山襞に誘われて
日中に遠目で見た時は蜘蛛と思った虫が、夜になってまた足元に現れたのでよく見ると小さな蟋蟀だった。 そのままにして家の中で鳴かせてみるか?と思ったが、それはやっぱり蟋蟀には不本意と考え直して、手でそっと掬って庭へと逃がしてやった。 まだ日中は35℃超えの猛暑が続くが、陽が落ちて数時間もすると30℃を下回って随分と過ごし易くなってきた今日この頃である。 9月を迎えれば更に涼しくなることは間違いない。 あの蟋蟀は、秋の夜長に「リリリリ・・・」と涼やかな音を奏でて小生の耳へと届けてくれるだろうか? " 酔うてこほろぎと寝てゐいたよ " と山頭火は詠ったが、それを真似する感じで束の間うたた寝してみたいな…
2023/08/30 13:14