STORY 5-⑥ by Ayaka & Yuki
『アヤカ』と名乗る女性は、九条家に向かう道すがら、笑みを浮かべていた。 (これで、ひとまず第1段階はOK) 『アヤカ』の真の目的は、外国からの外的要因で『組織』を潰すことの他にもあった。 (九条ユウキ。思った通りの秀才。あんなチャットで私を特定した。あれなら能力は信頼できる。そして、その『才能』も) 目的はサツキとカズキの日常を今のままにすること。だが。 (ユウキさん。あなたの日常なんて私には関係ない) 本当の狙いは『組織』ではない。 (国が『組織』を潰したところで、『あの男』は止まらない。『あの男』が止まらない以上、サツキの身の安全はいつまでたっても保証されない。『あの男』を潰さなければ) …
2021/08/07 19:00