叩いたら叩き返せと祖母達者 山崎初栄 「目には目を」と、トランプ大統領のような気合の入った、 カクシャクとした祖母であった。 母方の祖母は、若くして旦那をなくし、(私が生まれた時には祖父はいなかった) 6人の子どもを農業で育て上げた。 小柄な祖母であったが、元...
2025/04/24 15:05
卒寿小論 625 落日の輝き「宗麟」9 宗麟の誕生
第21代当主は、大友義鎮(よししげ)は出家して宗麟と号しました。 1562年、永禄5年5月1日、33歳の若さでありました。 義鎮が出家を決意した直接のきっかけは、怡雲禅師の般若心経の講義であります。 加えて、嫡子義統が流ちょうにに般若心経を朗誦した事であります。 義統が、ど...
2025/04/21 14:12
卒寿小論 624 落日の輝き「宗麟」8 わしは出家するぞ
嫡子義統(よしむね)が、どもり初めてから、父義鎮(よししげ)は義統を連れて 府内館の周辺を散策する日が多くなりました。 5月の新緑の若葉が目に沁みる1日を武芸道場へと向かいます。 武芸道場では、剣術の稲田次郎左衛門が厳しい稽古をつけておりました。 武芸道場は入門者の数が常時...
2025/04/20 17:24
卒寿小論 623 落日の輝き「宗麟」7 長寿丸よ、オー 長寿丸よ
大友家始まって以来の活気が豊後府内に満ち満ちていました。 1562年、永禄5年の春を迎え、嫡子大友義統(よしむね)長寿丸は、 過保護すぎる父義鎮(よししげ)と厳しすぎる母のもとで4歳を迎えました。 大友館の縁側、桜が散り始めたのを背に長寿丸は、修道士のルイ・ペレイラから 貰...
2025/04/18 10:07
卒寿小論 622 花かるた色は匂へ 山吹(春)
山吹の一重の花の重なりぬ 高野素十 山吹の桧垣抜け出し一枝かな 富安風生 山吹は、日本固有の花で、古くは万葉にその名が見られます。花言葉 気品、崇高、金運 和名の「山吹(ヤマブキ)」は、細くしなやかな枝が風に揺れる様子から「山振り(やまぶり)」と呼ばれ、それが転訛し...
2025/04/16 10:52
卒寿小論 621 落日の輝き「宗麟」 6 パニックな女
1553年、天文22年の宣教師、バルテザル=ガゴの報告によりますと、 第21代当主大友義鎮(よししげ)は、足利将軍より父、義鑑(よしあき)の持っていた豊後・肥後の守護職を安堵されていましたが、服部宇京亮(はっとりうきょうのすけ)、一万田弾正忠(いちまんだだんじょうちゅう)、...
2025/04/15 14:46
卒寿小論 620 落日の輝き「宗麟」5 暗 殺
第21代大友家当主、大友義鎮(よししげ)後の宗麟は、戦が嫌いでありました。 宗麟の願いは戦のない国であり、彼の本質は、書画、能楽、茶道、蹴鞠を 楽しむ文化人でございます。 戦国時代の武将とは程遠い人格の持ち主でありました。 日本が第2次世界大戦後、敗北の中で日本国憲法を制定...
2025/04/13 12:10
卒寿小論 619 落日の輝き 宗麟4 第21代当主誕生
世に言う2階崩れの変で、父義鑑公を見殺しにすることで、義鎮(よししげ)、 後の宗麟は大友家第21代の当主となったのであります。 宗麟の生涯を通して、父を見殺しにしたということが、 彼の心の重荷となって彼に覆いかぶさってくるのであります。 今で言うところのトラウマとでも言いま...
2025/04/12 15:06
卒寿小論 618 落日の輝き「宗麟」3 不安からの脱出
義鎮(よししげ、後の宗麟)に襲い掛かってくる得体の知れぬ不安を取り除くのは、 義鎮にとっては酒が一番の薬でありました。 頭の周りに張り詰めていた不安が、時が経つにつれて薄れてゆき、 頭の奥の方に隠れていた人間の本性が義鎮を勇気づけ、 彼がもつ一面の闘争心を煽り始めます。 義...
2025/04/11 12:48
卒寿小論 617 落日の輝き「宗麟」2 不安の青春期
別府分館の梅の花が散り、桜のつぼみが勢いを増してきました。 大友義鎮(よしいげ・後の宗麟)は、分館の縁側より別府湾に突き出た 国東半島の連山を眺めて、深いため息を漏らす日々が多くなったのであります。 「父、義鑑(よしあき)殿は私を嫌っておる。私を憎んでいる。 私を亡き者にし...
2025/04/09 11:56
卒寿小論 616 仮題 大友宗麟「落日の輝き」1
音楽 (鶴崎踊り 猿丸大夫) 静かに流れる 来ませ見せましょ鶴崎踊り 何れ劣らぬ花ばかり (ヨイヨイ ヨイヨイ ヨイヤサ) 娘島田に蝶々がとまる とまる筈だよ花じゃもの (踊りは 花だよ 花だよ) わたしゃ踊りの鶴崎育ち 品の良いのは親ゆずり (ヨイヨイ ヨイヨイ ヨイヤ...
2025/04/07 11:26
卒寿小論 615 花かるた色は匂へ 椿
落ちざまに水こぼしけり花椿 芭 蕉 古井戸のくらきに落る椿かな 蕪 村 ツバキ全般の花言葉は、「控えめな優しさ」「誇り」 赤いツバキ、「控えめな素晴らしさ」「気取らない...
2025/04/06 11:06
卒寿小論 614 トラウマに悩む役者見るよないい男(宗麟)
大友宗麟は、戦国時代にあって正に現代感覚の知恵と生き方を身につけた 今風に言えばイケメンでございました。 宗麟の一番の願いは、戦のない国で、次が個人の個性を生かせる楽しい暮らし。 だから、どうしても教育と医療と経済活動重視の世の中を目指したのであります。 大友館の庭園は四季...
2025/04/03 13:32
卒寿小論 613 人で読む豊後大分(宗麟)
何をするわけでもなく、花冷えのする春の景色を眺めながら、 歴史に残る豊後大分県人を思い描いた。自分勝手な連想を楽しむ。 一番に浮かんだのが、福沢諭吉である。 福沢諭吉が浮かぶと連想ゲームのように広瀬淡窓、三浦梅園、帆足万里の 豊後三賢人と言われる学者、教育者の名前が浮かび、...
2025/04/01 11:32
2025年4月 (1件〜100件)
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