冬の装い前に
家族を伴って米国の研究所に留学していた長女が、この年明け早々に帰ってくることになった。 5年間の予定を1年繰り上げての帰国になるが、その理由が本人のSLE(全身性エリテマトーデス)の発症だと言うから、何とも素直に喜べない複雑な心境だ。 この難病指定された疾病の治療は、日本より米国の方が進んでいるらしいが、公的医療制度(メディケア・メディケイド)が適用されない長女の場合は、その治療費用は民間医療保険に頼らざるを得ず、ポスドクの給与で高額な保険料を払うのは「とても無理」と判断して、止む無く帰国を決めたとの事だった。 長女は渡米前まではガン専門病院で乳腺外科専門医として働いていたので、帰国したら「元…
2024/12/16 12:06