114回目「パルタイ」(倉橋由美子:新潮文庫)
映画『関心領域』の感想を書こうと思ったが、やめる。すでに多くの人が、ブログや動画でこの映画の感想を述べ解説している。幾つか拝見したが、そのどれもが非常に得心のいくもので、今更自分如きが、このブログで言及しても意味がないと思ったからだ。 ただ、沢山の人に観て欲しい映画である。そして、観た人と語り合いたい映画である。自分は、映画館で2回観た。同じ映画を映画館で日を開けずに二度観るのは久しぶりの経験だった。「面白いから2回観た」という訳ではない。一回目の鑑賞で、不明な点が幾つかあり、普段ならスルーするのだが、この映画に関しては、不明なままにしておく事がどうにも心の居心地が悪く、数日後に2回目の鑑賞し…
2024/06/09 17:49