「冬のひまわり」五木寛之 読書感想
初版 1988年8月 新潮文庫 あらすじ 山科の旧家の娘遠野麻子は短大をでたあと、24歳で平凡な小学校教師と結婚した。 それから6年目の夏、彼女は鈴鹿サーキットで、イタリアから帰国したばかりの昔の恋人森谷透と劇的な再開をした。以後、麻子と透は年に1度、二人が初めて出会った鈴鹿で、オートバイの耐久レースを見るだけの逢瀬を重ね、7年の歳月が経ったのだが・・・ (新潮文庫表紙裏より) 実は麻子は16歳で20歳の透と鈴鹿で出会い、以来、37歳まで 毎年1回8月に鈴鹿8耐を観に行き続ける話。 あまり細かいことは描かれない。 結構短い短編に近いものの中で、20年に及ぶ歳月がざっくり端的に描かれていく。 ど…
2021/09/28 02:21