最近社内でヤーズ®配合錠とヤーズフレックス®配合錠の取り間違えによるアクシデント報告がありました。内容としては一般名処方における取り間違えだったようです。たんにアクシデントの内容を紹介するだけでは取り間違えによってどのような不利益があるかが
某薬局で管理薬剤師をしているジジネコです。 日常の業務で学んだことや、薬学生、薬剤師に役に立ちそうな記事を気が向くままに書いていこうと思います。(たまに一般の方向けにも書くつもりです) お仕事やお勉強の役にたてたら嬉しいです。
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最近社内でヤーズ®配合錠とヤーズフレックス®配合錠の取り間違えによるアクシデント報告がありました。内容としては一般名処方における取り間違えだったようです。たんにアクシデントの内容を紹介するだけでは取り間違えによってどのような不利益があるかが
2024年3月26日にジンタス®錠の製造販売が承認されました。これは低亜鉛血症の治療薬です。今まで低亜鉛血症の治療薬はノベルジン®くらいしかありませんでしたが、今後は治療の選択肢が広がります。また低亜鉛血症においてはノベルジン®より明らかに
2024年3月26日に先天性血栓性血小板減少性紫斑病治療薬のアジンマ®静注用1500の製造販売が承認されました。先天性血栓性血小板減少性紫斑病の治療は、現在は新鮮凍結血漿輸注によるADAMTS13酵素補充方法しかありませんが、これが発売され
2024年1月18日にターゼナ®カプセルの製造販売が承認されました。リムパーザ®錠に続くPARP阻害薬です。適応は限られておりBRCA遺伝子変異を伴う癌にのみ有効になります。適応は以下のようになります。今回ターゼナ®カプセルについて紹介する
前回の記事で特定薬剤管理指導加算1,2について説明しました。今回の記事では続きの3についてです。新しく覚えることが非常に多く、ボリュームも多いので、じっくり読んでいただくと幸いです。特定薬剤管理指導加算1,2は別名”ハイリスク薬加算”とも言
もうじき3月も終わりです。いつもなら4月から調剤報酬改定があるので、もう改定内容が揃っている頃ですが、今年は6月の改定になるので、まだ情報が揃っていません。特に大きな改定があるのが特定薬剤管理指導加算についてです。今までの特定薬剤管理指導加
先日うちで大腸癌の薬を服用している患者さんが、癌細胞が大きくなっているため処方変更しました。それまでのレジメンはXELIRI 療法(カペシタビン+イリノテカン)だったのですが、今回よりロンサーフ®配合錠が用いられることになりました。ロンサー
調剤報酬の改定の情報がどんどん出揃ってきたので、また紹介します。今回の記事では全ての薬局に関係する調剤基本料についてです。調剤基本料は処方箋を受付した以上は必ず算定する最も基本的なものなので、なるべく詳しく解説しようと思います。今回の改定で
ここ最近、調剤報酬改正に関する記事ばかりでした。時期的に仕方ないのですが、そろそろ別の記事を書きたいと思っていたところに丁度いい情報が入ってきたので紹介します。今回の記事ではホモ接合体家族性高コレステロール血症の治療薬である、エヴキーザ®点
忙しくてまたまた更新が滞ってしまいました💦最近は調剤報酬改定に関する記事ばかりですが、なるべく早めに情報提供しないといけないので致し方ありません。今回の記事では在宅移行初期管理料と在宅患者重複投薬・相互作用防止等管理料の変更点について紹介し
徐々に2024年度の調剤報酬改定の情報が出そろってきました。ようやく実際の点数も出たので、今回は地域支援体制加算について解説します。現状の改定から変わる箇所が非常に多く、変更点を上げると逆に分かり辛くなるので、いっそのこと初めて覚えるつもり
インフルエンザにかかってしまい、しばらく寝込んでいました💦調剤報酬改定の記事をどんどん書かなければならないのに、停滞してしまって申し訳ございません。元気になったので早速書いていきます。今回の記事では医療 DX 推進体制整備加算についてです。
