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宇宙任務
船内の隊員たちの胸は躍っていた。カウンタ-に表示される残日数を見ると、三か月前に地球圏内に突入し、地球到着まであと一か月と迫った日だった。今まで太陽系には存在しない、様々なサンプルやデーターを収集することができた。ある化石の調査により、地球外生命の存在に
2020/11/29 21:58
Stillness in the Snow
午後から降り始めた雨は夕方には霙混じりとなり、少しすると地面に着地する音も聞こえなくなった。二時間後には、交通機関への影響も出はじめてきた。帰宅する頃には、街の全てが綿帽子をかぶり、辺りは薄っすらと、淡いグレーの世界へと変わっていた。不思議と寒くはない。
2020/11/27 23:24
アイちゃんのいる世界
アイちゃんは、毎朝5時には起床する。身支度を整え、窓を開けると小鳥のさえずりと共に清々しい朝の空気が部屋に入ってくる。今日も沢山やることがある…、アイちゃんはその工程を一度頭の中で思い描いた。アイちゃんが一番最初にやるべきことは、神棚の水を替え、そっと目
2020/11/25 09:33
夜の滑走路
僕はフライトはあまり好きではないのだが、無数の光に彩られた空港施設とそこを離発着する飛行機を眺めるのは好きだ。夜の空港とは、当然ロマンティックな場所である。僕にとっては、そこは諸々の煩わしさから開放してくれる場所となっていた。あのバカでかい飛行機を間近で
2020/11/24 21:32
究極の日記-宇宙
皆さんは、ピーター・ビアードというフォトグラファーをご存じだろうか。二十世紀を代表する一人にも挙げられていた。その写真家が、今年の四月、82歳の生涯を閉じた。‟1938年にニューヨークで生まれたPeterは、幼少期に読んだIsak Dienesen(アイザック・ディネーセン)
2020/11/22 00:23
フィリップ・マーロウのような紳士
最近英語力がちょっと曇ってきたような気がする。 曇ったとは言っても、以前はネイティブのようにパーフェクトに操れたわけではない。しかし、少なくとも仕事上は支障なく使えていたものだった。読み書きはなんとか維持できているようだが、ヴァーバルコミュニケーションに
2020/11/20 23:35
『霧の中で泳ぐ魚』
霧が晴れてしまうと、魚たちは忽然とどかに消えていなくなってしまった。それまでは、悠然と泳いでいたにも関わらず、姿を消してしまったのだ…。その泳いでいた場所までいってみても、魚が地面で跳ねている姿を見ることはなかった。その場所には水辺なんて必要なかった。た
2020/11/19 19:34
生成と終焉
どこからともなく現れた闖入者を邪魔するものは、何もなかった。そして彼らにとって不運なことは、いつもなら最終的防御壁となってくれる月もその時ばかりは、闖入者の軌道上にはいれなかった。月は今よりはもっと地球に寄り添っていたはずなのに!もっと早く回っていたはず
2020/11/14 20:32
『天使がいた場所』 後編
当直の内科医師から色々と質問される。 医師は、まずはエコー、血液検査を中心にみて原因を予測しているようだ。 白血球の数値がほんの少し高い。しかし異常数値ではない。 と、また同じような痛みが襲ってきた。 「先生、この痛みだけでも何とかしてくだ
2020/11/03 22:38
『天使がいた場所』 前編
首都高環状線の銀座入口から高速に乗り、浜離宮を左手に浜崎橋ジャンクションに近づくと、レインボーブリッジがハッキリとほぼ前方に見えてくる。大きく右にカーブしながら少し走ると、そこはもう芝公園だ。東京タワーを右手に見ながら一の橋ジャンクションで2号目黒線に
2020/11/03 19:36
2020年11月 (1件〜100件)
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