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  • 打ち続けること

    人生はそれでも続く(新潮新書) 作者:読売新聞社会部「あれから」取材班 新潮社 Amazon 10年ほど前だろうか、テレビの囲碁対局であまりに早く大勢が決まってしまったことがあった。往年の名棋士である解説者によると、もはやどうにも挽回のしようがない状況らしい。放送時間に満たずに投了した場合、盤上で石を並べながらあれこれ検討を行って時間を延ばすのだが、その手ではとうてい足りそうになかった。すでに投了不可避となった若手棋士は強張った表情でなおも対局を続けた。そのとき解説者が口にした「打ち続けることは大事なことです」という言葉が何かとても意味深いものに思えて印象に残った。 「人生はそれでも続く」(読…

  • 伊藤博文のVサイン

    伊藤博文 近代日本を創った男 (講談社学術文庫) 作者:伊藤之雄 講談社 Amazon 明治20年(1887年)4月20日午後9時、鹿鳴館時代のクライマックスとして歴史に刻まれた仮装舞踏会が幕を開けた。時事新報は「内外朝野の貴顕紳士及び其夫人等の参集はほとんど四百余名近き多人数なりし」と報じた。浅田真央のスケートで耳に残るハチャトリアンの「仮面舞踏会」のワルツがよみがえり、華やかなときめきに満ちたであろう舞踏会のにぎわいが偲ばれる。 記事は続けて「紅顔玉を欺くの淑女顕はるるかと見れば、忽ちにして勇壮鬼を挫く猛獣躍り出で」と記す。その場面を「ウィーンに六段の調 戸田極子とブラームス」(萩谷由喜子…

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