前回に引き続き調剤報酬改定について紹介していきます。今回紹介するのは新設される在宅薬学総合体制加算についてです。今回の改定により在宅患者調剤加算が廃止され、代わりに在宅薬学総合体制加算が新設されます。これを詳しく見てみましょう。まずは算定要
今年は調剤報酬改定の年です。2年に1度、薬局勤務の方は色々覚えなくてはならず、憂鬱な時期です。まだ具体的に決まっていることはありませんが、徐々に情報が出てきました。前回の改訂の時はかなり読み込んでから記事を書いたので情報提供が遅くなり、また
先日うちの患者さんでエビリファイ®錠を使っていた患者さんにアカシジアが出てしまい、一旦休薬しました。アカシジアがおさまった後、再び治療を再開することになったのですが、薬がレキサルティ®錠に変更になりました。うちの薬剤師にその理由が分かるか聞
先日社内でのヒヤリ・ハットの事例の紹介がありました。内容は以下のようになります。「新患にイナビル®吸入粉末剤が処方。初回アンケートで牛乳アレルギーであることが判明。イナビル®吸入粉末剤の添付文書で牛乳アレルギーの患者ではアナフィラキシーが出
明けましておめでとうございます。今年の初めの記事は久しぶりにOTCの紹介になります。私の周りの女性で便秘がちな人も多く、よく便秘だけど病院に行った方がいいかと聞かれます。病院に行くのは間違っていませんが、近ごろのOTCの便秘薬は結構中身がよ
もうあと何日でこのブログを運営して4回目の年越しになります。いつもは12月31日に最後の記事を上げているのですが、今年は少し早めに年内最後の記事にしようと思います。常に全力で生きるのをモットーにしてるのですが、流石にちょっと休んだ方がいいの
すっかり寒くなってきたせいか、インフルエンザにかかる患者さんが非常に多いです。また最近では一時はだいぶ減っていたコロナ患者もまた増えてきており、最近ではコロナ、インフルエンザの同時流行になってきています。息子の学校でもクラスの半分近くが休ん
11月22日にノバルティスファーマから新たなLDLコレステロール低下薬のレクビオ®皮下注300mgシリンジが発売されました。PCSK9の阻害によりLDLコレステロール低下作用を示しますが、既に発売されているPCSK9阻害薬のレパーサ®皮下注
うちの薬局の女性従業員達がよく、痩せたいけどいい薬は無いかと言っています。そんな中、今年の3月27日に肥満治療薬のウゴービ®皮下注が承認されたとの情報を得たようです。これの薬はどうかと聞かれたので、彼女らには使えない旨を説明しました。今回の
先日うちの患者さんで風邪を引いたお子さんがいました。その時はポララミン®錠が処方されていましたが、薬歴の頭書きに以下のような記載がありました。「てんかんの既往歴あり。医師から抗ヒスタミン薬は使わないよう言われている。」そのため疑義照会したと
2023年3月24日に、厚生労働省から連携強化加算の施設基準の取り扱いについての事務連絡が発表されました。全国で新型コロナウイルスのPCR等検査無料化事業が終了するに伴い、連携強化加算の施設基準が異なるようになります。内容としては多くの薬局
ここ最近本当に忙しく、更新が滞っていました💦ようやく記事を書く余裕が少しできたので、早速書いていきます。2023年3月15日に2型糖尿病治療薬のマンジャロ®皮下注アテオスが薬価収載されました。今までのGLP-1作動薬と異なり、GIP作動薬と
先日ウルソ®錠を服用していた患者さんに、初めてアミノレバンEN®配合散が処方されました。この患者さんは慢性肝不全でしたが、アミノレバンEN®配合散が処方されたということは肝性脳症を生じていることが分かります。話している感じでは全くそんな気配
2023年2月24日にアメナリーフ®錠に「再発性の単純疱疹」の適応が追加されました。これにより現在発売されている抗ヘルペスウイルス剤はいずれも単純疱疹と帯状疱疹の両方に使えることになりました。今回の記事では単純疱疹と帯状疱疹の違い、アメナリ
