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  • ゾンビとしてのサバイバルガイド―遠野遥「破局」

    TL;DR 『破局』のあらすじ 陽介がゾンビであることを示す13の特徴 1. 自分で自分はゾンビであると明言している 2. 攻撃性が高い 3. 性欲が強い 4. 肉を喰らう 5. 眠りの質が高い 6. 社会規範への意識 7. 筋トレが好き 8. 臭いに敏感 9. 他者の視線 10. 笑いがぎこちない 11. 話がつまらない 12. 突然祈る 13. 太陽の光に弱い ゾンビであることの意味、自分が自分でなくなること この世はゾンビランド 良いゾンビ、悪いゾンビ それでもゾンビとして生きていくための3つのケース・スタディ 膝の苦しみ 麻衣子の二度の変身 灯のこれから TL;DR 人類みなゾンビ ゾ…

  • 夏の終わりの光―「ポルトガル、夏の終わり」

    人生はほとんど思い通りに進まないというのは言うまでもないことで、過去は取り返しがつかないし、未来も自由に選べるわけではない。 『ポルトガル、夏の終わり』の主人公は、女優としてかなりの成功を築いたが、末期ガンで先はそれほど長くない。人生の最期を前に、家族や友人を自分のもとに呼び寄せて、お節介パワーを発動する。これが全然上手くいかない。 娘夫婦は離婚しそうだし、孫はいじけてビーチで遊んでるし、息子の結婚相手にと呼び寄せた友人はボーイフレンドを連れてくるし、形見の腕輪も森の奥にぶん投げられる。無情だ。でも、それぞれにそれぞれの人生が(上手くいってないなりに)あるわけで、もうすぐ死ぬからといって何もか…

  • 続・平和式典と首相挨拶の25年

    こないだ書いた記事で、平和式典での首相挨拶について簡単な分析をした。似てても似てなくても結論はどちらでもよかったんだけど、25年分しか遡れなかったことはひとつ気がかりだった。 kuraitsukuookami.hatenablog.com Wikipediaによると、広島の式典は1947年から、長崎の式典は1948年から行われているそうだ。首相が出席するようになったのは、広島では1971年が初めてのことらしい。長崎については記載がなかった。挨拶を伴うようになったのがいつからかは分からない。 今回の分析では、1997年から2020年までを対象としている。情報元とした首相官邸のページで遡れる限界が…

  • 物語は続く―sora tob sakana「信号」と「untie」

    どんなことにも終わりはある。終わり方はいろいろで、終わりを自ら選ぶこともできれば、なにかの拍子に突然終わってしまうこともある。 <寺口夏花>sora tob sakanaを応援してくださっている皆さんへ この度私達sora tob sakanaは解散することになりました。中学生を卒業する頃から、20歳になったら将来のことをもう1度考え直そうと考えていました。そして20歳になる今、改めて今の生活を見つめ直してみました。 楽しかったことももちろんありますが、そうでないこともたくさんありました。最近は今まで楽しいと思えていたことを辛いと思うこと、自分は人前に出るのが向いてないなと思うことがだんだん増…

  • 平和式典と首相挨拶の25年

    2020年の広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における首相挨拶が酷似していると話題になっている。本記事では、1997年から2020年までのおよそ25年間の首相挨拶がどれだけ類似しているか検証する。 mainichi.jp はじめに 準備 情報元 分析手法 結果 おしまい はじめに この記事をもって、私個人の政治に関する見解を主張するつもりは一切ない。これから示すのは(私の程度の低い分析によって加工された)ただのデータである。この件について賛否両論、様々な意見が存在しているのは知っている。データをどのように捉えるかは、言うまでもなく個人の自由だ。 同時に、この記事…

  • アイドルとフィクション、日向坂46「3年目のデビュー」

    映画館で観てきた。日向坂46のグループ結成から現在までの歩みを描いたドキュメンタリー映画だ。公開3日目に観ておきながら、私は超ニワカである。 hinatazaka46-documentary.com 結成時はけやき坂46という名前で、欅坂46のアンダーグループだったこと。 長濱ねるがけやき坂46と欅坂46の間のややこしい立場にいたこと。 グループが今後どうなるのか誰にも分からない不安な時期に、キャプテンの佐々木久美が「悔しくないの?」とメンバーに泣きながら訴えたこと。 武道館での3Days公演を1か月前に急遽打診されたとき、加藤史帆が「できる」とも「できない」とも答えられなかったこと。 日向坂…

  • 上出遼平「ハイパーハードボイルドグルメリポート」

    本書は、テレビ東京の同名の番組「ハイパーハードボイルドグルメリポート」を書籍化したものだ。ヤバい奴らのヤバい飯。ただ、番組で紹介された内容は、本書で語られる内容のごく一部にすぎない。 ハイパーハードボイルドグルメリポート 作者:上出 遼平 発売日: 2020/03/19 メディア: Kindle版 リベリアの元少年兵は、生きるためには敵を殺すしかなかった。内戦は終わり、彼らの人生は続いている。貧しいが、生きるためには食べなければならない。 台湾のマフィアは、豪奢な料理に舌鼓をうつ。その裏では、善良な人を暴力で傷つけ、時には誰かを殺すこともあるのかもしれない。 ロシアのカルト宗教の信者たちは、人…

  • スゴ本の読み方―Dain「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」

    「あとで読む」はあとで読まない。本書の帯に大きな字で書かれている。ドキッとして本書を読んでみたところ、これにはどうやら、要約すると、 ネット書店のレビューや本屋のPOPを見て、運命的な出会いを直感して本を買ったはいいものの、部屋で読み始めるとどうにも違和感がある。まあいいか、あとで読もう。こうなると、だいたいあとで読まない。本も商品なのだから、レビューやPOPが魅力的に見えるのは当たり前だし、運命的な出会いは稀である。図書館を活用しなさい。 という文脈があるようだ。一般に「あとで読む」は罪だ、と主張しているわけではないのだ。よかった。私は怠惰なので「あとで読む」だらけだ。図書館にもあまり通えて…

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