公益財団法人日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業で医療用医薬品とOTCとの併用における事例がありました。OTCを詳しく知っておかないと防げない事例です。今回の記事で紹介しますので、是非OTCの勉強に役立てて下さい。【事
昨年末には新薬の製造販売の承認が立て続けにありました。なかなか書けなかったのですが、ようやく少しずつ書けそうです。前回の記事のタリバス®錠と同じ日の2022年12月23日に、抗真菌薬のクレセンバ®カプセル・点滴静注用の製造承認がありました。
2022年12月23日に希少疾病用医薬品のタバリス®錠の製造が承認されました。発売はまだであり、対象となる疾患も指定難病なので、実際に取り扱う機会はあまり無いかもしれません。しかし既存の治療に新たな選択肢が加わったので、是非学んでおいて欲し
公益財団法人日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業に面白い事例がありました。この事例は私も想像していませんでした。今までとは違った視点でのヒヤリ・ハットの防止になりますので、今回の記事で紹介しようと思います。【事例の詳細
2023年1月30日に新しい骨粗鬆症治療薬のオスタバロ®皮下注カートリッジが発売されました。うちにもMRさんがきて紹介していきました。確かに面白い薬剤だなと思いましたし、早速採用する病院も出てくるでしょう。今回の記事ではこのオスタバロ®を紹
現在ビペリデンの原薬不足により出荷調整が続いています。⇒ ”ビペリデン塩酸塩錠1㎎「ヨシトミ」”出荷停止および“ビペリデン塩酸塩散1%「ヨシトミ」”限定出荷開始のご案内とお詫び薬の不足は数年続いており、一向に改善の傾向がみられません。ビペリ
2022年12月23日にアトピー性皮膚炎の治療薬のバイオ製剤であるアドトラーザ®皮下注が承認されました。販売はまだであり、販売後も当面は病院で使用することになります。薬局で扱うことはほとんどないかもしれませんが、今後もバイオ製剤は増えていく
1月13日に厚生労働省が「医療用解熱鎮痛薬等の在庫逼迫に伴う協力依頼」を出しました。これによると特に小児に対する解熱鎮痛剤が不足しており、可能な限り錠剤で処方して欲しい旨や、場合によっては錠剤を粉砕するなどして対応して欲しい旨が書かれていま
前回の記事でエフメノ®カプセルについて紹介しました。今回の記事では公益財団法人日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業で最新の事例でエフメノ®カプセルについてのものがありましたので、これを紹介したいと思います。【事例の詳細
公益財団法人日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業でエフメノ®カプセルによるものがありました。エフメノ®カプセルは昨年発売されたばかりの比較的新しい薬であり、また使う事例も限られています。いい機会なので今回の記事では性ホ
明けましておめでとうございます。2023年最初の記事を早速書くことにしました。2022年6月にマヴィレット®が3歳以上から使えるようになり、それに伴って2022年11月24日よりマヴィレット®配合顆粒小児用が発売されました。これによりマヴィ
2022年も今日で最後です。今年も忙しい1年でした。仕事はもちろんとして私生活も休む暇がないくらい忙しかったですが、その分充実していたと思います。仕事に関しては相変わらずコロナが流行ったりおさまったりの繰り返し、そして年末には抗原検査キット
先日うちの薬局に小学生のお子さんとそのお父さんが来られました。処方された薬はメトリジン®錠(2)でした。詳しく話を聞くとどうやら起立性調節障害のようです。今回の記事で起立性調節障害について紹介します。薬局ではあまり目の当たりにする機会は少な
先日2歳のお子さんにデカドロン®エリキシルの処方がありました。この患者さんの病態は分かりますでしょうか?これはクループ症候群です。実際お子さんも辛そうな咳をしていました。滅多に処方されなくて、定期的に期限切れになってしまいますが、デカドロン